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絵と自己紹介

はじめまして。久永フミノと申します。

絵を描きはじめてからおよそ15年、水彩絵の具から始まりアクリル絵の具、色鉛筆、現在は日本画材を使い、制作しています。

絵のモチーフは少女とお花(花畑)、題材に扱うのは個人的な死生観で、殆ど人工物を描いていません。

子供時代から動物・植物・自然などは好きだけれど、学校や人付き合いがとても苦手で、空想したり考え事をしている時間が多かったです。

生き物の魂がどのように発生してどこへ行くのか、心とは何なのか。身体はみんなそれぞれ持っていて・個別に魂があり・身体を動かしているが、ふとした時に生まれるシンクロやデジャブ。ひょっとしたら、それぞれの魂を突き動かしている大きな意志があるのではないか?等、生きているうちに答えが出ないようなことをずっと考えています。

表紙の絵について

花を描いてはいますが、これらのモチーフは観賞用に改良された美しい園芸品種です。植物という点では自然かもしれないですが、人の手で作出したものであり、そこには何らかの人の意志(意図)を感じてしまいます。

月はとても美しくて、夜の空を優しく明るくしてくれるので素敵ですね。「豊穣の月」なんて言われたりするように、豊かな大地を育む母のような存在感です。

西洋占星術では月も太陽も、個人のキャラクターを形作る大きな存在ですが、月は太陽に照らされて光るものだから受動的になりやすく、無意識に同じパターンを繰り返す(日常的な)自分の姿だと認識しています。また同時に過去世から地続きの幼少期、母親からの影響を受けて形成されていった幼い自分自身でもある。幼い子どもにとって母親の一挙手一投足は世界の全てのようであり、過干渉や無関心などによって生命そのものを支配される感覚になることもあったのでは。太陽は、月を土台にして目指すべき方向性で、意図を持って自己実現していく必要がありますが、この受動的な月の課題と向き合わないことには太陽を表現するのは難しいのでしょう。

太陽と月が重なるとき=新月ですが、この時、少しずつ太陽のもつ意図を月が認識し「新しい課題」に取り組むリフレッシュが行われていくのかな…と考えながら、この絵のイメージを纏めていきました。

古代から人が作り続けてきた美術品とよばれるものは、祈りや喜び、畏れ、色々な想いを秘めているため、とても魅力的です。そうしたことに気が付いたのはごく最近ですが、そういう「美術史」の先端に生きていることを自覚して、美術史を作り上げてきた人たちの学びを吸収し、これからも発信し続けたい。絵を描ききりたい。そんな思いで制作をしています。

どうぞ、今後ともお付き合いいただけますと嬉しいです。

◆記事トップの作品はHPでも公開しております。よろしければご覧ください。

Cozmicca Lectrica

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