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カフェ店長がデイサービスのごはんを作ることになった話

12月からデイサービスの食事を作ることになりました。

デイサービスが何なのか
今もちゃんと答えられないような
ただのカフェ店長のわたしが
なぜこんな展開になったのか
そしてどういう気持ちで挑むのか
ちょっとお話したいと思います。

代表の山口氏

今回のことを語るに外すことができない
山口さんとの出会いは数年前のお正月。

cafe COUCOUの赤字をなんとかしたくて
キッチンカーを始めたばかりのわたしが
ひとり、お店の前に車を置き
お客様を待っていた日のことです。

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突然やってきた元気なお兄さん。
(当時は20代でしたか)
めちゃくちゃ笑顔で話してくれて
いきなり名刺もくれちゃって
実は「怪しいやつ??」と警戒したほど。
そして話すだけ話して、買うだけ買ったら
あっという間に車でブーンと退散。

・・・なんだったんだ??

よく見ると、介護福祉士みたい。
いや、介護福祉士ってなんだろか。

そんなレベルの認識でした。

それからというもの
COUCOUに食事に来てくれたり
SNSでつながったり
地域活性のNPOに参加してみたり
お店でWordpressの勉強会を開催したり
わたしの主催した「おひさまフェスタ」を
一緒に盛り上げてくれたり

共通項はスピード感と
「地域がつながることの大切さ」に
気づいていることかなと感じてますが

それにしても不思議に思うほど
わたしのやること全てに
無条件で共感してくださり
応援、支援、援護射撃、反撃
いろんなやり方で支えてくれました。

実は当店(COUCOU)は
つい最近まで経営的に安定せず
いろんなことにチャレンジしてきました。
大成功もあれば、大失敗も山ほど。

山口さんご自身も
若くして法人を立ち上げ
相当なご苦労をされての今があります。

ケアニンの上映会も主催しましたね。
いつもいつも、走り回ってがんばってます。

共につらい、苦しい時代を
それぞれのやり方で乗り切った
同士みたいな存在です。
年齢的には完全に親子みたいですけど(笑)

消えた初コラボ

2020年3月にオープンした
鶴ヶ島市の看護小規模多機能型居宅介護施設も
(詳しく説明できません、すみません!)
山口氏が取締役として関わっておられます。

彼が思い描いていた形が
ようやく実現するということで
本当に嬉しそうだったのを覚えています。

そのオープニングイベントの
ケータリングを発注してくれたのですが
2020年3月末といえば
緊急事態宣言の発令です。

コロナの影響が大きかったため
やむなくイベントは中止になりました。

ギリギリまで「絶対やるんだ!」と
言い切っていた山口さんの悔しさは
想像を絶するものだったと思います。

そんな状況の中でも
飲食店である当店のことを気にかけてくださり
当時、入手しにくかった消毒用アルコールや
非接触検温器の手配などをパパパと!
飲食店にとって地獄のような時期に
絶対的な味方がいるということが
心の支えとなり、乗り切ることができました。

デイサービス moi(モイ)

さて、止まらない山口さんの
次なるチャレンジが動き出しました。

デイサービス moiのことは
山口さんのSNSで知っていたのですが
ある日、コラボのオファーが届きました。

叶わなかったオープニングイベントだけでなく
今回はデイサービスの毎日の食事づくりも!!

介護食…というイメージがあり
そんな特別なお料理ができるのかと
正直なところ、腰が引けました。
(山口さん、すみませんっ)

どうしようか、と迷っているうちに
COUCOUに来てくださっている
高齢の常連さんたちの顔が浮かんできます。

パンケーキが大好きな女性
スイミングに通う、かっこいい女性
口は悪いけど開店当初から通ってくださる男性
毎月恒例で集まってくださる女性グループ
娘さんと一緒に来てくださる紅茶が大好きな女性

ほかにもたくさんの方が
カフェに来てお話をしてくださり
わたしたちのお作りした料理を
美味しいと言ってくれている!

できる、と確信しました。

ずっと家庭料理を食べてきたみなさんに
COUCOUのコンセプトである
極上の家庭料理を召し上がって頂きたいと
メラメラ闘志がわいています。

懐かしいお料理でほっとしたり
新しいお料理に好奇心を刺激されたり
ただ食べて栄養をとるだけではなく
心が動くお料理をお届けしたいですし
わたしの得意分野はそこなのです。

だいぶお話が長くなりました。
お料理の詳しいお話は次回にしますね。

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