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勉強嫌いの君へ

 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて141回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて138回目です。

 学習支援をしていると、
いろいろな背景を持った生徒にめぐり逢います。

 そして、勉強が嫌いだという生徒にもよく会います。
「なぜ勉強が嫌いなの?」
「だって面倒くさいもん」

「どんなふうに?」
「公式とか、単語とかを覚えなくちゃいけないじゃん」
「なんで覚えるの?」

「覚えないと答えがわからない!」
「え”っ!ということは、勉強って答えをみつけるためのもの?」
「当たり前じゃん!だからテストがあるんでしょ」
「ん…」

 大体こんなやり取りが始まってしまいますが、
そこには、大きな問題点が3つ隠されています。
①勉強って面倒くさいものなのか?
覚えることが勉強なのか?
テストでいい点を取ることが目標なのか?

 君たちが「勉強」と言っているのは、
教科書の中身を「学習」する事だと思うけど、
実は、教科書に書かれているのは「勉強」ではありません。
 本当に気が付いてほしいのは、
なぜなのか、どうしてそうなるのか、なんです。

 「教科書」はその手助けをしています。
 教科書を読んだりワークブックを解くだけでは
いつまでたっても「勉強」の面白さには会えません。

 そして、テストは、
それまでに「学習」した内容をどれだけ理解しているか
理解していないのは何かを見つけるものです。

 だから、「勉強」はテスト前にすればいいというものではなく
普段の授業を通して、
じっくりと自分の中の「?」に向き合うことこそが大切です。

 「付け焼刃」という言葉がありますが、
テスト前に、あわてて「教科書」を開いても
その時には理解したつもりでも、
「?」は解決しないままです。

 それでも、一応「勉強」に向き合った点は評価できます。
 次に必要なのは、「?」を解決すること。
 テストの結果をよく見て、
自分に何が足りないのかを考えましょう。

 そして足りない部分を補うように、
「学習」の方法を変えてみましょう。
 そのために「学習支援」で、お手伝いします。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 
 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
生活環境の上で、不足している部分の能力を見つけやすいので
具体的な問題点を見つけやすい立場にいます。

 生徒が、どうして面倒くさい事として
「勉強」を考えるに至ったのかの要因を探っても
効果的な解決方法は見つかりづらいです。
 それよりも、今目の前にいる生徒に寄り添って、
学校教育で生まれてしまった生徒の「?」を探してください。
 但し、具体的な解決方法は、個々の事例により異なるために
ここで一般論として括れませんが、
原因さえ理解していれば、手法は見えてくるはずです。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。


15.NOV.2023.ARAI