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試験勉強しかしない生徒!!

 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて134回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて131回目です。
今回は、学習支援をしている側からみると、
かなりショックな事例です。

 先週、小学校から学習支援に通っている生徒に対応しました。
 久しぶりでしたが、小学校の時は、常にマウントをとりたがり
会場では、騒がしく、おやつの時にだけ頑張っていた印象がありました。
 そんな生徒が、中学生になって、どう変化したのかですが、
一学期の間は、比較的静かに学習に取り組んでいましたが、
担当者のメモでは「ほとんど話を聞かないし、質問をしない」
「自分がわからないことを素通りする」
といった言葉が言い方を変えて何度も出てきました。

 どこで聞いたのか「試験で成績が良ければ良いところに進学できる」
と、固く信じており小学校と同じに、試験範囲しか学習しません。
 その結果、全教科で理解力が不足し、二学期中間試験では
国語・数学・理科・社会・英語に美術の6教科で合計点は200点台。

 本人は、「試験範囲でないところが出た。ややこしくて読めなかった」
といったように、得点が伸びなかった理由を自分以外に求めていました。

 学習支援では、学内試験に対応する試験勉強はしていません。
むしろ、普段の学習を系統的に習得できることをめざしており、
その成果が、学内試験ではっきりすると考えており、
学内試験を見返すことで、「何が解らないか」をはっきりさせ、
解らないことをわかるように導き、理解度を深めるように、
計画しています。

 さて、この生徒に、どう対応するか、
これからの問題ですが、
ひとまず、普段の学習を知るために、
教科書・ワークブック・ノートを持ってくる約束をしました。
 その上で、学習するとはどういうことか?
といった根源的な質問から、
なんとか系統的知識を得る方向を目指したいと考えています。

 どうなることやら…

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 


 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。

また、学校教科学力以外の学力を発見できる立場にもあります。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。


28.SEP.2023.ARAI