ショック!式が組み立てられない中三生!
昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて68回目です。
一学期末試験が終わり 結果が見えてきて 生徒の弱点が解ってきました。
特に目立ったのが 与式をそのまま計算しようとしてしまう傾向。
こんな問題がありました。
99*98+98*97-97*96-96*95 =?
そのまま計算しようとすると とてつもない労力が必要になります。
出題者は ちょっと工夫すると 簡単な計算になるのを期待しています。
つまり
99*98=(100-1)*98=9800-98=9702
98*97=(100-2)*97=9700-97*2=9700-194=9506
97*96=(100-3)*96=9600-96*3=9600-288=9312
96*95=(100-4)*95=9500-95*4=9500-380=9120
∴与式=9702+9506-9312-9120=776
もう一押しすると
99*98=(100-1)(100-2)=10000-200-100+2=9702
98*97=(100-2)(100-3)=10000-300-200+6=9506
97*96=(100-3)(100-4)=10000-400-300+12=9312
96*95=(100-4)(100-5)=10000-500-400+20=9120
ところが この問題で立ち往生してしまう生徒が続出!
解きなおしを傍で見ていると 以外に九九が思い出せない生徒が多い。
思いだしても 膨大な計算に絶句。
こうした状況は 生徒側に基礎学力の準備がないまま
学習が先に先に進んでしまった結果
応用力が見つかっていないせいではないでしょうか。
保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
生徒の様子を見ながら 躓きの根元を探してください。
13.JULY.2022.ARAI