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「山」の思い出

今日は「山の日
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」祝日です

「山」の思い出はたくさんあります
山登りは人生で経験が浅いほうです
お盆前ということもあって父との思い出と「山」を中心に話をしていきます 

子どもの頃

家族旅行は子どもの頃から多いです
カメラが好きだった父がアルバムに多くの写真とメモをした父の字が残ってます

上高地など高い山がたくさん見えるところにも小さい頃からよく行ってました

幼少期の写真 上高地

思い出として残るのは、小学生のころ初めて家族で歩いた六甲山です

当時、我が家には車がなく、大阪から電車を乗り継ぎ、ロープウェイに乗って摩耶山へ向かいました

摩耶山から六甲山を目指して、帰りは母方祖父母が住む伊丹へ泊まる行程です

大阪に比べると涼しく感じました
紫陽花の花がたくさんあって、美しかったです

途中で2歳差の弟がぐずり出しました
それに伴い、母も疲れてきたころ、六甲山牧場が見えてきました

そこで、お昼ご飯を食べるということになりました
ところが、羊がたくさん集まり、ゆっくりお弁当を食べている場合ではなくなりました

家族の弁当は、羊に取られてしまいました
もこもこして可愛い羊のイメージが崩れ去りました

午後の暑い時間に登頂しました
暗くなるまで六甲山で過ごしました

初めて見た六甲山の夜景は、宝石箱のように様々な色でキラキラして、とても綺麗でした

2018年に娘とロッティと一緒に
六甲山の夜景 

私の方を見ている父の顔も誇らしげでした
この景色を家族に見せたいから、弟や母になんと言われても、ゴールを目指して進んだのかなと思いました

サッカーか、登山か

娘が大学進学し、神戸へ引っ越しました

マンションの裏側が六甲山縦走路で有名な馬の背のある須磨アルプスの近くでした
マンションからは六甲山系が綺麗に見渡せました

ちょうどその頃、極度な貧血から婦人科へ通うようになり、子宮筋腫が判明しました

定期的なマラソンの練習を禁止されました
マラソン大会参加自体は反対されませんでした

とても話が楽しい婦人科の医師でした
本当か冗談かわからなかったエピソードがたくさんあります

医師は「マラソンの練習で走れば走るほど貧血になるから、マラソンの練習の代わりに、サッカーをするか、登山をするか」と言いました

私は、登山を選びました
どちらもやったことがなく悩みました
・サッカーを見ることは好きだけど、チームや他人がいないとできないから
・登山なら一人でもできるから

六甲山系でも遭難があるし、知らないところは一人ではダメだと医師に言われながらも登山のほうで決まりました

その後、2017年4月に登山しました
以前の熊野古道ツアーで一緒になり仲良くなった方々に事情を話しました

そして、熊野古道ツアーで一緒だった仲間と登山しました
その後も大阪のツアーで登山に行くようになりました

憧れの六甲山縦走大会

憧れていた六甲山縦走大会に申し込みました

大阪のツアーで現地集合現地解散を申し入れて、4回参加で分割して、縦走路を完走しました
道がわかってから、半日で馬の背のある須磨アルプスを何回か歩きました

登山仲間を誘って須磨アルプスの馬の背
2017年11月23日朝5時37分出発

1回目の六甲山縦走はタイムアウトにより完走できませんでした
後ろから鬼に扮した人に追いつかれるとダメなんです

チェックポイントや休憩ポイントのある摩耶山頂まであと少しのところだったので、とても悔しかったです

残ってる体力や帰路を考えると、丁度良かったのかなと思いました
なんとか摩耶山頂まで登り切り、休憩ポイントでゆっくり過ごしてからバスで帰りました

おかげで、その後も登山だけでマラソン練習はしなくてもマラソン大会は完走できました
その後、子宮筋腫が悪化して子宮ガンの疑いが濃厚となり、全摘しました

全摘後、子宮ガンでなかったことが判明しました
退院後、1か月で名古屋ウィメンズマラソンでした

医師は、ちょっと怒った口調で「勝手にし」と言いながら、反対まではしなかったです
皆が心配する中、名古屋ウィメンズマラソンに参加して完走できました

幸い貧血もなくなり、その後、六甲山縦走大会は2回完走をすることができました

2019年11月11日六甲山からゴール宝塚へ
完走記念品

父の思いを引き継いで

父は独身時代に登山をしていました
大台ヶ原から尾鷲まで歩いた話、立山へ登りに行ったら同級生と偶然出会った話、母を白馬へ連れて行った話を楽しそうにしてました

父は、槍ヶ岳に登りたかったけど、まだ登ってないと言ってました
私は、登山を始めてから、いつか槍ヶ岳へ登りたいと思うようになりました

大阪のツアーのガイドさんとも仲良くなり、自由時間を使って岩の歩き方を教えてもらったり、週末は山登りをするようになりました

山登りを始めて1年
ようやく山登りに慣れて歩けるようになりました
槍ヶ岳をメインに行くツアーに申し込みました
あいにくの雨でした
小雨を狙って登頂となりました

2018年9月 雨の槍ヶ岳
晴れた翌朝 槍ヶ岳と

せっかく槍ヶ岳を登頂できたのにモヤモヤしてました

  • 雨で見晴らしが悪かったこと

  • 降りるときに足元をきちんと見れてなくてガイドさんの注意を受けたこと
    (本当に助かりました💦)

  • 燕岳、大天井岳、常念岳を縦走したとき、燕岳、大天井岳、槍ヶ岳という表銀座の縦走があると知ったこと


そこで、翌年に再チャレンジすることにしました
次は、表銀座縦走で行く槍ヶ岳です

別のツアーで奈良のガイドさんの中級レベルに参加して、体力、知識、技術を身につけました
同じツアーに参加する仲間ができて、皆で登頂するから連帯感もできました



2回目の槍ヶ岳 2019年9月登頂
右下の赤い屋根が槍ヶ岳山荘
2回目は澄み渡る空で
周りの山々が見えました


2回目の槍ヶ岳は達成感がありました
私の思いが父に届いたのか周りの山々が見えました

自分で登山を選び、父が登りたくて登られなかった槍ヶ岳を登ることができて、本当に良かったです

これからも自分の選んだ道を信じて、困難なことがあっても、夢に向かって、一歩ずつ足元を確認しながら、進んで行きます

最後までお読みいただき、ありがとうございました

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