札幌で演劇を始めてどのくらいだろう

劇団コヨーテとして、12月に新作公演する。
その稽古を本格的に始める。
来年に高知移住を考えているので、札幌、いや今は小樽に住んで演劇をやるのは最後になるかな、まあ住む場所は変わるけど劇団コヨーテは続く、つもり。
僕は土と共演して演劇を作ろうと考えているけど、それはこれからの未来、予測みたいなもので、夢とも言えるわけだ。

現実ってものは、今、この瞬間、満ち足りた世界でしかないので、思考はあまり存在してないし、概念って大いなる宇宙はあるから、創作、表現、演劇、芝居なんてものを作り続けている。

17歳の終わりから、今45歳になろうとしているが、ずっと続いているのだからもはや生活だな。
損得勘定で考えたら完全にやる阿呆だが、損得抜きで生きられるというのは、なかなか特別だ。

僕はつねに特別に満たされて生きている。

新作、そして移住前最後の作品は、喜劇だ。
暴力を扱う喜劇。
最近なんだか言い訳に利用されてしまった傑作映画ジョーカーの様な内側のリアルな喜劇みたいのではなくて、感情の暴力によせて、映画レザボアドッグスを演劇にしてみたのね。

亀井自身が喜劇を作ろうと考える事は、まあいつもそのつもりではあるけど、完全に喜劇作品として完成させようと目指すのは初めて。

演劇を初めて18歳で初めて役をもらって、その作品もコメディだった。僕は勝手にシュールって言われそうなアドリブを言って笑いをとった。
他のシーンでもちょいちょい笑いをとった。
感覚を掴んだ。

それで自惚れた。

リズム、間、タイミング、そういうのを正確に狙う。
もはや役者ではなく自己満足の道化だ。
確か20歳になるかならないかで、がっつりと役者とは人間の生活だと気がつかせて貰えた。
ステキな乞食達。先輩乞食達。

僕は期待の新鋭乞食。

より人間として息を吐きまくる。
21歳の誕生日に旗揚げ公演をしてた。
そっから十数年、息を吐きまくる。

いやぁ、とても美しい人達に愛されまくった。
いやらしい日々だったなぁ。
しかしそれも唐突に終わる。
愛されまくった日々の終わり。

愛することが始まる。
劇団コヨーテの旗揚げは、36歳くらいか。
来年で10年だからそうだな。

愛すること

こりゃ今も、もの凄い事だ。
最初、あまりの辛さ、苦痛で激太りした。

その時に救いになったのは、命をかけて自分を愛することを教えてくれたある医師です。
子供達が生まれたおかげで出会えた。
僕の創作が変わっていく。

ある意味で、聖書を手にして耽る様な感覚。
宗教なんて知らないで。

だけど、移住前最後の作品は、ただただ笑える喜劇。
笑いこそ、最高の媚薬だから。

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