『withコロナ』で生き残れる塾
昨日、緊急事態宣言が出て、今後中長期的に学習塾業界がどうなるかを予想してみました。(よければそちらもご覧ください。)https://note.com/cowshi_edu/n/nce0098a66328
本日のテーマは、「さて、じゃあ今、どうするか」です。
結論、次の2つだと思います。
① 現状の形態のままで、『売り方』を工夫する。
② 新しい形態を開発する
いずれもキーワードは「商品(授業)」と「売り方」です。
順に説明しますね。
「商品」を変えずに、「売り方」を変える。
言ってしまえばマーケティングです。
塾の先生は、学校の先生よりはビジネス色があるものの、会社によって風土は全然違います。
先日神奈川県の大手学習塾が「悪質営業」として同業19社から連名で申入があった、とニュースになりました。
実際にどのような営業手法を行なっていたかの真意はわかりませんが、少なくともこの学習塾は「商品(授業・システム)を売る意識があった」ということは間違い無いかなと思います。
逆に、他の同業19社の中には「授業」を生業としていて、「売り方」にフォーカスをしていないところもあるのではないでしょうか。
私の聞く限り、そういった学習塾も少なくないです。
(その場合、マーケティングの部署が教室単位ではなく「本部にある」パターンだったりします。)
ここでお話ししたいのは、営業活動の良し悪しではないです。
少なくとも、教室運営の立場にある人は自教室の商品の「売り方」を考える必要があります。
基本的に長所と短所は表裏一体です。
「行動力がない」という短所は「慎重である」と言い換えられます。
塾の形態にしても同じです。
コロナで厳しくなってきているものの、だからといって
「うちは集団だから、仕方ない」
で終わらせてしまったら、何にも解決しません。
そのうちつぶれて終わりです。
集団授業には集団授業の良さがあります。
個別指導には個別指導の良さがあります。
映像授業には映像授業の良さがあります。
そこを『withコロナ時代』で考えた時にどのように打ち出せばいいのか?
ここを徹底的に考える必要があります。
必要なら、自身の授業も変えてみる必要があるかもしれませんよね。
僕が大事にしていることを少しだけお話ししますね。
「売り方」で大切なことは、顧客との接点の全てをデザインする、ということです。
例えば、塾のパンフレット。
あれって、多分会社で作ってますよね。
基本それを使って保護者や新規入塾生に説明等すると思います。
でも、それってあなたの教室にとって本当に適した内容ですか?
本当は、教室として「ここに力を入れている」「うちの卒業生はここに合格した」のような言いたいこと、ないですか?
合格者の写真とかも、本当は自分の教室の生徒の合格者でいっぱいにしたくないですか?(親バカ?笑)
本部で作っているものだと、どうしても規模に比例して内容が薄くなっていきます。それがどの校舎でも全く同じような(金太郎飴みたいな)サービスなんてことあります?
大枠は同じで、あとは教室によって『色』が出るのが普通だと思います。
教室運営の立場にある人は、「自分の教室・校舎はこうしたい」というような出したい『色』があると思います。それが「商品」となって「顧客(生徒)」に届くわけです。
自分の商品(授業・システムやサービス)には自信があって、『色』もあるのに、「売り方」を考えないって言うのは、西野亮廣さんの言葉を借りれば、「育児放棄」です。
だから僕は、自分でパンフレットをつくりました。
・この塾が選ばれている理由
・合格実績
・特に売り出したいポイント
・簡単な料金イメージ
・通塾している生徒に聞いた、「うちの教室のいいところ」
など。全12ページのお手軽パンフレットです。
3つ目については本部のパンフレットがきちんとしていて細かすぎたので、「実際通ったら月いくらくらいなの?」をイメージしやすいものを別で作りました。
時間はかかりましたが、メリットはたくさんあります。
何より、自分が作った=自分が一番説明しやすいものなので、説明のわかりやすさがグンと上がりました。入塾率も90%近くという高水準を叩き出すことができ、部署内1位を取ったこともあります。
「商品」が「顧客」の手元に届くまで。
どんなイメージを持ってもらって、どんな需要に応えたくて、どんな行動をとって欲しいのか、考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみにですが、商品に自信が無い場合は売り方以前の問題なので、その場合はがんばりましょう!僕も頑張ります。
①でけっこうなボリュームになってしまったので、②については明日お話ししますね。
ではでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?