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幻のカブトガニ型ブラシ。進むべきブラシの方向性は??| YUAGARIプロジェクト

私たちはブラシから少ない水がでて、髪をとかす感覚で髪の毛や頭皮を洗うことのできるアイテム、「YUAGARI」を開発中です。「寝たきりや体が不自由な人」に、いつでもどこでも清潔を届けられるよう日々奮闘中です。

YUAGARI開発のストーリーをまとめたマガジンはこちら👇

試行錯誤のブラシの探求

少ない水で周囲を濡らさず洗髪することを目指しているYUAGARI。ノズルと一体になったブラシで髪をとくことで、洗髪ができるようにしたい。まるで某巨人マンガの「背骨」のような形をしたブラシを使って、試作したこともありますが、断念しました。頭皮への水のあたりごこちは気持ちよかったのですが、水量がうまく調節できない・・・。うーん、「周囲を濡らさず洗髪する」って難しい・・・。

背骨型ブラシの記事はこちら👇

あらたに発見!カブトガニ型のブラシ

背骨型ブラシはマッサージ効果もあり気持ちよかったんだけどな~、残念だけど、違う方向性を探索せねば!ということで、お店に行って良さそうなブラシがないか探してきました。そして、あらたなブラシをゲット(購入)

それが、カブトガニ型ブラシ!

カブトガニっぽくないですか?

とても使いやすそうな形をしています。カブトガニっぽい形をしていて、愛らしいです(そう思うのは自分だけ?笑)。頭皮をブラッシングしていても、すごく気持ちいい。

このブラシで髪をとくと同時に水が出てきたら、一体どんな体感が得られるのか!?。いつもお世話になっている研究所メンバーに3Dプリンターで改造してもらいました。

なんと2パターン試作してくれました!

パターンA
上と左と右に、水が出てくるところがある。

透明で見えにくいですが、3Dプリンターで作ったパーツとチューブを組み合わせて、吐水口を作っています。

パターンB
上の3点に水が出てくるところがある

しっぽがでていて、よりカブトガニっぽい。

3Dプリンターで吐水口を作成し、ブラシにくっつけてくれました。その吐水口にはチューブでポンプに接続されており、ブラシで髪をときながら水がでます。

ちなみに、吐水口があるのは分かるけど、どのように水が供給されるのか気になった方もいるのではないでしょうか?実は、結構苦労していまして、研究所メンバーが試行錯誤してくれています!

チューブにブラシをセットすれば水を送ることができます

こちらは、手動の蓄圧ポンプを改造し、自動で蓄圧するように改造したものです。スイッチをオンにするだけで、水が出てきます。こちらも3Dプリンターでつくったパーツを駆使して改造しています。

カブトガニの水のあたりごこちは!?

さて、それではカブトガニ型の体感はというと!?まずはAパータンから!

ん・・・?水は頭皮に当たっていて、水が流れている感じもするけど、なんだか違和感を感じる・・・。AもBもどちらも試しましたが、同じ違和感を感じました。「頭皮に水を当てたいと思っている箇所」と、「実際に当たっている箇所」が違う感じがします。吐水口の位置の問題・・・?

パターンAの吐水口の位置を変えました。

吐水口の位置を外側だったものを、内側にセットしました。試してみると・・・、やはり位置が影響しているようでした!

外側に吐水口があると、当てたいと思っている頭皮の箇所に当たっていない感じがして、違和感につながることが分かりました。細かいことですが、こういう調整がモノづくりには大切なんだと実感する瞬間でした。

早く見せたいYUAGARIの姿

カブトガニ型のブラシの試行錯誤の様子をお伝えしました。が、実は今回のこの記事、ずっと眠っていた下書きのリメイクなのです。その眠っていた期間はなんと1年!

どうして眠っていたのか!?YUAGARIは今も開発途中・・・。どこまでオープンにするかという悩ましい問題が、常につきまとっています・・・。このカブトガニの記事、「ちょっとオープンにしすぎかも・・・」、ということで、眠ってもらうことなりました・・・。

ですが、そんな眠っていた記事をアップしたということは、カブトガニ型ブラシをさらに試行錯誤し、より開発が進んでいるということです!その姿、早く見せたい。ずっと「つづく」で締めくくられるYUAGARIの記事、早く「つづかない」にしたい!その日はきっと近いはず!


アップサイクルの取り組みの記事はこちら👇

視覚障がい者の方との共創の話はこちら👇