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ストレス社会に身を置いて

現代の日本はストレス社会。仕事や人間関係など、さまざまな要因によってストレスを感じる人が増えています。
昨年から猛威を振るっている新型コロナウイルス感染拡大や、それによる新しい生活様式も、多くの人にストレスを与えているのは、皆さんも気づいていますよね?
今までの生活が普通。それが、一変して、新しい生活様式になったと同時に、今まで経験したとこがない事態や先の見えない不安が私たちにとって大きなストレスになったのです。
今や、この「ストレス」とうまく付き合っていくことが、毎日の生活をより豊かにする第一歩になりそうです。

1.ストレスっていつからあるの?

皆さんは、「ストレス」という言葉がいつからあるか知っていますか?

「外部環境からの刺激によって引き起こされる生体内の変化した状態」をストレスと言い、「ストレス状態を引き起こす外部からの刺激」をストレッサーと定義したのは、ハンス・セリエ博士です。そして、どのような種類のストレッサーが加わわっても、同じような反応(非特異的反応)が体に生じると言う【ストレス学説】を提唱しました。この反応は、生体にとってストレスに適応しようとするための反応であることから「全身適応症候群」と呼ばれています。

ストレスという言葉が使われるようになったのは、実は1936年に発表された「ストレス学説」という論文が始めてったそうです。
まだ、100年経っていないのです。

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2.ストレスを構成するものってなに??

ストレスという現象を構成するものには3つの要素があるそうです。
それは、

①ストレッサー  ②認知的評価・対処  ③ストレス反応

といわれています。

人間が備え持つ、環境の変化に適応し、生体内の環境を一定に維持させるシステムを「ホメオスタシス(生体恒常性)」と呼びます。このホメオスタシスによって一定の状態に保たれる生体内が、ストレッサーによってバランスを崩すと「ストレス状態」になる訳です。


3.ストレスを構成する3要素はどのように影響するの???

一般的には、様々なストレッサーが加わると、脳が刺激を「認知的評価・対処」し、ストレス反応を起こすといわれています。
このストレス反応が短期的に終わる場合は、ストレス状態が解消し、ホメオスタシスを維持・安定させるため、ストレス状態にはなりにくいのですが、長期にわたってストレス反応が続いてしまうと、ストレス状態が解消されず、ホメオスタシスが崩れ、ストレス関連疾患が発病してしまいます。
図示すると、下のようになります。

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4.ストレッサーの種類にはなにがある????

様々なストレス状態を引き起こすストレッサーには、どのようなものがあるでしょうか?ストレッサーは、ストレスの元になる様々な刺激のことでしたね。この刺激は多岐にわたり、身体的な疲労や病気、環境の変化、人間関係によるものなどが挙げられます。

ストレッサーには、大きく分けて
❶社会生活の中でもたらされるストレス(社会的ストレッサー)
❷環境からもたらされるストレス(物理的ストレッサー、科学的ストレッサー)
❸体の不調からもたらされるストレス(生物的ストレッサー、身体的ストレッサー)
があります。
生活の中で、自分がマイナスの感情を持った瞬間にさまざまな刺激がストレッサーとして作用する、つまり、私たちを不快にするものは全てストレッサーなのです。
ストレスは大人だけが感じるものではありません。子供の頃から、親や家族、友人、学校、将来への不安など様々なストレッサーと遭遇しながら生活していきます。ライフステージが変化していく中で、結婚や妊娠などの喜ばしい出来事も環境や状況の変化につながり、ストレスが高いものとなることもあります。
つまり、私たちは、ストレスとは切っても切れない生活を送っているということになります。
しかし、人間の脳は、これら全ての刺激に反応するわけではなく、刺激の種類に問わず、「これは」と注目した刺激にのみ反応し、ストレス反応が起こるようです。

5.ストレスを感じやすい性格とは?????

ストレスの感じ方は、個人の性格にも左右されますが、中でもストレスを感じやすい4つのタイプがあることがわかっています。これらのタイプに当てはまる人は、他の人に比べると、ストレスを感じやすい傾向にあるのでその状態が長く続くと病気につながる危険性が高いと考えられます。
以下に、ストレスを感じやすい4つのタイプを書きましたので、見てみてください。これらの傾向が思い当たる人は、普段からストレス対策を心がけましょう。

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6.まとめ

今回は、ストレスについてその種類や影響の仕方について触れてきました。
次回は、ストレッサーに対して脳が反応する認知的評価について触れていきたいと思います。
私たちが感じる刺激が、ストレッサーとして有害なのか、無害なのか。また、有害であると認知したとき、体がどのような反応を起こすのか等についても触れていきたいと思います。

ストレス社会に身を置く私たちです。ストレスとうまく付き合っていくことが、毎日を健康に楽しく生きていく一助となると言っても過言では無いのではないでしょうか。

こころ安らぐ からだ和らぐ

はりきゅう治療院 癒し処 和(なごみ)

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