サイフォンでコーヒーを淹れる

まだまだ寒い。毎朝コーヒーを淹れては飲んで、昼にも店でコーヒーを淹れては飲んで、温まっている。「本とかの店」に置いているのは、インスタントコーヒーとサイフォン。サイフォンとはこんなやつ。

化学の実験で使うフラスコのような、コーヒーを淹れるための器具。これまでずっと、マキネッタやコーヒーメーカーを利用してきた。サイフォンを用いてコーヒーなど入れたことなかった。持っていなかったから。去年結婚祝いでサイフォンを頂いた。頂いたとあっては、利用しない手はない。

今回はサイフォンを用いたコーヒーの淹れ方を、一挙一動載せておく。使ったことがない人も、読むだけでサイフォンの使い方がわかるようになる。一見難しそうだが、やってみると上からお湯をかけるペーパードリップより簡単だった。何より、技術によって味のばらつきがないのが良い。サイフォンは誰がやっても同じ。機械的な手順に従って淹れるだけで、誰でもおいしいコーヒーが飲めるのはサイフォンの大きな魅力だ。

使うもの

・サイフォンセット
・コーヒー豆
・コーヒーミル
・ティファールポット
・計量カップ
・チャッカマン（ライター）
・キッチンタイマー
・コーヒーカップ

①フィルターを付ける

サイフォンはこのように、上下のフラスコを重ねた形をしている。まずはじめに、上のフラスコにかぶさったフタを取り、上のフラスコのスタンドとして立たせる。

上のフラスコは自立しないため、上下のフラスコを分離させるときはたいていこのように、フタをスタンドとして用いる。

次に、上のフラスコにフィルターを付ける。ネル（布）フィルターであり、紙より使い回しが効くため毎回交換しなくていい。

フィルターにはバネとフックがついている。バネを上フラスコのガラス管に通して、ガラス管の先にフックを引っ掛ける。これでフィルターは固定された。

②豆を挽く

上フラスコにフィルターを固定すると、スタンドに立てて置いておく。次にコーヒー豆を挽く。この過程は厳密に言うとサイフォンとは直接関係ないが、豆を挽くタイミングはここだと覚えておけばいい。

今回は今店に置いてある出雲大社の近くの大社珈琲で買った、大社コーヒー縁結びブレンドを用いる。おみやげなので自由に飲んでください。豆の量は1杯あたり12g。専用の計量カップがあるので1杯分。

コーヒーミルに豆を入れ、ゴリゴリ挽く。サイフォンには中挽き〜細挽きかなー。

③お湯を沸かす

豆を挽き終えると、次にお湯を沸かす。サイフォンで最初からお湯を沸かすには時間がかかるため、先にティファール的な電気ポットで沸かしておいたほうが楽。

お湯の分量は1杯あたり120g。計量カップで量を計り、

下フラスコに入れる。

そしてお湯を沸騰させるために、再び火にかける。サイフォンではアルコールランプかビームヒーターを用いる。サイフォンセットについてくるのはアルコールランプ。

火をつけて、

下フラスコの下に入れる。

お湯が沸く前に、上フラスコを乗せておこう。フタをしてしまわないように、隙間を空けて乗せる。

お湯が沸くのを待つ。

④コーヒー豆を入れる

下フラスコでボコボコとお湯が沸いてくると、上フラスコでフタをする。

すると、下フラスコから上フラスコへお湯が上がってくる。

お湯は全部上がらないが、もう下フラスコのお湯がこれ以上あがらなくなると、上フラスコに先ほど挽いたコーヒー豆を投入。

1分タイマーを測り、

上フラスコのお湯と豆をかき混ぜる。

⑤コーヒーを抽出

1分経った。

アルコールランプをよけて、

フタをかけて火を消す。

下フラスコの温度が下がると、上フラスコから抽出されたコーヒーが降りてくる。

全部降りてきたら、上フラスコを外してスタンドに立てる。

下フラスコからカップに注ぐ。

コーヒーのできあがり！！

難しく感じましたか？やってみたら意外と簡単です。サイフォンを用いたコーヒー体験、「本とかの店」でぜひチャレンジしてみてください。いつもと違うコーヒーの味が楽しめることでしょう。中高生ぶりぐらいに理科の実験気分を味わってください。

通常コーヒー豆は一杯分100円で販売してますが、今はおみやげの大社珈琲縁結びブレンドをご自由に飲んでいただけます。こちらはなくなり次第終了です。