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コーヒー焙煎という運動

家で飲むコーヒーも店で淹れるコーヒーも、今は自分で煎った豆を使用している。生豆は通販で買った。片手鍋焙煎にも少し慣れてきた。と思ったら、豆を変えると勝手が全然違う。どうせならいろんなコーヒー豆を試してみたいと思ったはいいが、おかげで豆が変わる毎に悪戦苦闘している。硬さ、大きさなどで煎り時間が変わってくる。

それでも1回あたりの焙煎にかかる時間はだいたい15分で、続けて2回やるようにしている。合計30分間、ガスコンロの上で鍋を振り続ける。めっちゃしんどいというわけではないが、思ったより腕がだるい。終わったあとにAppleWatchを見てみると、今日のワークアウトノルマの7割を達成していた。手軽だ。

自分で煎った豆で淹れたコーヒーを、店に来てくれた人にもときどき出している。みんなおいしいおいしいと言って飲んでくれる。僕自身も毎日抵抗なく飲んでいる。ただ、僕はそんなに味がわかっていない。多少はわかるようになったけれど、外で飲んでもだいたいは美味しく飲めてしまう。コーヒーの味って、みんなどれぐらいわかってるのだろう?

飲み比べでもすれば、違いは確かにわかる。だけどなんとなく飲んでみて、どちらが美味しいとか高いとかって判断は難しい。その差はめちゃくちゃ微妙な気がする。好みによる判断のほうが大きい。正月にはテレビで芸能人格付けチェックをやっている。あんな感じでコーヒーも、よほど通の人じゃない限り区別がつかないんじゃないか。

そして、それでいいんじゃないかと。良さがわかってしまうと、ある程度美味しく飲めていたコーヒーも、いまいちに思えてくるのではないか。そのあたりは本当に、それぞれのこだわりの範疇になってくる。味の違いが分かる人、分からなくても良質なものを摂取したい人は、ちゃんと質の保証されたものを選べばいい。

なんとなく美味しければ、それ以上は求められても提供できないコーヒーを提供しています。

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