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⑫ワルシャワを歩く

9日目、前回の続き

最近の習慣で、朝は早く目覚めた。大体7時ぐらい。このホステルは朝食付きというか、用意されているパンやシリアルを自由に食べていいホステルだったため、僕はキッチンに向かい、パンにチーズをのっけてオーブンで焼いていた。牛乳もあったからコップに注ぎ、リビングへと持っていって朝食を食べていた。昨日あった日本人の初老の男性が、同様に朝食を運んできた。

「おはようございます」
「おはよう」
「ワルシャワは長いんですか?」
「3日目だけど、前に来たことあるんだよ。ポーランドには合計1ヶ月いる予定で、3日前別の街から来たんだ」

そんな他愛もない会話をしながら各々が朝食を食べていた。

「じゃあ、そろそろ散歩してくるよ。君もせっかく来たんだからどっか見てきたら」
「はい。そのつもりです」

日本人の男性は小さなリュックを背負い、ホステルを後にした。僕はどこに行こうか考えていた。ワルシャワに関しては特に目的があったわけはないため、行き先というのも定まっていない。

先日タクシーに乗せてくれたポーランド人のおじさんの話を聞いて、ワルシャワ蜂起に関心を持ったため、ワルシャワ蜂起博物館へ向かおうと思った。

ワルシャワ蜂起博物館

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