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【特別版】 おひとりさま旅のススメ | 草津 編

「おひとりさま旅のススメ」
長野県民おひとりさまの私が過ごした一日、
今回は「草津 編」をご紹介します。

いつもは長野県内を旅する記事を載せていますが、たまにはおとなりの群馬県草津町の旅路を記録に遺しておきたいと思います。

私が在住している長野県東信地区からは草津までは車で約1時間強。
なにげに南信に行くより近い。
しかも草津は人気温泉ランキングで常に全国1位という横綱の温泉地。
年末だし、ひとり旅での温泉&サウナがおもしろくなってきたところでの最強温泉に行ってみようということでうかがってみました。

今回も時系列で、どのようにして巡ったら草津を満喫できるかを結構考えてみましたので、参考になりましたら幸いです。

AM8:00 「朝湯」

まずは草津に到着するまでの道のりをざっと。
長野県上田市真田町の国道144号線〜群馬県嬬恋村406号線、万座・鹿沢口の美原大橋から群馬県道59号線で草津へ行く経路です。
Googleマップを利用して、長野県の東信地区から草津温泉までのルートで行こうとしましたが、推奨ルートの"つまごいパノラマライン 北ルート"は冬季閉鎖していてとまどいました。
道中の鳥居峠はアイスバーンばかりでおののくし、まだ雪の少ない時期でしたが、冬季はより一層慎重な安全運転を心がけて、行きも帰りも無事な旅ができてこそよい旅になるよなと改めて思い至りました。

さて、車で草津に着いたら、どこに停めるか問題がでてきます。
今回調べてのおすすめは、まずは"草津パーキング"

2023年12月時点では30分100円で駐車できるので、湯畑観光駐車場(2時間以内600円)に比べお安く仕上がるかと思います。

そんな草津パーキングから歩いて5分ほどで湯畑に到着。
その近くにある江戸時代風木造建築の建物が草津三湯のひとつ"御座乃湯"です。

8時オープン。このときは先客おらず、一番風呂という贅沢ができました。
御座乃湯の魅力、特徴はなんといっても2種類の源泉をたのしめることですね。

"湯畑源泉"
泉質: 酸性・含硫黄・アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉
泉温: 49.4℃ 
pH値: 2.0
メタけい酸: 242.7mg

"万代鉱源泉"
泉質: 酸性・水素-硫酸塩・塩化物温泉
泉温: 94.6℃ 
pH値: 1.7
メタけい酸: 528.3mg

最近温泉好きになった身の、にわかな知識でもわかるすごい泉質です。
これが源泉掛け流し、加水・加温・循環ろ過・入浴剤・消毒処理すべて無しというのもまたすごい。
この酸性泉に入ってみると、にわかなとろみ感があり、天然の美容液の雰囲気が伝わってきます。そして少し肌がピリッとする感覚。目に入ると結構痛かったり。ものの数分で肌につるっとした感じが出てきて、明らかにほかの温泉の効能とは違う質感がありました。
このときは、湯畑源泉の方が少し白くにごり湯で温度は適温。万代鉱源泉は透明でやや熱め。
湯畑源泉に入って温まったら万代鉱源泉でしっかり身体に熱を通す。そのあと冷たいシャワーで身体を洗い流してひとやすみ。このループを3回繰り返してととのう体験をしてみる。
かやぶき屋根と漆喰の壁、湯けむりに浮かぶ障子と光。
大地からの恵み、生物にとっての奇跡を体験できる温泉だと実感。
酸性泉の味も匂いも全身を通じて記憶に刻まれました。

9:30 「モーニングコーヒー」

"珈琲専科 綾"
湯畑ロータリーの湯滝通りからすぐ近く、細い路地にありながら存在感を放っている純喫茶です。
1976年創業の老舗店で草津の喫茶店といえばまずここという雰囲気があります。
注文したのは、マンデリンのコーヒーとホットサンド。
きびきびと行動するスマートな店主の所作を眺めながら待ちます。
コーヒーはキャラバンコーヒーのものをサイフォン式で。ロイヤルブレッドのパンとやわらかい千切りキャベツ・きゅうり、フレンチドレッシングが程よい味わいで食感きもちよいホットサンドがみごとな相性でした。
湯めぐりのひととき、こうした穏やかに時間を過ごせる喫茶店は必須ですね。

10:00「散策」

草津界隈を散歩してみると、細い路地や階段、坂道が温泉街の雰囲気を物語ってきます。さまざまな旅館や飲食店が軒を連ね、何千何百年の歴史のなかにある一幕に想いが馳せるというもの。

このひとときのなかで手にするおみやげに、古式ゆかしい「おんせんまんじゅう」を購入してしまう保守さが自分のなかにはあるんだなぁとしみじみ感じいる。
"本家ちちや"の二色あんまんじゅう(白)、とてもなめらかでしっとりとしたこしあんと栗あんの塩梅よく、職場のおみやげに最適だったなと安心できるものでした。

10:30 「ブランチ湯」

"御座乃湯"で購入した"ちょいな草津三湯めぐり"は、ぜんぶ行ってこそおトク。有効期限はありませんが、一気に訪れてみて比較三湯するのも悪くないでしょう。
ということで訪れました"西の河原公園"
スキー場も近く無料の駐車場から徒歩で10分ほどに"西の河原露天風呂"がありました。
こちら、金曜日の夜には混浴の日になるとのことです。
ほんとに雄大な自然の景色にでっかい浴槽がどーんとある。
そのお湯は万代鉱源泉の掛け流しですごい贅沢なきもちになれます。
渾々と湧き出る大量の温泉に自然の圧倒的なパワーを感じました。

12:00 「昼食」

ふたたび温泉街に戻ります。
駐車したのは、"山の湯ホテル駐車場(コインパーキング)"
こちらは60分300円で、8:00~17:00まで上限500円。
界隈ではそうとうお安い。湯畑にも近くおすすめです。

湯畑を通り、登り下りの裏草津の路地を行くと猫ちゃんが!
寒いから「いれてほしいにゃー」と言っているようにしか聞こえないせつない後ろ姿をあとに、目的のお店へ。

"豚りんの"
ついに草津にも二郎系。
平素なら定番ご当地グルメをいただいてみたいところもありましたが、あの蓮爾ばりの太麺という評をみてしまい、期待を胸に来店しました。
食券制で「小ラーメン」を購入。
コールは「全マシ」にしました。
ビジュアルよろしく、キレイに盛られたヤサイと味付け背脂、ド豚骨ド乳化のスープ、厚く大きめのぎっちり系ブタ、そして太く縮れた麺。
二郎系も2023年ともなると、ほとんど隙がない仕上がりのものになっていて、あとは好みの問題と思えるくらいレベルが高くなっています。
今回はニンニクを増しすぎてしまったので最後はスープが辛くなり、胃でもピリッと刺激体験をしました。

13:00 「アフターヌーンコーヒー」

"地蔵カフェ 月の貌"
伝統湯地蔵の近く、階段上にある木造建築の新しいカフェで、併設されている"漫画堂"とともに利用しました。
今回はハンドドリップコーヒーを選択。フルーティーな香り高いなかにもぐっと酸味が抑えられたもので、飲みやすいコーヒーでした。
ほかにもドリンクメニューは多く、お食事も充実しています。

漫画堂の方は2階まで突きぬけのつくりで、壁面いっぱいに漫画本が並びます。選書はメジャーどころが多いかんじ。たくさんのマンガがありますが、逆にここにはないマンガにも想いが馳せる。この世にあるマンガの膨大さにも気づかされるところでした。
ゆったりと過ごすに飽きない場所で、草津温泉めぐりの休憩におすすめです。

15:00 「夕湯」

草津三湯めぐり、最後は"大滝乃湯"です。
草津の日帰り温泉といえばここでしょう。
煮川源泉掛け流しの温泉だけでなく、サウナもある。
そして温度の違う浴槽をめぐる「合わせ湯」がある場所です。

"煮川源泉"
泉質: 酸性・含硫黄・アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉
泉温: 48.8℃ 
pH値: 2.1
メタけい酸: 236.6mg

ほぼ"湯畑源泉"に近い泉質ですが、草津はそこかしこで温泉が噴出しているというから凄まじいところです。
こちらの特徴である「合わせ湯」は、温度が違う4つの浴槽を巡っていくもので、2012年には女性専用合わせ湯もできていたとのこと。
男性の方は古式ゆかしいトラディショナルな雰囲気をたのしめますが、ぬるめの浴槽は狭くて入りにくいものです。そして45℃~46℃の浴槽はあっつあつで1分も入っていられない。たまにしっかり入っているおじさんがいて、すごいもんだなと感心したり。何だかアトラクション施設のような趣がありますね。

草津の日帰り温泉施設で唯一のサウナも魅力。
貸出用サウナマット(ビート板)はありませんが、マットが敷かれていて、そこに座るような仕様。温度は94℃くらいを指していました。上段に行けばまずまずの温度感。混みがちではありますが、狭くはなく快適にサウナができます。
水風呂は下段から注水されるタイプで、時期柄かもしれませんがしっかり冷たい。広さもじゅうぶんなもの。
外気浴スペースではリラックスチェアが3台と木製の大きめ台1つ。寒さバチバチのころなので、あっというまに肌寒くなりますが、途中露天に入ったり、合わせ湯をしてみたりと繰りかえしていくとだんだんと感覚が変わって、寒さが和み、気持ちよさを感じる場面の方が増えていきました。
最後にじっくりと温泉に浸かってごきげんな草津旅の締めを堪能です。

三湯めぐり、完湯認定証もいただきました。
それぞれじっくりゆっくり浸かりたかったものの、帰り道が心配だったので暗くならないうちに帰路につきましたが、来年は泊まりで訪れたいなと計画してすぐにでも再訪したいところです。

草津温泉の旅 まとめ情報

草津パーキング
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津27−1
営業時間: 24h 6:00~18:00 30分:100円 / 18:00~6:00 60分:100円
店休日: なし

御座乃湯
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津421
営業時間: 4月~11月7:00~21:00 / 12月~3月8:00~21:00
店休日: なし

珈琲専科 綾
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津114−2
営業時間: 8:00~17:00
店休日: 水

西の河原露天温泉
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津521−3
営業時間: 9:00~20:00
店休日: なし

山の湯ホテル駐車場(コインパーキング)
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津570-4
営業時間: 24h 60分:300円
8:00~17:00 上限500円 / 17:00~8:00 上限500円
店休日: なし

豚りんの
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津58−1
営業時間: 11:00~14:00
店休日: 水木

漫画堂 / 月の貌
住所: 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津132−1
営業時間: 9:00~16:00
店休日: なし

大滝乃湯
住所:〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津596−13
営業時間: 9:00~21:00
店休日: なし

いかがでしたでしょうか?
ほかにも訪れたかったお店や温泉がありますし、やはり夜の草津もたのしみたいもの。
次回訪れる際にはまた新たなスポットを探して、より一層草津を堪能できるおすすめのプランを提案したいと思います。

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