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"創認鍛生 励愛成続" 2024

まえがき - introduction

タイトルに掲げた8文字の漢字は、自分が大事にしたいと考える、ねがいみたいなものが文字に込められています。
"創認鍛生 励愛成続"
(そうにんたんせい れいあいせいぞく)
『創って認め、鍛えて生きる。励んで愛し、成して続ける。』

この理念をだいじに、
「信条、仕事・生活・人格のルール」を掲げていきながら、
日々の想いを綴ります。

2024年 目標 - goal

きちんと毎日note、私綴をこさえること。
弾きたい曲が納得いくかたちに弾けること。
音楽への理解、理論を学び深め、音楽家たる能力を高めること。
他者に見てもらえて、喜んでもらえる配信をすること。
快い仲間とよい仕事・ものづくりに励むこと。
ひとつひとつ研鑽を積み、弛まずやり続けること。


2024.5.12 私綴 生きざまの記録

6:12 起床 7時間53分 91 point
6:40 朝食
8:00 執筆
9:30 仕事 cafe業務
15:00 筋トレ
15:30 執筆 問 -tou-
16:30 温浴 明神館
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:00 就寝

2024.5.11 私綴 生きざまの記録

5:55 起床 7時間23分 87 point
6:30 朝食
8:00 ブランチ パン・トゥルーべ
9:30 仕事 cafe業務
15:45 温浴 湯楽里館
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:19 就寝

2024.5.10 私綴 生きざまの記録

6:40 起床 8時間25分 93 point
6:50 朝食
8:30 仕事
12:30 昼食
13:00 仕事 
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:32 就寝

2024.5.9 私綴 生きざまの記録

5:31 起床 7時間7分 88 point
7:00 温浴 万葉超音波温泉
8:00 執筆 スターバックスコーヒー 千曲店
11:30 昼食
13:30 会議 
15:00 散髪
15:45 執筆 スターバックスコーヒー 上田中央店
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:15 就寝

2024.5.8 私綴 生きざまの記録

6:19 起床 5時間00分 73 point
7:15 朝食
9:30 温浴 河童の湯
10:20 ブランチ パンドトナリテ
11:30 昼食 12ヶ月
12:00 茅野〜原村〜諏訪 
14:45 休憩 カリオモン
16:20 筋トレ
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:24 就寝

2024.5.7 私綴 生きざまの記録

6:06 起床 7時間45分 91 point
6:30 朝食
8:30 仕事
12:30 昼食
13:00 仕事
17:30 宿直
20:00 夕食
20:30 演習
21:00 読書
25:19 就寝

2024.5.6 私綴 生きざまの記録

6:02 起床 7時間58分 91 point
6:30 朝食
8:30 仕事
12:30 昼食
13:00 仕事
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:21 就寝

2024.5.5 私綴 生きざまの記録

5:52 起床 7時間23分 87 point
6:40 朝食
8:30 仕事 cafe 業務
16:27 温浴 湯楽里館
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:05 就寝

2024.5.4 私綴 生きざまの記録

6:28 起床 7時間22分 87 point
6:40 朝食
8:30 仕事 cafe 業務
20:20 夕食 千仁家 上田店
21:30 読書
22:29 就寝

2024.5.3 私綴 生きざまの記録

6:20 起床 7時間12分 84 point
6:40 朝食
8:30 仕事
12:30 昼食
13:00 仕事
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
23:06 就寝

2024.5.2 私綴 生きざまの記録

5:52 起床 7時間10分 84 point
8:30 執筆 スターバックス 佐久南店
11:30 昼食 Cafe Holz ポークビンダルーカレー
12:00 佐久〜上田
15:30 執筆 スターバックス 上田中央店
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
23:06 就寝

2024.5.1 私綴 生きざまの記録

5:58 起床 7時間5分 83 point
6:20 朝食
8:30 執筆
9:30 仕事
12:30 昼食
13:00 仕事
18:40 夕食
20:00 演習
21:00 読書
22:42 就寝

2024.4.30 生き方の教科書より

「平和のために働く人は神の子と呼ばれる」
ー古巣馨 カトリック長崎大司教区司祭
神様にもきっとご自分の深い都合があるとでしょう。だけど、ある時から神様の都合に合わせて生きてみようと思い始めました。そしたら楽になりました。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.151 4月30日より抜粋


2024.4.29 生き方の教科書より

「頭と心をフル回転させつくり上げていくのが人生」
ー織田友理子 NPO法人PADM代表
心さえ負けなければ逆転のチャンスがくるはずだと思ったんです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.150 4月29日より抜粋


2024.4.28 生き方の教科書より

「プロとはその世界で生きる覚悟を決めた人」
ー山本征治 日本料理・龍吟代表
僕たちの世界は結果でしか世の中の評価を受けることがありません。「こうしたかった、ああしたかった」と後悔する人は、こうもしなかった、ああもしなかった人を指します。
自分が出した結果でしか人に語ってもらうことのできない厳しい世界、その世界で生きる覚悟を決めた人がプロフェッショナルだと僕は本気でそう思っているんです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.149 4月28日より抜粋


2024.4.27 生き方の教科書より 愛別離苦を受け入れたら

「見返りを求めぬ母の愛」
ー星野富弘 詩画作家
母親の愛を知ったのは、母はどんなに私を憎んでいても、私の顔につきまとうハエを見過ごすことができなかった。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.148 4月27日より抜粋

愛にまつわるエピソードというのは、美談なものばかりではなく、個人的でいびつ、不思議なものに思いがはびこることがある。
ただ、母親という絶対的な存在に感傷が生じる。絶対的なものなのに、永遠に不変というものがない愛別離苦。
そうした世の中、少しでもましな生き方の模索をしたくもなる。意味のないところに意味を見出したくもなる。もともとどうにもならないことばかりだ。どう思っても構いやしないんだよ。

2024.4.26 生き方の教科書より 錆びつく前に

「商売の極意は熱と光を相手に与えること」
ー田中真澄 社会教育家
熱意を持って人に接すれば、その熱は自然と相手に伝わる。光を与えて相手を照らし、関心を持ってその人の存在を認めてあげることが大事なんだ。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.147 4月26日より抜粋

人間の熱量、エネルギーというのはどこから湧いてくるものなのだろうか。
正にしても負にしても、現状で思い通りにならないもの、その抵抗する反発力があるから強いものになる。平和で安寧した狭い世界のなかは、外から見たら茹でガエルのようかもしれない。
退屈だと嘆くのなら、この浴槽から出たほうがいい。
つかの間の安心に癒され、憩うのもべつに悪いことじゃない。
ただ、こうして文章を連ねていると、なにか特別な状況に変わりたいと思っているのは確かだろう。熱と光を発せられるのは、エンジンがしっかり駆動し、回転させることができるときだ。錆びついてしまったら、動かしたいものも動かせないことを覚えておこう。

2024.4.25 生き方の教科書より ファールをとりにいこう

「言葉は意識を変え、意識は行動を変える」
ー国分秀男 東北福祉大学特任教授・元古川商業高等学校女子バレーボール部監督
「でもあんたの言葉には夢がない、力がない、迫力がない。東北人は何かっていうと謙虚だ、控えめだと言うが、俺から見たら消極的というもんだ」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.146 4月25日より抜粋

在りたい自分の理想を想像してみる。
その夢の小ささや現実との乖離、こんなはずじゃなかったという悔い。
あらゆる消極的でネガティブな思いが浮かんでくる。
それから反転して現在の平穏や平和な状況、ポジティブな側面を想像して、別にこの人生も悪くないと開き直る。
思考と行動に力強さがない。推進力がなければ昨日と同じような今日が続いていく。このままでいいわけないと苦肉の策でピボットしようとしても、軸から外れなければ浮かばれない理想がある。一度ファールを取られてもいいくらいの気持ち、それは軽くてもいいはずだ。そこから新たに始めるイメージ、環境を変えることで始まりの面持ちも変わる。
この人生ゲームを豊かにしたいと思う気持ちは嘘じゃないはずだ。いつだってファールをもらってもいいんだぞ。

2024.4.24 生き方の教科書より 南無な生き方であること

「自動改札機はかくて誕生した」
ー田中寿雄 元オムロンフィールドエンジニアリング副社長
「毎晩徹夜が当たり前でしたが、完成した時の喜びは、えも言われぬものがありました。」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.145 4月24日より抜粋

徹夜があたり前、というものは時代遅れになり、睡眠をしっかり確保し、健康を害さない業務であることが正義の時代となったように思う。
自分はその変遷を経てきた世代ではありながら、どちらも長短があるよなとしか言えない。無理をして手にした喜びも時が流れれば風化してしまう。逆に波もない凪のような人生は退屈のようにも思えてしまう。
自分の人生を季節になぞらえ、若いうちは無理をしてでも頑張ることがのちのちの豊かさにもつながるだろうとは思う。死のきわで誇れる思い出を反芻するのもいい。しかしながら、ふっと灯が消えるように去っていくのだって間違いじゃない。思うのは、苦しみや喜びを行ったり来たりしながら、それでも気分のよい状態を維持していくことがいいような気がしている。
それはある意味、凪のような、荒波を生む前兆のような、南無阿弥陀仏のような委ね方のようなものだと感じている。

2024.4.23 生き方の教科書より 神様になるのを虎視眈々と狙う

「神様がくれたさつまいも」
ー海老名香葉子 エッセイスト
「姉ちゃん、これ食べな。頑張らなくちゃダメだよ!」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.144 4月23日より抜粋

現代はあらゆる予防線というかセーフティネットというのか、守りが固められ、おいそれと絶望の壁まで突破されることが少なくなりはした。
もちろん、いまでも薄皮一枚でしのぎを削っている人々もいる。それでも戦中戦後の動乱期というほどの切迫さは薄れているだろう。
当時のような過酷極まる時代には戻りたくない。しかしその当時あった人々の互助関係、思いやりの精神は学ぶところがある。さつまいも半分で死ぬまで忘れられない思い出ができることもある。もしかしたら誰もが神様のような存在になりうるかもしれないのだ。そうした慈悲と思いやりのある行動を虎視眈々と狙ってみるのもいいんじゃないかと思う。

2024.4.22 生き方の教科書より 一喜一憂する有難さを思う

「医者の本来果たすべき役割」
ー小澤竹俊 めぐみ在宅クリニック院長
人が苦しみを抱きながら穏やかだと感じる理由がどこにあるかを感じ取る訓練を常にすることです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.143 4月22日より抜粋

生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦。
恐るべきことに人類はこれらすべての四苦八苦にもれなく苛まれている。
そうであるにも関わらず、多くの人類は喜びや幸せを感じられて、穏やかな状態であることがほとんどだ。
一喜一憂の世の中、時代がどんなに下っても変わらない真理となっているのは、人間の思考力ゆえに逃れられない性だ。なんという特別な生き物なのだろう。時に喜び、時に苦しみ、それを死ぬまで続けていく。その思考ができる人間の豊かな感情を死ぬまで楽しんでいこう。

2024.4.21 生き方の教科書より 考えすぎる人間の性を思う

「行列のできるクリームパン誕生秘話」
ー森光孝雅 八天堂代表取締役
八天堂は社員のために、お品はお客様のために、利益は未来のために。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.142 4月21日より抜粋

立場によって求めるものが変わってしまう。
経営者と従業員の関係性であれば、お互いの権利を折衷案のなかで検討するが、たいていはパワーバランスが生じてラウドな方に偏ってしまう。
社会や公の観点からしてもまた意義が変わってしまう。利益を大量に産む産業は、本質的にみればなんらかのエネルギーを奪っている行為になっている場合がある。つまり、どこを起点にするかで正義は変わり、資源のパイを取り合っている。
個人とすれば、自らのパースペクティブにある社会が美しければそれでいいだろう。その幸せのために生きればよい。ただ、いずれにしてもどこかで醜く資源を毀損していることもある。そうした美醜を慮って暮らしを続けていくのが人間の性という気もしている。

2024.4.20 生き方の教科書より 少しでもましな気分で生きるために

「小学国語教科書観光に込めた思い」
ー齋藤孝 明治大学文学部教授
読解力とは、いま自分が直面している事態を的確に把握し、それが意味するものを汲み取る力です。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.141 4月20日より抜粋

自分は常日頃、本を読み文章を綴ってみたりするが、果たして本質的な読解につながっているだろうか。
自分ができることと、どうにもならないこと、あらゆる事象の均衡をもって、この環世界がある。この世界、環境は正しいだろうか。
たくさんの学びから提案を受け、それを反故にしてきたものがこの世界の不正を導いてしまっているのだろうか。そうともかぎらない。
ただすべて生まれる言葉に導かれ、行動を起こした結果で社会がかたちづくられている。
この世界はわからないことだらけで死ぬまで理解は及ばないだろう。だからといって読解に努めない理由はない。少しでもましな気分で人生を歩みたいものなのだから。

2024.4.19 生き方の教科書より 孤独ではない孤高であれ

「自分をどんな環境に置くか」
ー佐野俊二 カリフォルニア大学サンフランシスコ校外科学教授
自分を揉まれる環境に置くこと。そうすれば伸びていく可能性は高まると思います。才能プラス環境ですよ。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.140 4月19日より抜粋

切磋琢磨できる環境とはどういった場所なのだろう。
確実に言えるのは、独りだけの世界ではないということ。他者の目や気にとまらなければ、それは存在していないのと同じだ。
lonelyではなくAlone、孤独ではなく孤高。やっている物事が独りであっても、過程に誰かが介在している。
すべての事象は独りで動いているわけではないが、独りよがりではない状態であることが大事で、誰かのために在るという手ざわり感がないといけない。そうした生き方ができる状態でやりたいやるべきことに努めていこう。

2024.4.18 生き方の教科書より 学び深め克己せよ

「仕事の神様に学んだこと」
ー安積登利夫 アサカテーラー創業者
己に克って人一倍努力する人が成功するのだ。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.139 4月18日より抜粋

「克つ」とはどういったものを指すのだろう。
「勝つ」と「克つ」の違い、前者は他者に、後者は自分にかつという意味になりそうだ。
ゲームやスポーツ、そういったもので勝つために努力するのは正しそうだ。そのほかの物事について他者に勝つという思考はなんだか烏滸がましいし、間違っているようにも感じてしまう。
自分に克つという意味はどうだろう。これだとなんだかどんな物事においても過去の自分より優位に立つことは悪いことじゃないようにも思える。
強い言葉で齟齬を生むのは愚かに思える。だからこそ少しでも間違っていなさそうな言葉でコミュニケーションを図る。それはそれで世渡りには必要なスキルだろう。ただ、ここまで書いてきた文章のようにどこまでも断定しない覚悟のなさは反転して自分に克つ感触を失わせる。
学び深めていくうちに身につけていくもの、それを強く打ち出せる覚悟のある生き様。それを続けていくことが克己というものだ。

2024.4.17 生き方の教科書より 言葉は他者のためにある

「川端康成さんが見せた涙」
ー伊波敏男 作家
「人間が信じられるならば耐えていくことも出来ると思います。人間を信ずるか、信じないか」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.138 4月17日より抜粋

信じるとはどのような心理状態をいうのだろう。
絶対的な存在感を感じてしまえばそれはカルト宗教的な信仰でそこまでの精神性はちょっと違うと思ってしまう。
信頼と信用の違いを考えても、どちらにしても他者に要求するという精神は変わらず、自分の問題を外部化しているある意味ツールか逃げだ。
信じるのなかでもっとも強く印象に残るのは、「お前の信じる、お前を信じろ」という言葉。自分のためではなく他者のための言葉でありながら、自分に返ってくるものがある。自分も誰も信じられないが、本気で思うものは他者に対して用いる言葉しかない。

2024.4.16 生き方の教科書より 健康的な姿と精神とは

「心の守備範囲を広げよ」
ー太田誠 駒澤大学野球部元監督
「姿即心、心即姿」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.137 4月16日より抜粋

この記事を読んで、前時代的で独善的な思想をもつ偉人なのかと思ってしまった。独りよがりでわがままに突き進む姿は、あまり好みの性質ではない。
それでも、こうした強い思想を持つ人々の覚悟や熱量の高さに心から尊敬をするし、この精神性がなければ成したいものも成せないのだろうと思う。
ぐちぐち不平不満を吐き、あらを探し、他者依存の権化のような生き様を歩む人の方が醜い。
自分はいろいろな考えを巡らせてしまう。言葉を濁す。他者に拘わないように目を逸らす。そうした姿と心がいまの自分を形成している。在りたいわけではもちろんない。ないが、在りたくないわけでもない。愚かしい自分の性質を包含しながら、それでも気分よく生きるためにどうするかということを考え暮らすのも悪くはない。まぁせめてどこに行ってもなんとかなる楽観の精神は尽きないよう、健康を保つような計らいはしていこう。

2024.4.15 生き方の教科書より 感情がどこへ向かっても構わない

「ヘレン・ケラーも尊敬した塙保己一の生き方」
ー平光雄 社会教育家
悔しさを忘れることなく、人様から後ろ指を指されないような人間になろうと、強く決意したのです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.136 4月15日より抜粋

あからさまな罵詈雑言を喰らうようなことはない。
そうした人と関わることがないように努めるし、そのような言葉を浴びせられるような状況にならないように努める。
とはいえ、予期せぬ病や何らかの不貞をはたらいて、謗りを受けることがあるかもしれない。ただそうしたときには自分はきっと悲嘆に暮れて恐れに恐れ、絶望の淵を彷徨うだろう。
そうしたときに、抗うようなパワーを得られる憎悪というものがあるかもしれない。反骨精神をこの理不尽な世界に叩きつける機会だってあるかもしれない。いつだって、反転すれば世界を壊すことも再生させることもできる。どんな感情も受け入れる思想を包含していこう。

2024.4.14 生き方の教科書より いつか快く受け入れられる道をいけ

「何も手を加えないのが最高の演奏」
ー朝比奈隆 大阪フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者
自分流に料理するという、いわば"遠回り"をして、初めて指揮は、曲をなにもいじらないのが一番だと分かってくるんです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.135 4月14日より抜粋

まったくやりたいやるべきことが手につかない。
これは遠回りとさえいえるだろうか。
生きていれば無駄なことはないと、ある意味楽観している。
だからといって呆けているのは間違っていると思うし、荒唐無稽なスマホゲームに夢中になるのも違うと思う。
遠回りでもつながる道でないといけないということだ。
その道がいつか快く受け入れられる過去になるような計らう歩みをしていこう。

2024.4.13 生き方の教科書より 正しいと考えてしまっていること 

「妹は私の誇りです」
ー山元加津子 石川県立小松瀬領養護学校教諭
もしここで隠すようなことがあったら、きいちゃんの人生はどんなに淋しいものになるんだろう。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.134 4月13日より抜粋

自分の仕事でほぼ毎日、なにかしらの障がいを負っている人々と接する機会がある。そのような環境にあっても、なにをもって健常というかわからないくらい、人は問題を抱えている。
五体不満足でもないのに身体を駆使した行動ができていないとは言われないだろう。なにと比較しているんだという話だ。
すべては自分の心が課題を設定する。昨日の自分より今の自分の方がより良く在りたいと常々考えてはきた。だからといって、それが正しい思考とは限らない。ただ、自分が信じるかどうか。その覚悟を決めることは自分のなかでは正しいと考えてしまっている。

2024.4.12 生き方の教科書より 生きている意味を考える

「お母さん、ぼくは家に帰ってきたんか」
ー上月照宗 永平寺監院
心眼には母親の顔は豊かな、慈母観世音菩薩様のように映ったに違いありません。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.133 4月12日より抜粋

生きているだけで地獄のような気分の状態な人々がいる。
自分はまだそうした体験をしていないのは、有難くもあり、申し訳なくもある。そして目を逸らし、自分だけは逃れようという精神が働く。
問題は無限にあるし、解決できないものも、努力が足りないで放置しているものもある。
別に菩薩道を行きたいわけでも、阿弥陀如来と邂逅したいわけでもない。
生きていることに前向きで快い嬉しさを感じたいだけなのだ。

2024.4.11 生き方の教科書より どんな仮面も美しいと

「技術と人間性が相俟って芸になる」
ー野村萬 狂言家
素顔でも仮面とバランスのとれる美・品格のある舞台が求められる。日常の生活の中でそういうものが自然と備わるようにすることが大事だろうと思っています。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.132 4月11日より抜粋

表現家でなくとも、生きている限り誰もが仮面を被っている。
他者に対してだけでなく、自分自身に対しても嘘をつくような仮面の者がいる。そうした分人がひしめく自身において素顔の自分とはなんなのだろうか。たいていおどろおどろしいほど醜く、狡猾で、自己中な人物がいる。しかしそれもまた仮面の人物で、その奥には純粋で可愛げがあり愛を求める者がいる。絶対的な性格などあろうはずもない。だからこそ逆にすべてを受け入れられる器量がほしい。そうした人物になれるよう自己理解の育みを続けること。それが美しく、品格にも作用するだろう。

2024.4.10 生き方の教科書より 命と心

「使命、懸命、宿命」
ー柏木哲夫 金城学院大学学長
命を使い、命を懸けて、その結果命が宿るような人生を送る。そんな生き方ができたらすごいな、と思うんです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.131 4月10日より抜粋

命の前につけられる漢字一文字が指針になることがある。
すべての行動結果は命を使って運ばれてくる。どんなものにも命は一つしかないからこそ、儚く大切に感じる。大切に思う気持ちが強いあまりに、命を使う気分になることさえ臆病になる。もったいないと命を節約する。
節約して生きた命から見える景色にも趣はあるだろう。ただ命と心はニアリーイコールなところがある。心は感動を求める。命を使っているということに心は感動を覚える。時には感動をもよおす時期があってもいいだろう。

2024.4.9 生き方の教科書より 清らかに生きる罪を思う

「運命を変えた女性教師との出会い」
ー碇浩一 精神科医・元福岡教育大学教授
「掘りおこして捨てなければならぬ芥水を汲み上げ汲み上げしているうちには、少量でも清水が湧くかも知れない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.130 4月9日より抜粋

どんな泥水も時間が経てば物質は沈澱し、透明な水が表出する。
ほんとうに清いか汚いかはさておき、どんなものもそうした清濁は併せ持っている。すべては一利あるし害悪もあるだろう。危ういバランスを保って生きながらえていくための叡智、淘汰されたものの礎、かつての歴史を包含して毒をも飲み込める状態になる。罪の深さと感謝を偲びながら、清らかに生きていきたい。

2024.4.8 生き方の教科書より 老いることの豊かさ

「命にもご飯が要る」
ー畑正憲 作家
命が老いないためにも、成り上がらないためにも、悲しんだり、悩んだり、惨めになったりすることは、とても大切だと思う。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.129 4月8日より抜粋

ムツゴロウさんばりに動物と触れ合える覚悟はもてないが、動物と相対すると彼らの悟りっぷりに想いがよる。人間以外、ほとんど多くの動物は生きるも死ぬもなく、ただ生きるという行動をする。死ぬのは当たり前なのだから、そんなことに拘うことなく、ただただ今を生きる。
かたや人間は死に悩みあぐねる。逆にそれこそ人間らしいもので、特権ともいえる。この人間らしさを心から味わいつくすために、老いるという経年変化の豊かさも愉しんでいこう。

2024.4.7 生き方の教科書より 正しいものがないを深掘る

「履物並べから学んだ人生観」
ー田村一二 茗荷村創設者
「これを楽しむ者に如かず」
自分が楽しんでこそ、人もついてくるんだという人生観を私は履物並べから学んだ次第です。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.128 4月7日より抜粋

履物並べで思うのは、靴箱に戻す際につま先の方を正面に向けて揃えておくこと。最初、そうした靴の並べ方をみて驚いたものだ。それから調べてみると、靴の置き方には正解はなく、何を重視するかで決まることを知る。
玄関に置くならば「出船に揃える」という意味で上りかまちを背に揃え、靴箱にはかかとの部分を見せないよう、見た目のよい手前に揃えるなど、結局は思想になる。いずれにしても、どちらも対応できる教養がみえる。
正しいものはないからこそ、その奥域に興味をもち、社会と自分との共有を図ることが人生の面白みでもあるだろう。

2024.4.6 生き方の教科書より 自分は何者かを確定させよう

「野鴨の哲学 ーキェルケゴールからの警告」
ー行徳哲男 日本BE研究所所長
「なんとなく生きることは犯罪ではない。しかし明らかなる罪だ」
哲学は学ぶべきものにあらず、哲学することを学ぶべし。実践実証しなければ哲学ではない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.127 4月6日より抜粋

水は低きに流れ、人は易きに流れる。
年月が経てば経つほど人類の文明は発展し、安住安楽に進んでいることは事実だ。いまだに戦争や貧困問題は続いているが、それでも半世紀前よりは便利になっていることに違いはない。
生まれ育ってきた自分にしても、今現在が一番便利だ。だからといって幸せかどうかはムラがある。あと数秒後に死ぬとなったら後悔で打ちひしがれる自信がある。いつかくる終わりの際に後悔を跳ね除け、受け入れる準備が整っていないのは、哲学がなく曖昧に生きているからだ。
確固たる覚悟。自分とはこういう者であるというアイデンティティ。朧なクリエイターではいけない。確かな言葉を編んでいこう。

2024.4.5 生き方の教科書より 謝罪と感謝、大悲と大慈を思う

「鬼塚さんの供養祭」
ー林覚乗 南蔵院住職
「この方は仏さんか菩薩さんの生まれ変わりだ」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.126 4月5日より抜粋

善行とはなにかを考える。
多くの人の命が失われるかもしれない一大事のときに、自らの命と引き換えにでも救おうと考えられるだろうか。
きっと自分だけが救われる選択肢をとってしまう。そしてそれを咎める人はいないだろう。それでも死ぬまで遺恨が刺さる。
そんな選択肢をしないで済む状況にあればいいだろうと、平穏な生活をする。そうはいっても広い視野でみれば、多くの問題に目を背けて生きている事実も見えてしまう。
菩薩道など行けるはずもない。それでも善なる道を行くことを否定したくはない。最善を尽くすとは、あらがいようのない問題や不甲斐なさを受け止めつつ、それでもいまここで生きる自分ができる最前線の善行をいうのだろう。多くの物事に謝罪と感謝、大悲と大慈を思い、その想いに裏打ちされた行動をとろう。

2024.4.4 生き方の教科書より 自分の存在を肯定しよう

「コツコツカツコツ」
ー新将命 国際ビジネスブレイン社長
目標を定めたらコツコツと努力の歩みを続けていく。それこそが自分に克ち、相手に勝つコツである。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.125 4月4日より抜粋

価値観や美意識の違いがある。
生まれた場所、時代、環境、あらゆるものが個人の価値観に作用している。えてして共通することがあるとすれば、己に克つことは目指したいということ。昨日の自分より勝っていたいとか秀でていたいとか優れていたいとかではなく、より自分の実存に手触り感があることとでもいおうか。
勝ち負けは時によって価値が変わる。それよりいまここにおける自分の存在を肯定できるような生き様を図っていきたい。

2024.4.3 生き方の教科書より メリハリが利いた生き方をしよう

「己の如く人を愛せよ」
ー久松シソノ 永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター名誉センター長 
私たちが日頃積んできた厳しい訓練の成果はいまここで発揮されるのだ。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.124 4月3日より抜粋

厳しくとも易しくとも、その時々の最善最適が果たせればよい。
そういった結果論に収斂してしまう気持ちもあるが、本番のときの結果というのは普段の80%くらいの成果がせいぜいとなる。
つまり、完璧を発揮できることは難しいのだから底上げはしておくのは大切で、そのために厳しく頑張る時期が必要だ。
安寧で優雅に暮らしているなかにも、明治昭和型の愚直な努力志向というのも持ち合わせる。そうしたメリハリの利いたハイブリットな生き様、両立思考で生きた方が人生は豊かなように思う。

2024.4.2 生き方の教科書より 本物であるために

「分はあってもその任にあらず」
ー濵田総一郎 パスポート社長 
金儲けでやるならやめておけ。地球を守るという信念が本物であればやれ。イノベーションとは技術や科学が生むと思われているが、本当は思想哲学が生むのだ。地球を守るために、こういうものが必要だから必ずやり遂げるという信念が本物であれば、やれ。理念が信念にまで高まった時にイノベーションが生まれる。大義ある理念を掲げ、それを必ず実現させるという信念に昇華させれば、事業は成功する。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.123 4月2日より抜粋

稲森和夫氏の言葉はさまざまなところで触れてきたが、改めて理知的で現実志向の人だったのだと思う。
ややもすると、金言名言を受けて根性論や恣意的な経営に向かうことがある。行動が信念に基づいて本気で実現しようとしているかは、姿が見えようが見えまいが伝わる。そしてすべては結果に反映される。
自分はそのような分のある者でも任に与れる者でもないが、環境下にある最善の行動がとれるように心がけよう。名誉や名声、権力や権威はなくとも本物であることはできるはずだ。

2024.4.1 生き方の教科書より 鈍色の照りを目指して

「仏道は待ちて熟さん」
ー松原紗蓮 浄名寺副住職 
「少欲知足」
自分を着飾る物すべてを取り払っても、内から輝けるようになりなさい。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.122 4月1日より抜粋

新年度。
1月1日よりも気持ちが改まる人々も多いのではないだろうか。
新しい環境に戸惑いながら、春の到来を感じ、人生の観えかたも行動も少し変化する。改まって何か特別なことをするというわけではない。自分の意思と行動を見直し、それが自分にとって正しければそのままでいい。なにか付け加えることがプラスになるというわけでもない。
人間の輝きというのはダイヤモンドのような輝きというより、磨いて研がれた状態にライトを当てたら鈍色に反射するというような、渋く時間のかかるものだ。そうした生きようができているだけでその人生は美しいと思う。

2024.3.31 生き方の教科書より 最後まで意志を貫き通すもの

「死の壁を越える ーわがビルマ戦記」
ー日野久三郎 弁護士 
途中で挫けず、とことん最後まで意志を貫けば、必ず道は開けてくる。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.120 3月31日より抜粋

戦争のような国が個人を武器とするような状態になってしまえば、人格形成にも深い影響を与える。いまの日本で戦争に駆り出されるということを想像することは難しいが、国や家族のために戦地におもむく世界はいまだに存在している。そうした明日をもしれない世界での覚悟、必死さと自分は雲泥の差があるだろう。
最初は与えられた運命線の道のりかもしれない、いまやそこから歩いていくのは自分の意思だ。そうして辿る運命のなか、志となるものに対して自分の最善を尽くす。ある人から見たらしょぼいかもしれない。けれど、自分の中の最善が尽くされている限り、それは正しい行動のはずだ。そのときの最善を諦めない。それこそ最後まで意志を貫き通すことだろう。

2024.3.30 生き方の教科書より 死を想いながら最善を尽くすとは

「生きることが常に楽しみになる考え方」
ー玄侑宗久 作家・福聚寺住職 
毎日毎日、充分人生を楽しんだ。将来に貸しは残していないと言える状態にしていくべきじゃないかと思うんです。
宇宙は進化し、私も進化し続けて、死の間際に最高潮に達する。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.119 3月30日より抜粋

いまここの最善を尽くそうと常々思ったり、目標を掲げたりするが、果たして明日死ぬとなったらそんな美辞麗句を宣うことはできるだろうか。
やり残しや後悔にまみれて人生を歩んでいると、未来にばかり期待して、いまを生きれない。はっきりと諦観をもち、常に現在に立ち返る。そうして刹那に生きることを続けていく果てに死がある。そのときに思うのは後悔が最善であるはずがない。それに、どう思うかはそのときになったら考えればいいのだ。

2024.3.29 生き方の教科書より 生きててよかったと思えるように

「避難三原則 ー釜石の奇跡はかくて起こった」
ー片田敏孝 群馬大学大学院教授 
「想定にとらわれるな」
「その状況下において最善を尽くせ」
「率先避難者たれ」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.118 3月29日より抜粋

地震・台風・コロナ・戦争・・・
振り返ればたくさんの予期しない事象が起こった。
当事者の最前線にいたわけではないので、どれも事なきをえてきたものの、これから先の未来ではどうなるか分かったものではない。
隕石が降ってくるとか、もはやどうにもならないことはさておき、多くは過去の歴史に学ぶところがある。少なくとも知っていると知らないでは対処の差が大きいだろう。その知識が仇とならないように、また過信しないよう、そしてなにがそのときの最善かを考え行動できるエネルギーがあること。
生きていてよかったと思えるような、良い面での予期しないことが出てくるような生き様に励んでいきたい。

2024.3.28 生き方の教科書より 現在に耽溺する

「一歩一歩上がれば何でもないぞ」
ー岡村美穂子 大谷大学元講師 
自我の働きで自分で自分を小さな枠に閉じ込めて不自由にしてしまいます。そしてどうにもならなくなってもがき苦しみます。だけど、これがまさに人生の矛盾なのでしょうけど、その枠がないと本当の自由が分からなくなってしまいますよね。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.117 3月28日より抜粋

不自由であるから逆に自由のありがたみを感じる。
幸か不幸かは捉えかた次第であると思う。希望と絶望もまた同様で人生に作用する。自分にとってどんな状態が望ましいかを考える。
何気ない日常であることに感謝を想いながら、未来に希望を抱き、そのときどきの最善を尽くしていること。過去と未来に思考が行き来しながらも現在に耽溺する。いまここ主義とでも表現しようか。いまここで執り行われていることが三方良しな気分であれること。そうであれば、当事者において正道を歩んでいる。迷うことも矛盾に苛まれることも不自由であることも後悔することも正しい。最期まで、いまを生きることを感じればいい。

2024.3.27 生き方の教科書より スカッと生きるために

「人生で成功する人、失敗する人」
ー渡辺尚 元パソナキャリア社長 
人間は普段思っているとおり、発している言葉どおりの人生を送ると言ってよいかもしれません。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.116 3月27日より抜粋

本音と建前、嘘と方便などあるが、気持ちも言葉も偽ることはできる。
ただ深く内省を逡巡すると自分自身で気づく本質的な気持ちがあって、そこから滲み出てくる言葉というものにも気づくはずだ。
体調が優れないときに出てくる言葉が後ろ向きであったとして、その言葉には必ず背景、歴史がある。人生を経ていけば優れないこともあろうが、そのときに発する言葉の由縁を紐解く。その言葉は美しく思えるのかを問う。そうして正していけば、ほんとうに在るべき生き様が見えてくる。
「なんでもっとスカッと生きねぇのかな・・・」
本気で生きるために、清々しく生きるために、改めるべきことを改めていこう。

2024.3.26 生き方の教科書より 勝負の筋を通すために

「負けた子の分まで勝たなきゃいけない」
ー吉田栄勝 一志ジュニアレスリング教室代表 
よい指導者とは、選手の気持ちになっていまこの子は何を考え、何を求めているかがしっかり分かる人と言えるのかもしれません。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.115 3月26日より抜粋

整合性を気にするくせに、やっていることは矛盾だらけ。
この世は必ず真理がありながらも必ず不条理な混沌に苛まれる。
その時々に応じた適切な言葉や配慮があるだろう。もしかしたらその時はひどい言葉だったとしても、後々にありがたい言葉になることもある。人生をよい方向に駆動させるための方便があるからこそ、人は生きていけるのかもしれない。
いずれにしても、そのときどきにおける自分なりの真摯な想いを込めた言葉や行動を尽くすことは、ある一定の筋が通っていると信じている。

2024.3.25 生き方の教科書より 相反するより相関する生き方を

「なぜ?を五回繰り返せ」
ー張 富士夫 トヨタ自動車相談役
「なぜ?」を繰り返して真因を突き止めることの重要性をお話ししました。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.114 3月25日より抜粋

時価総額日本最高企業のトヨタが築いた仕組みは、さまざま学び深いが、それでも誤ちはある。大きくなればなるほど気が至らないところも増えてくるし、なぜを何度繰り返しても真因に突き当たれないこともある。
だからと言ってミスやエラーが許されるわけではなく、改善の努力は尽くさないといけない。大なり小なり、偉人だろうが愚者だろうが、森羅万象が関係性をもつことで社会が続いている。
各々にとっての善なるものがあるうえに、社会にとっての善なるものがある。相反する生き方をするよりも相関する改善を常に図るのが大切だろう。

2024.3.24 生き方の教科書より 継いで継がれていくものたちへ

「小児末期がん患者への涙の演奏会」
ー渕上貴美子 杉並学院中学高等学校合唱部指揮者
少しでも希望を持って生きようとしたということは、素晴らしいことだから。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.113 3月24日より抜粋

生命は継いで継がれていくためのもの。
目の前でついばんでいる小鳥たちもまた同じように生命を繋いでいくために生きている。生きるということ自体が自分ではない誰かのためにも在る。歌ったところで、音楽を奏でたところで空気の振動でしかないものだ。栄養にはならない。けれどその音の波動が生命に希望を与えることがある。その逆も。すべてが作用しながら、影響を与えあいながら意味を組成する。
いいなと思えるものがあるとすればそれはいいものだ。それがほんとうにいいと言い切れるものにして、誰かにも作用したら、それは素晴らしいことなんじゃないだろうか。

2024.3.23 生き方の教科書より そのルーティンに真剣さがあるか

「荒川道場の日々を支えたもの」
ー王貞治 福岡ダイエーホークス監督
真剣勝負という感じでやりました。ですから真冬でもちょっとやるとすぐ汗が吹き出ました。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.112 3月23日より抜粋

努力することを突き詰めると、時間の問題は二の次で、前提に真剣であるかどうかが問われる。
取り組んでいることがルーティンワークに至る際にも、きちんと真剣さは保てているのか。効率効果を考えるとその真剣さがおざなりになってしまう。改めて自分の生き方にも真剣な姿勢に正していこう。

2024.3.22 生き方の教科書より 功利的な行動を考えるなかで

「私が詩を書く理由」
ー坂村真民 仏教詩人
世の中のいろんな人の苦しみ悩みに耳を傾けるんだ、と。しんみり聞いとくんや、と。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.111 3月22日より抜粋

大慈大悲。善行は過剰な庇護やサービスを提供することではなく、しんみり他者の声を聴く姿勢、自分ができる範囲の慈しみにあるのではないだろうか。
慈悲の精神は青筋立てた感じの努力のような命を削ってでも、というものでもない。誰にでもできる、人それぞれの気遣いの発露にある。
人は人を想うからこそ、協力して発展してきた。発展することが重要ではなく、喜びや豊かなきぶんを分かちあえる状態を目指すことが大切だ。
功利的な行動が利己から始まるものではなく、利他を通して利己にいたる道を辿れるような生き方をしていきたい。

2024.3.21 生き方の教科書より ジャストインタイムであること

「仕事は自らつくり出していくもの」
ー安井義博 ブラザー工業会長
時間は遅れたら借りができる。しかも、その借りは絶対に返すことができない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.110 3月21日より抜粋

時間の価値を指し示す言葉は多く、誰もがその価値の大切さを身にしみてもいる。にも関わらず瑣末なことに時間を費やしてしまうことも誰しもが経験のあることだ。
こうして毎日意味があるのかわからない文章をタイピングしている。
これも大切な時間を使って行っていることだ。
どういった心構えと思考、言葉に価値を帯びるためにはどんな行動をすべきか。
問うだけではいけない。答えを導くだけでもいけない。
試行錯誤のすえ、以前よりより良いと判断できる状態になることを目指す。
時間の使い方を考えることはどのように生きるかを考えること。
そうして何度も考えを直して行動したならば、時間を見誤ることもないはずだ。遅刻とか超過とかになるのは算段があまい。
ジャストインタイム。この状態にいたるべく励むことを身に染み込ませたい。

2024.3.20 生き方の教科書より 手に汗握る環境を考える

「ブスの25箇条ー宝塚歌劇団の伝説の教え」
ー貴城けい 女優
最初はすべて当てはまっていてもいいのです。「よし、一つずつクリアしていこう」と決意し、実践する。そしてそれを継続した人のみが成功し、必然的に運をつかむ人になるのではないかと思います。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.109 3月20日より抜粋

書籍に掲載されている「ブスの25箇条」はとても観察眼に富んでいて、学びが深い。宝塚歌劇団にかつて貼ってあったものらしいが、こうした教訓は概ねいい言葉が載っていて自らを戒めるのに役立つ。
が、目にしたその時はカンフル剤のように元気になるが、いつの間にかふだんの生き様に収斂してしまう。定期的に見ていればいいというわけではない。そうせざるをえない環境下においやることが重要だ。宝塚ならばトップスターになるために必死で実践するだろう。翻せば私自身の実生活ではどのようにしたら必死さをもって実践にいたる環境になるだろうか。
自分にとって手に汗握るような環境下を知る。それを経て素晴らしい教訓を目の当たりにしていこう。

2024.3.19 生き方の教科書より 信仰めいた正しい行動を考える

「おふくろのおしめ」
ー中條高德 アサヒビール名誉顧問
美しい 死にかた求め 自らの 食を細めて 枯れていく

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.108 3月19日より抜粋

かつての人々の暮らしや生き様を知るとずいぶんと安寧とした生活になったと、人類のアップデートにありがたさを抱く。
かつてにしてみれば天国以上に天国な暮らしができるにも関わらず、人類は不安や不遇に喘いでいる。欲望は止まることを知らないし、知らないからここまできたともいえる。
現在進行形で生きる私たちは、歴史を知ってかつての先達に感謝しながら、未来に生きる生命のために今を生きる。そうして考えを突き詰めると、今の仕事は果たして正しいことをしているだろうか。価値を推し量っても未来にはどうなっているかわからないけれど、信仰めいた面持ちで正しいと信じるものに従事できるように努めていきたい。

2024.3.18 生き方の教科書より 静かな決意を連綿と続けよう

「リーダーは時速百五十キロで全力疾走せよ」
ー安藤忠雄 建築家
突出するから必死な姿が見えます。よい仕事をするぞ、責任ある仕事をするぞ、と決心して本気で前を行くリーダーにこそ人はついていくものです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.107 3月18日より抜粋

人生で一度でもメーターを振り切ったかのような行動ができただろうか。
本気なふりをして、どこか斜に構えて、うまくいかなかったのは社会のせいにしてはぐらかしていないだろうか。
自分なりに本気で生きるとはどういう状態かを想像してみる。それでもきっと想定の範囲内だろう。本気で生きるとは眠らないことではない。息も絶え絶えに動きまわることでもない。絶対に成し遂げたいと決心したものひとつ、それだけのために生きることではないだろうか。
覚悟が決まったらやるべきことを粛々とただやる。そうした静かな決意の連続が生きるうえでの全力疾走なのだろう。

2024.3.17 生き方の教科書より 希望めいた過程を行こう

「勝者のメンタリティー」
ー栗田大輔 明治大学サッカー部監督
チームに迷いがないこと。よい準備ができていること。
才能×努力×考え方。目標に対してやり切る力。過去の自分と比べて努力すること。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.106 3月17日より抜粋

生き方にいいも悪いもなくて、懸命でも怠惰でも構わない。
ただ人生に価値を求めるとき、勝負を仕掛けるとき、やっぱり自分の才能と努力と考え方が怠惰では至れないし、克己の精神で研鑽を続けないと自分の不甲斐なさで自己嫌悪に陥る。
禁断の果実に手を伸ばすかのような行為。果実というものがあることを知ってしまったら苦悩の始まりだ。ただ果実を手にしたいと追い求めている希望めいた過程もまた価値があったりするものだ。それにやりがいを見出せれば、人生はすでに価値を帯びている。

2024.3.16 生き方の教科書より 何もない日々を喜べるように

「石坂泰三の座右の銘」
ー宮尾舜助 石坂泰三元秘書
「無事是貴人」無事であれ有事であれ、それを成長の糧として自らを鍛錬し進歩向上を続けた石坂さんの深い満足感が表現されているようにも感じます。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.105 3月16日より抜粋

人生の終盤には、何事もないことが最上の幸せを感じられるようにしたい。
現状維持や変わらないことが心理的安全性の作用だとしたら、変わることによって生じたものがストレスになっているのだろう。そのストレスを解消するために人は現状打破の解決策を模索する。
自分はいつか心から変わりたくない生活をして暮らすことはできるだろうか。いま抱えている問題課題は死ぬまで拭えない気がしてならない。
いずれにしても人生のパースペクティブでまみえるものごとに対して、真摯に応接していくことを心がけていこう。

2024.3.15 生き方の教科書より 喜びのパイづくりをしよう

「人間は何でこの世に生まれてくるか知っているか」
ー西端春枝 真宗大谷派浄信寺副住職
人間は何でこの世に生まれてくるか知っているか。人に喜んでもらうために生まれてくるんやよ。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.104 3月15日より抜粋

人は喜んでもらうために生まれてくる。
その使命とは裏腹に人生は苦悩することが多い。
喜びを共有するなかで、得られるパイの量が決まっていると思ってしまうからだろうか。健康が損なわれるときがあるからだろうか。
不公平で不条理な世の中だからこそ、喜びを得たくて生きる。しかしながら本質的には与えなければ得られるものはない。他者がパイを持っているのではなく、自分がパイの材料をみつけ、つくって提供することを心がけていくしか喜びを共有できる方法はないだろう。

2024.3.14 生き方の教科書より 仕事内容をちゃんと批評する

「仕事の手は決して緩めてはいけない」
ー佐藤文悟 元歯科医
人の仕事ぶりというものは、上の人も見ていれば、下の人も見ている。一人でしているような物事でも必ず誰かが見ている。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.103 3月14日より抜粋

見た目が9割という話はよく知られているが、仕事中こそ無意識で動いていたり、気が回っていない部分もあって、その人の特性がよく表れてしまうものだ。在りたい自分とは裏腹な部分があるとするならば、それを是正するためにどうするかをしっかり考える必要がある。
自分にしてみたら、他者に認められたいがために効率と効果を目指して動いていたり、より多くのことができるように努めている。それはそれでいい部分もあるが、反転して他者の意向を逸することもある。意固地で恣意的になるときもある。仕事に一所懸命になることは多いが、それは自分の承認欲求のためだという節はないだろうか。それが公益と順境になるなら構わないだろうが、主観的にも客観的にも正しいのか、きちんと批評を行っていく必要があるだろう。

2024.3.13 生き方の教科書より 人生の豊穣さを噛み締めるために

「細胞が記憶するまで練習する」
ー広岡達朗 野球解説者
シャカリキにやっている時には、パンクしないんですよ。油断した時にするんです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.102 3月13日より抜粋

勝ちにこだわる。
スポーツというジャンルで切磋琢磨する場合は、理不尽かつ横暴なまでに締めあげた方が成績は残せるだろう。そのメソッドを引用して成し遂げたいものごとにあてはめて成果を導くのは大いに学び深い。
生き方にあてはめた場合、人生は戦いなのか、それとも安寧に暮らすことななのか。選択肢は多岐にわたる。
大いに切磋琢磨して前人未到の境地に立ち、その境地を経て横展開していくことで人生は高みのものになる方法もある。もちろんまったく波もない凪のような生き方をする道だってある。
いずれにしても、人生は一本道だ。その道を歩んでいる最中は快く、機嫌よくありたいものではないだろうか。シャカリキに頑張ることも、油断してパンクすることも、すべてひっくるめて人生の豊穣さを噛み締められる心持ちは持ち合わせていられるようにしたいものだ。

2024.3.12 生き方の教科書より ものづくりに励むことを真理とする

「偉大な発明・発見の源泉となるもの」
ー西澤潤一 東北大学学長
独創技術というのは、地味で地道な土方のような忍耐強さからようやく発現すると思っている。とことん物事にこだわり、考え抜き、気の遠くなるような実験をこつこつと積み重ねるところからしか生まれない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.101 3月12日より抜粋

忍耐づよく研鑽を積み重ねるという論理を自分も標榜のように好んで記したり、自分に課せていたりするが、それがあさってへ向かう無駄な努力になっていないかという懸念も常にはらんでいる。
そしてその研鑽や努力は、ほんとうに「頭を強くする」ような類のもので、いつか花開くようなものなのかと苛むこともある。
そうした功利的な思考だからいけないのかもしれないとか、愚直にやってこそ磨きがかかるものなのかとか、結局さまざまな迷いが生じる。
誰かの功績や製品はいつか塵芥になる。さまよい足掻きながらも当の本人にとって価値があればいい。そうした物事は他者と関わらなければ生じない。そうしたものづくりに励むということだけは真理だ。

2024.3.11 生き方の教科書より 13年間を振り返って

「忘れ得ぬあの日のこと」
ー松野三枝子 農業家レストラン松野や店主
私たちは神様から生かされた。助かった私たちは生きなければならないのよ

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.100 3月11日より抜粋

この13年間生き残り、なにができただろう。
変化したことは多々ある。歳もとった。だからといってこの世に遺すに値するものごとを創出した感覚はない。生かされ、生きてきて、いまだなにをすれば赦されるのかもわからない。
ただ生きているだけでいいのかもしれない。生命とはそれだけでも価値はある。それでも思考するのは、なにかがあるのだろうか。思考が続く限り、なんらかの可能性はあるだろう。心からの生命賛歌を謳うことを追い求めてもいい。一縷でも希望があることを誰が咎められるというのだろうか。

2024.3.10 生き方の教科書より 敵は現れるのではなく創るもの

「優秀な大将は味方の長所と敵の弱点を知る」
ー田辺昇一 タナベ経営創業者
客観的条件に対してどういう主体的努力をするかを考える。それがいい"結果"をもたらすわけです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.99 3月10日より抜粋

敵とはだれのことなのか。
競合するものとを比較して優位にたち、他者から抜きに出ることはパイの奪い合いのようにみえる。
そうした生き残りをかけた戦いができるほどハートもパワーも熱くなれる状態かどうか疑わしい。
弱気では格差社会で乏しくなる側面はあるかもしれないが、本質的な豊かさを創出するための努力こそ考え行動していきたい。
つまり敵は己のなかにある他者を乏め、自らを甘んじさせる他責思考にある気がしている。しかしながらこれもまたどうにもならない側面もあるだろう。社会の荒波から逃れられないところもある。
動けるうちは克己の精神で自らを鍛え、諸行無常と諦観の面持ちも併せ持つ。そうしたコクのある人生を歩むことを続けていこう。

2024.3.9 生き方の教科書より いますぐに行動できる能力を発揮せよ

「一生の運命を左右する重大な能力」
ー鈴木鎮一 公益社団法人才能教育研究会会長
短所の中で、一番共通して多い短所は、「やるべきことだと思いながら、ただちにスタートしない」ことです。すぐに行動に移すーこれは人の一生の運命を左右するほど重大な能力です。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.98 3月9日より抜粋

コントロールできるのは「いま」しかない。
それを知りながら雑駁な過去や未来を想像したり、ラクな行動ばかりに「いま」を費やす。
やるべきことを考えることは「いま」しかできない。そして考えたら動くのも次の「いま」しかできない。その一瞬一瞬の最善を尽くすことこそ大切なことはわかっているはずだ。
じゅうぶんに考え尽くしたはずだ。いますぐにスタートしよう。

2024.3.8 生き方の教科書より 人に会い、深みを知れる場所へ行こう

「悲しみ、苦しみは仏様からのプレゼント」
ー青山俊董 愛知専門尼僧堂堂頭
アンテナさえ立てていれば、必要とする人や物事に瞬間にでも出会えるし、立てなければ生涯一緒にいたって真に出会うことも、そこから教えを得ることもない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.97 3月8日より抜粋

旅をして見聞を深める。
独りの行動で効率よく多くのスポットを巡り、世の中にある情報を少しでも多く摂取しようとする。そうして得られた見聞、知識はどれも似たような印象を覚え、どれもわずかな違いしか見出せない。
大切なのは、他者の意向を深く知ろうとする行為。話を聴かなければ、他者と関わらなければ表層をなぞるような上辺の、自分の知ったかになってしまうだけだ。深みを知れるところ、人に会いに行き、時間と言葉を共有できてこそ価値が生まれるのだろう。

2024.3.7 生き方の教科書より 物事の相関関係を考えて

「墨は二十年でやっと一人前」
ー榊莫山 書家
道具に使われる、という気もないとあかん。こっちがいつも司るのではなしに、紙とか墨とか向こうの状態を見てやって、こっちが使われてみるとか、向こうに合わせてやるとか。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.96 3月7日より抜粋

墨や木材などは年月が経てば経つほど味が出るという。
その趣はよくわかる。そうしたものを扱える人物になるようにすることも大事だ。
いま自分の暮らしのなかで、何十年と時を経て扱っているモノはあるだろうか。タンスの肥やしと言わんばかりのもの、最新のガジェット的なものばかりに溢れていないだろうか。
仮に何十年と磨きをかけて共に育んでいきたいというものがあったとして、どのような姿勢で臨んでいるかを考えよう。自らをかたちづくっているのは、そうした物事との相関関係で成り立っているはずだ。

2024.3.6 生き方の教科書より いつも在るべきこととは

「チャンスを呼ぶ三つの習慣」
ー里岡美津奈 人材育成コンサルタント
「いつも笑顔でいる」「いつも身嗜みを整えておく」「いつも相手の期待より少し上を目指す」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.95 3月6日より抜粋

「いつも」を大事にするということ。
健やかなるときも病めるときもいつも同じで在り続けられるだろうか。
変化を嫌うのに変化をしないといけないものもある。
人格として、社会の在り様として変わるべきものと変わらないべきものを選別できているだろうか。
たいていの物事は歴史が教えてくれる。
美しさの定義が変わっても核となる部分は変わらないだろう。
それを解像度高く見極めて、理解しておく必要がある。

2024.3.5 生き方の教科書より 準備も実践のうち

「準備と努力は裏切らない」
ー長井鞠子 サイマル・インターナショナル専属会議通訳者
ちょっとでも準備を疎かにしたらとんでもないしっぺ返しを食らうということを身に沁みて感じました。逆に万全を期せばいい結果が出ることが多い。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.94 3月5日より抜粋

準備をするとはどういうことか。
しっかりと本番に向けて現実的で実践的な実感がこもったものがそれにあたるだろう。突き詰めていえば、準備も実践のうちになる。
果たして自分はちゃんと準備しているだろうか。
真剣とか本気とかを標榜しておいて、夢物語のなかでバットを振っていないだろうか。
実践の最中だということを忘れず事にあたることを大切にして行きたい。

2024.3.4 生き方の教科書より 正しさとはなんなのか

「人間として正しいか、正しくないか」
ー島田久仁彦 国際ネゴシエーター
「とことん相手の話を聴く」「相手の立場を理解し、尊重する」
自分が導き出したものに対してはすべての責任を負う。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.93 3月4日より抜粋

ほぼ独りの時間が長いと他者への憧憬と気楽さとのアンビバレンツに苛む。
他者の話を真摯に聴く姿勢、面持ちはある。しかしながら、自分のメリット・デメリットで考えてしまう癖があるのではないだろうか。
リーダーの不甲斐なさを糾弾できるほどハートもパワーもないし、多くのリーダーたちはそれぞれの立場で最大限のできることをしていると思う。それでも上手くいかないし、世の中の不条理さや欲望に抗うことは難しい。
最善を尽くすことしかないし、それを実行してもいるだろう。
いまここでやるべきことは他者をとぼしめることではなく、過去より少しでもましだと考える行動と気分よくあることくらい。
正しいか正しくないかは分かったもんじゃないのだから。

2024.3.3 生き方の教科書より 捕虜としてのメンタリティを抱えて

「お母さんという言葉の由来」
ー境野勝悟 東洋思想家
母親はまさに太陽そのものだということから、母親のことをむかしは「お日身さん」と呼んだのです。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.92 3月3日より抜粋

男性にとって女性の存在は太陽そのもの。そんな気はする。
畏怖とも恐れとも思わしき心情はややもすると敬遠の感情を促してしまう。
マザコンだの女にうつつをぬかすだのと揶揄してきた言説のせいもあり、太陽をみない様にしてきてしまったところがあるのではないだろうか。
もちろん、自分の至らなさゆえに臆しているところもある。
どんなに心胆寒からしめるときにも、そばにいてくれたら救われる存在。
そうしたものの近くに行きたい心情はいつだってあるものなのかもしれない。

2024.3.2 生き方の教科書より 「待てる」ことができるチカラ

「人生を変えたロングフェローの詩」
ー長野安恒 声楽家
時の砂上に足跡を記せ。それは時間とともに波が消してしまうかもしれないが、あなたと同じように人生の大海原で難破して傷ついた人が、それを見てもう一度生きる勇気を奮い起せる様な足跡を。そのためにあなたは生きているのだ。だからいまどんな状況であったとしても虚しい夢を明日に繋ぐのではない。いま、いま行動せよ。明日はいまより一歩でも先へ進んだ自分を見つけられるよう、いまを生きるのだ。努力しようではないか。精いっぱい努力しよう。そして祈りつつ待つことを学ぼう。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.91 3月2日より抜粋

自分がよく記しそうな美辞麗句だ。
こうした心奮わす言葉というのは誰がいうかにかかってきてしまう気がした。自分を発奮するために、自分のために言葉を記しているだけで、虚しさを感じてしまうことは否めない。しかしながら、この言葉を含めてなんらかのチカラを受けることによっていまを生きることができている。努力して達成できるかどうかはわからない。けれどその努力を続けること、その成果を待つことはできるはずだ。「待てる」というのも大切なチカラなのだと感じ入るものがあった。

2024.3.1 生き方の教科書より 無難な生活を送るなら送るでごきげんに

「昨日の敵は今日の友」
ー篠沢秀夫 学習院大学名誉教授
自分が六十を越える頃からは、語ることが供養と感じられるようになりました。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.90 3月1日より抜粋

不条理な世界だからとリスクを忌避して無難な生活を送っていないだろうか。
そうした穏やかで平和な日々を信条にして生きていたとしても、大いなる不条理の荒波は押し寄せることもあるだろう。いずれにしても、後悔も幸福もいま一瞬にして感じることはできる。それが本心から感じられるもので、少しでも意義深いきぶんになれればいいのかもしれない。

2024.2.28 生き方の教科書より 理不尽を受け入れられる身体

「理不尽を呑み込む力」
ー藤元聡一 東福岡高等学校バレーボール部監督
飽きないように練習を工夫することも大切ですが、飽きるほどの練習を飽きない心でやり抜く、ということのほうが、もっと大切。
人は頭で理解し、心で納得するものだ。
苦しい場面をつくるとき、あえて言葉で説明することはしません。苦しい場面を乗り越えるのに言葉で多く説明してあげないと行けない選手は、心の距離が遠い子であるように思います。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.87 2月28日より抜粋

業として、理不尽な境遇に陥ったとき、自分ならどうするかを考えてみる。
おそらく運命に諦めながらも、逃れる術を考えつつ、その現状を受け入れてしまうだろう。ときに理不尽さは暗中模索な状態で活路さえも見出せない状況になることがある。ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」みたいなことだ。その時分、諦観と希望を併せもち、突破口が切り開けるまで生きながらえるためにはしっかりとした体力が必要だと感じいる。
身体を鍛え整えることは心の耐性をつけることにも通じる。また改めて理不尽を受け入れられる体力づくりにも勤しもう。

2024.2.27 生き方の教科書より 本気とはなにかを考える

「本気ですか」と私に詰め寄った選手
ー門馬敬治 東海大学付属相模高等学校硬式野球部監督
人間は本気になった瞬間、どんな局面でも乗り越えられる、その時、人間同士の本当の関わり合いができると信じています。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.86 2月27日より抜粋

本気さとは、なにか現在には持ちえていない、達成したものが明確になったときにしか発揮できない。スポーツのトーナメントのような枠組みがあって、その枠内でしっかりと目指すものが見えることが大事だ。
自分が立ちたいステージはどこなのか、どんな姿かたちで臨み、どんな結果を残したいのか。そのことが定まらずして何が本気になれるというのか。
まずはブレない枠が見えること、そこから始めてみよう。

2024.2.26 生き方の教科書より 迷わないことに覚悟を決めよう

「死にものぐるいで働きなさい」
ー山本亮 ワイエルフォレスト会長
「学校は授業料を納めて勉強するところだ。しかし、会社は給料を払って人生、仕事を教えてくれる。お金をいただいて勉強できるんだよ。何もできない間はお荷物なのだから、死にものぐるいで働きなさい」

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.85 2月26日より抜粋

会社に働かせてもらっているという精神性から離れてどのくらい経つだろう。歯車のような労働者の働きかたをまっすぐに受けとめられず、いつもここではないどこかを目論み、結局どこにもいけない。
迷いなく生きるには情報が溢れすぎているし、目指すべき正義も見失ってしまった。いつしか信じられるのは自分だけというフロイト的理論で、自分ばかりをかわいがる。
共同幻想を共有してここまで発展した人類は本来、社会的生き物で、他者貢献してこそ生きている実感が湧くものだというのに。多様性という結果的に八方美人な方針をとったために、どこに心を寄せていいのかわからないままさまよう日々が続いている。
死にものぐるいで働けるくらい、迷いなく生きられたらと思う。
回り道はしてきても、迷わないことに覚悟を決められたらいいのに。

2024.2.25 生き方の教科書より 間違った旅路を行く途中

「喜びと悲しみはあざなえる縄のごとし」
ー藤原てい 作家
喜びの日と悲しみの日が、ほとんど等分量で織りなして過ぎていくのが、人生。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.84 2月25日より抜粋

「禍福は糾える縄のごとし」
人間の幸福と不幸は、より合わせた1本の縄の表裏のように、交互に来るものである。災いが転じて福となり、福が転じて災いとなることがあるもので、人の知恵で計り知ることはできないというたとえだそうだ。
自分の文章においてもそうだが、こうした慰めの観察的格言を唱えて、なんになるのだろうか。毒にも薬にもならないことで時間を費やしても仕方がない。しかしながら、そうしたことを呟きたくなることも確かだ。ムダだと思うこともなにか精神に効用を与えている。そうした散漫な思考を束ね、撚ったもので大事なものを守れるように。生きていく先で目にするもの手にするものに意識を向けていこう。

2024.2.24 生き方の教科書より 間違った旅路を行く途中

「人間はなぜ子を産み、育てるのか」
ー田下昌明 医療法人歓生会豊岡中央病院会長
生命のつながりの中で先祖から継承されるものを受け取り、それを次に渡していくにふさわしい人格。徳のある人格。その根本を培うのが乳幼児期の子育て。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.83 2月24日より抜粋

自分は生命の理解を間違えている。
現状の事実として、遺伝子の言うことを訊かず、つながりを産もうとしていない。こうしてきた道はわがままなゆえにたどってきたものなのだ。
環境や運、あらゆる事象を包含して、こうして暮らしていること。間違った旅路に正しさを祈り続けている。道はひとつではないが、たどった道はひとつしかない。後悔や忸怩たる思いを抱えて行く。それでも快く豊かに生きるという希望は諦めない。不機嫌にならず、気分よい姿勢を見せて生き抜いていこう。

2024.2.23 生き方の教科書より なにが起こるかわからない世界だから

「刃で刺されても恨むな。恨みは我が身をも焦がす」
ー山口由美子 不登校を考える親の会「ほっとケーキ」代表
すべての出来事には意味がある。事件もまた、私にとっては必要な出来事だったと受け止めています。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.82 2月23日より抜粋

深刻な事件がニュースになって、明らかな悪行には辛辣な思いと言葉、時には残酷な行動さえも煽動されてしまう。
この世には因果がある。仮にJOKERのように残虐な行為をする者が出現するのにも理由がある。不条理がある。すべてに意味があるにもかかわらず、正解も間違いもない。
私たちにできることは、各々の姿勢を意識することだけだ。
そしてどんなに美しく整った姿勢で生きていても、ときにこの世の波動に抗えないこともあることを覚悟しておこう。

2024.2.22 生き方の教科書より 理想はなんのためにあるのかを考える

「営業の三つのポイント」
ー津田晃 野村證券元専務・日本ベンチャーキャピタル元社長
営業のポイントは給料はお客様からいただくもの。ソリューションビジネスであること。プラス・ワンの努力を加えた継続力。
理想を高く掲げ、辛い時には自分より苦しい立場の人を思って気持ちを切り替え頑張ること。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.81 2月22日より抜粋

無理ができる若いうちというのは過ぎた。
とはいえ、いまがもっとも若いときというのは誰もいっしょだ。
なにか改めたいことについて考え、善い方向に進むのが改善じゃないか。
それを他者から与えられるものではなく、自らが主体となって責任を負うことについては青筋立てて歯を食いしばって努力に励むことが大事。
高圧的でパワハラ的な努力の訴求は自分自身においては受けいれる。
そしてその努力の理由はなにかを考える。きっと他者の意見を受けいれ、協業し、励まなければ目的は果たせないものだろう。
違和感を抱きながらでも、すべてを抱えて在りたい自分を目指していこう。

2024.2.21 生き方の教科書より 自分の人生を生きるための努力

「土光敏夫の訓戒」
ー矢野弘典 中日本高速道路顧問
「青草も燃える」自分の火種が強ければどんな困難をも克服することができる。相手を変えようと思えば、まず自分が変わらなければならない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.80 2月21日より抜粋

仕事というのは信念をもって努力しなければならない。
昨今は努力の仕方が時代とともに変遷してきたように思う。
かつての栄華は廃れ、良かったものが悪いものになったりもする。
そうした栄枯盛衰があることをいいわけのようにして昔ながらの努力を侮蔑する。
自分は火種ではないと人生を降りてはいけない。
自らが主体となって取り組むことが自分の人生を生きているということになる。
生きかた働きかたはそれぞれだが、自分の人生に対する努めかたは真剣に取り組まないといけないだろう。

2024.2.20 生き方の教科書より 努力よりも大事な信じるということ

「谷亮子選手の才能を開花させたもの」
ー稲田明 帝京豊郷台柔道館館長
子供が成長していく上で、指導よりもアドバイスが大事だと思うんですが、最初に言ったのは「おまえは体が人一倍小さいのだから、三倍の努力をしなさい」ということでした。二つ目は「柔道に限らず、一度やろうと決めたら最後までとことんやり通しなさい」と。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.79 2月20日より抜粋

努力をすることは時代と環境によって種類も変わる。
そしてその時々と人それぞれで結果やメンタリティも違ってくる。
十把一絡げに正しいことも間違ったこともない。
なんという難易度の高い世界なのだろう。
絶対的な正解がなくなった世の中で、絶対的な幸福もなくなってしまった。
いま思えるのは、疑いもせず一度やろうと決めたことを最後までやろうという覚悟、信念を持つようにすること。
迷わないということがどれだけ幸せか。努力の仕方や時間や量や結果などよりも、信じてやまないことがなにより大事だ。

2024.2.19 生き方の教科書より 祈るような仕事に対する姿勢

「業即信仰」
ー米倉満 理容「米倉」社長
お客様を差し置いて観音様をいくら拝んでも、ご利益などあろうものかと。
生業に打ち込むことが、そのまま信仰になりうるのだ。
世の中にある無数の業には、それ自体に良し悪しがあるわけではなく、その業を行う者の人格のいかんによって良し悪しが決まる。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.78 2月19日より抜粋

ワナビーでありながらラクをしたい。
ややもすると都合のいい解釈をして善悪を蔑ろにする。
たいてい金銭の多寡を尺度にして人物を推しはかる。
そのときのものさし如何で美尊醜卑を見積もる。
在るべきものなどは本来は何もないところに自己都合で価値づけするから悶々と悩むのだ。苦しくないというだけでどれだけありがたいことか。
健康であるがゆえに逆に目論んでしまうところもあるだろう。
目にすることに美しく見えるものがあるからこそ望んでしまうのもある。
こうして思考することに喜びを見出せばいいのかもしれない。
また悶々と旅を続けていこう。

2024.2.18 生き方の教科書より 利己から利他になるということ

「あなた、彼女つくれ、いま」
ー陳健一 四川飯店オーナーシェフ
目の前の料理を一所懸命にやる。「自分がおいしいと思うもの、気持ちを込めてつくりなさい。そうすればお客さんも必ずおいしいと思う」
自分にとって大事な人に料理をつくるつもりで毎日やりなさい。
料理は技術的なことも大事だけど、一番大事なのは心の問題。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.77 2月18日より抜粋

陳健民は中華料理の父といえるくらい偉大な人物で、四川料理を日本人向けにアレンジしたことで有名だ。時代にも合っていたのだと思う。バリバリ働くことが正義の時代、旨さでは比類のない中華料理が席巻できたのだろう。
厳しい時代に流れ流れてたどり着いた地で喜ばれることができたから、その人々をさらに喜んでもらいたいという思いも増す。いいスパイラルを生じる起点は、とにかく純粋な利他の精神から入ったほうがいい。振り返ったとき、利己的だったと思ったとしても、無我夢中で他者のために生きると覚悟を決めて動いてから物語は始まるのだろう。

2024.2.17 生き方の教科書より 惜福で得られる効用

「惜福の工夫」
ー幸田露伴 小説家・随筆家・考証家
「惜福」とは何かというと、福を使い尽くし、取り尽くしてしまわないようにするということ。必要なもの以外には使わず、無駄なことに浪費しない。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.76 2月17日より抜粋

モノに対しての想像力を広く深くもとうということなのだろう。
買い物をする際の浪費・消費・投資の考えにおいて、寒々しい状態にならないようにするというのは難しいものだ。「福を惜しむ」ことで貪りつくさない余剰を残す。そこに福をみるという発想はモノを最後まで楽しみ尽くせる工夫。始末の際にはよくよく考え留めておきたいものだ。

2024.2.16 生き方の教科書より 生きていれば希望は最後まであるということ

「フランクルの楽観主義精神」
ー永田勝太郎 公益財団法人国際全人医療研究所理事長
収容所でミスをしたときナチスの将校がフランクルの頬をぶん殴り、眼鏡が吹っ飛んでレンズが割れてしまった。その際、もしここを出て収容体験を本にできたらこの割れた眼鏡を表紙にしようと考えた。
チフスに罹った際も、「一精神医学者の収容所体験」という本を書き上げベストセラーになって聴衆を前に講演、大喝采を受けている自分の姿を想像していた。
最後の瞬間まで諦めず希望にしがみつくことが大事だと思う。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.75 2月16日より抜粋

フランクルが生き延びて、「夜と霧」という本が世界に出たことで、どんな絶望的な状況でも最後まで必ず希望があることが証明された。フランクル以上に希望を滾らせていた人はいただろう。そうした想い虚しく潰えた人々がいたことも確かだ。
この世に不条理はある。それでも希望があることで人類は発展している。この世界線を生きていく以上、諦めることはないし、希望を絶やすこともない。そうして生きていくことを受けいれよう。

2024.2.15 生き方の教科書より 人間を超える存在を認めること

「忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず」
ー加藤一二三 将棋棋士
信仰をするということは、神様を認める、つまり人間を超える存在を認めるということ。その神様の御手の中に生かされていると感じた時、人はすべてを神様に任せるという気持ちが起こってくる。
キリスト教の最高の徳は忍耐だといわれている。思うようにいかないことがあるからこそ、人間は成熟し、人格的にも深みが増していく。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.74 2月15日より抜粋

なにかを成したいとなったら、神様がいないと成り立たないだろうと思う。
西暦2024年にもなった人類のなかで特別でありたいとなったら、すべからく努力しないといけない。最低限の生活ができる地域で新規の事業で成功したいとなればさらに運否天賦が必要だろう。挑戦することに価値を見出すなら、神様の存在を信頼しないといけないし、その信仰に嘘くささがあったら一般を超えるものは築けないだろうと思い至る。

2024.2.14 生き方の教科書より 違う役割を果たすことが心柱を揺るがないものにする

「東京スカイツリーの発想源」
ー澄川喜一 彫刻家・東京藝術大学元学長
いいものは不思議な感じがする。
法隆寺の五重塔と同じ心柱工法でできている。
心柱と周り(四天柱)が別々の動きをすることで免震と制振の役割を果たしている。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.73 2月14日より抜粋

建築物だけでなく人体もアシンメトリーだから調和するということ。
各々が同じ役割しかしないものは脆い。
万物には意味がある。穀潰しにもあるのだ。
なにも卑下するものはない。けれど、それぞれの役割を自覚して責任を負う気概は持っていたいものだと思う。

今日という日、だいぶ暖かくなってきた。
バレンタインデーだというが、あるがままにあれればなんでもよかろう。
特別でなくても快く、希望にかじりつく。そういういちにちを送ろう。

2024.2.13 生き方の教科書より 積み重ねから得た宿縁

「東京タワーはかくて完成した」
ー内藤多四郎 日本建築積算協会元副会長
東京タワー設計者、内藤多仲「鉄塔造りは、私に課せられた宿縁」
さまざまな揺れや風に耐え得る部材の強度を割り出すべく膨大な計算、鉄材はエッフェル塔の半分以下に。描かれた図面は三か月で一万枚。
晩年したためた揮毫、「積み重ね つみ重ねても またつみかさね」
厳正な漢字からだんだんと末広がりのひらがなに変わっている。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.72 2月13日より抜粋

「宿縁」という字も味わい深い。
「祝宴」とも「宿怨」とも変容できる「しゅくえん」。
これらは運命、縁ともいえる。
そういった自らの姿勢で造っていったという感覚も歳を経るにつれ、解けていくのだろうか。

左薬指の第2関節が痛む。
無理なかっこうで重いものを持ったりすることがあるせいだろうか。銀歯のとれた奥歯も放置したまま。自分の体、パーツそれぞれが大切なものだということを悪くなってから身にしみたりする。
休日、別所温泉で大師湯に行き、風乃坂道でモーニングコーヒーをいただいたり、いい時間は過ごせた。とはいえ、享楽的な行動ができるのも日々のメンテナンスがあってこそではないだろうか。より整った生きかたができるよう、本質的な正道を行こう。

2024.2.12 生き方の教科書より 強い選手の育てかた

自分で創った信条やルールの文章もいったん終了した。
ここからは偉人たちの言葉を学び、それらの言葉を受けていまの自分がどう動けるかを考えていきたい。

「卓球日本代表をいかに強化したか」
ー前原正浩 日本卓球協会副会長
小学生の男女約二十名ずつのトップ選手を集めて教えたこと
「技術」世界に通用するプレースタイルを叩き込む。
「フィジカル」発育発達の段階に合わせてどういう身体トレーニングをすればよいかを学ぶ
「メンタル」状況を耐え忍び、平常心を保つ心を育む。
「栄養指導」栄養補給の観点からバランスの良い食事をとる。
これら4つのプログラムに関してそれぞれ専門の方を講師に招き、朝九時から夜九時まで実技と講義を徹底的に伝えました。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書(2020) P.71 2月12日より抜粋

日々はけっして同じ時の繰り返しではない。
それでもやるべきことが同質化しているため、なんだか同じことを繰り返しているようで無意味な生を感じてしまう。
いい仕事を目指す。単純な作業かもしれないけれど、そこにはやりがいを生じさせる感情の価値を帯させることはできる。
あとはいい時間を過ごす。
それを深く納得できれば人生の最先端はいつだって最高だと言い切れるはずだ。

人格のルール - rules of personality ⑫

『脱構築。人生はいつでもやり直しができる。失敗・成功を糧とし人生を創り続けよ。』
"Deconstruction. You can always start afresh in life. Keep building a life that incorporates both your failures and successes."

2024.2.11
白い世界に青い空が映える朝。
世間は連休らしい。National Holiday 建国記念の日は日本書紀における神武天皇の即位日。現代のほとんどの国民はいまやそのようなお話はどうでもよく、祝日を謳歌する。
快い方に行動は傾く。今日働く身だとしてもその方がいいと思うからそうする。都合に合わせる。

人格のルール - rules of personality ⑪

『過程そのものが結果である。過去は存在しない。すべてを受け入れ今を生きよ。』
"The process itself is the result. The past does not define the present. Embrace everything and live in the moment."

2024.2.10
曇天の朝、今日もスターバックスから記す。
このあと少しは天候も回復するらしい。目の前に高く積まれた雪を眺め、自分を動かす言葉を考える。
昨夜小澤征爾の訃報がニュース速報で流れた。6日に亡くなったらしい。現代日本のクラシック音楽に最大の寄与をもたらした氏を偲ぶ。
いつか来るいない世界。
迷いながら、名残りを惜しみながら、諦めと苦笑いを浮かべて迎えるために。いまこのときの在りたい姿勢で臨んでいこう。

人格のルール - rules of personality ⑩

『克己せよ。欲をかくのはリスク管理ができていない証拠。必要性を探求し不確実性を縮小させよ。』
"Be self-sufficient. Greed is indicative of inadequate risk management. Examine necessity and minimize uncertainty."

2024.2.9
今週も金曜日のコインランドリー。
定点観測地から記す。
掻き分けられた雪が先週との違いを示すところでいまここの考え。
日々気づきはある。それを留めておく機能が煩雑だ。
いま久しぶりにコンビニコーヒーを飲んで、クオリティの高さに驚いている。この程度の記録をどこにも残す場所がない。ほとんど多くのイノベーションはあるものの組み合わせらしい。なにが世界を変えるかわからない。少なからずやるべきこととやりたいこと、追求する覚悟をもったものを選びとり、なにかと掛け合わせてみる。限られた時間で欲張ってはいられない。エッセンシャルにできることだけ、やる。

人格のルール - rules of personality ⑨

『すべての事象を受け入れよ。良いものを選びとり、信条に沿わないものは排除せよ。』
"Accept all events. Embrace the positive aspects and discard those that do not align with your beliefs."

2024.2.8
人生はままならない。どんな権力者も人ひとり動かすことさえ難しいのだ。
そのうえに諸行無常。因果応報の運命、できることはごくわずかだ。
この如何ともしがたい世界を受け入れたうえで、できることをする。
やるべきことがあればやってみる。理が無いことはしない。そうしてえられるメリット・デメリットもまた受け入れる。
不本意なこともあるだろう。今日だっていくつも不満がある。
もっともっとごきげんに生きたい。けれど、苦楽はトレードオフなことも事実だ。責任を負えばやりがいの代わりに生きがいを失うところもある。
人生で遺したいものがあるのなら、それ以外は失う覚悟をもてるか。
狂おしいほどの切なさと、情けなさと、報われなさを得てまで遺したいものがあるのか。自分はその本気度と考えが足りない。解決策は選択と集中しかないのだ。垢のような娯楽は排除しなければ。

人格のルール - rules of personality ⑧

『理知たるオプティミズム。ペシミズムな生きざまを遺すな。"生気"をもてるか"邪気"に這い寄られるかは生きかたに出る。』
"Intelligent optimism. Avoid leading a pessimistic lifestyle. Whether you incorporate 'vital energy' or succumb to 'negative energy' depends on your way of living."

2024.2.7
言葉で人生がかたちづくられていくことは理解できる。
それならばとよい言葉を綴り、記録に残していったところで在りたい自分に変容するとはかぎらない。
生きるということはコントロールできない河の流れのようなものだ。濁流のなかでもごきげんに生きられるようにするのはただの気の持ちようにある。
いまここで幸せと思えば、そうなる。逆も然り。
見えているものが快ければ、見えていないものも幸せなはずだと信じよう。

人格のルール - rules of personality ⑦

『人生の核は何かを遺すこと。他者の行動にも影響を及ぼす働きを試みよ。』
"The essence of life is to leave a lasting impact. Strive to influence the actions of others."

2024.2.6
見渡すかぎり一面、白の世界になった。
雪深い環世界に道をつくる人たちの姿が映る。
北信は80cm超えの積雪量だとレベルの違いを垣間見るが、自分が住まう地域でも人々の営みは大いなる自然によって影響を与えられた。

目の前に車販売の事業所があって、一所懸命に雪をかいている。
このような日に車を購入しに来る人がいるのだろうか。
別の仕事があるのかもしれない。けれど本業ではないだろう。
多くの車や人が行き交う。
このような日でもやるべきことがあるのだろうか。
そうだ、こうして無為にタイピングしている自分も含めて、人だけではなく、生物はじっとしてなどいられない。なにかのために生きることを止められない。動いてないといられないのだ。

事象すべてには因果がある。
不可解で理不尽なこともある真理の論理で運命づけられる。
この運命のなかに使命を感じられたらいいのに。
それを探せるものなのか、行くものなのか。待つものなのか。
あぁ、生きることは止められない。動かずにはいられない。

人格のルール - rules of personality ⑥

『理念・信条を礎とした行動方針を描け。PDCAサイクルの意識を損なうな。』
"Describe your actions based on your ideals and beliefs. Maintain awareness of the PDCA cycle."

2024.2.5
曇天の朝。2日連続でスターバックスから記す。
東京ではすでに雪に見舞われているようだが、9時時点ではこちらはまだ降っていない。
昨夜久しぶりにBUMP OF CHICKENの"ユグドラシル"を聴いて、"レム"のことばに胸を打たれた。すでに20年も前の曲。その年月を経ていま自分の危うさに気づく。いや知ってはいた。はぐらかしていた。いまだ間違った旅路の途中、再会を果たせない自分。借り物競争中の気分にもかかわらず走っちゃいない。話ができる状態じゃない。
つらつらと書き連ねている日々のルールとかも、美辞麗句ばかりで本質的に実践できているかといわれたらまるで朧。それでもやらないよりはましか。
今日2024年の目標ワードを並べてみた。
在りたい自分はある。問題は実現に向けた本気の実践だ。
環境のせいにするな。解決策は必ずある。再会を果たそう。

人格のルール - rules of personality ⑤

『可視化せよ。セルフマネジメントを徹底して新たな展開を生め。』
"Visualize it. Practice effective self-management and foster new developments."

2024.2.4
曇っていた天候も徐々に陽がさしてきた。
この地域の午後は晴れ間が続くらしい。明日は関東方面の方にも雪が降るという。天候は目まぐるしく変わる。変わるのがあたりまえだ。
なぜか世界の悪い方に変わっていくことばかりに目がいく。
震災、政治、戦争、ケア、金・・・
問題ばかりで手応えを感じられる解決がひとつもない。
自分のパースペクティブの問題なんだろうか。
目の前の人々はわりと平然にしている。なんなら笑顔を振りまいている。
きっと内面には問題だらけ、それを他者を慮って仮面をかぶっているのだろうか。ファクトフルネスで述べられていたことを思い返す。きっとすべては是々非々なのだ。
それを踏まえて、自分は正しく変わっていけるだろうか。

人格のルール - rules of personality ④

『得た物の歴史を学び愛し大切にせよ。本物が自らをより本物に近づける。』
"Learn history, love it, and cherish it. Embracing authenticity makes me more genuine."

2024.2.3
2024年の節分。
立春となって日の長さが体感でもえられるようになってきた。
まだ暖かくはないが、つねに季節は巡ってくることをいまどのように捉えたらいいだろうか。
節分における豆まきや恵方巻きなど、その由来を知ったりして思いを馳せるのはいい。こうした習慣に想いを託すのもいい。
そうしてあらゆる慣わしや風習を繰り返していって歳を重ねていく。
人生の営みに深い意味はない。その時々で生きていることの慶びにわいわいして謳歌すればいい。
それなのにいつしか在りもしない意味を求めて、いまここでの慶びを分かち合わなくなってきた。
誰かが鬼に扮して豆をぶつけられる。その姿を傍目にして滑稽さを思う。そのことに淋しさを味わう。苦いというより味がない。当事者でなければ、人生はより一層意味を失い、味を失う。コクのあるものを味わえる人生。それを望んでいたんじゃないのか。

人格のルール - rules of personality ③

『日々発見を求めよ。革新に研究開発費の額は関係ない。積み重ねの賜物である。』
"Seek discovery every day. The level of research and development costs has no direct correlation with innovation; rather, it is the outcome of cumulative efforts."

2024.2.2
清々しい晴天の朝、今週もコインランドリーから記載しはじめたものが、1行下にいけば夜になっている。
溶けるように時間が過ぎていくなかで、いつまでも未来に期待を抱いてばかりはいられない。いま最善であるとはどういうことかを言語化してみる。
それは選択を自らの手で選んでいけること。
今日みたネット番組で、育児と介護のダブルケアについて、国を思えば少子化対策に注力すべきで、高齢化問題に関しては、誰もいつか死ぬのだから介護延命が当たり前ではなく、どう死ぬかをきちんと選べるように議論を進めるべきだという話だった。どう死ぬかというもっとも気まずい話題を正視して選び抜くこと。ひいてはいまの生き方にも通じるものがあると思った。
自分もいつか死を覚る。それも気づいたらもう目の前にあるような感じで。
そのときには後悔するだろう。それでもここまできた道のりを思い返して苦笑いを浮かべ、諦めと納得、なるべくの抵抗と受け入れる覚悟をもてるように。いまここはその到達点へ向かう過程であることをはっきりと自覚しよう。

人格のルール - rules of personality ②

『無知を恥としても無知を蔑まない。知識をひけらかさない。尊敬と貢献と共感を以って接せよ。』
"I don't despise ignorance, even though I'm ashamed of it. Don't boast about my knowledge. Treat others with respect, contribute positively, and show empathy."

2024.2.1
今日から如月。
うるう年のボーナスはあるがそれでも29日しかない。
この貴重な時間をもってして何ができるか。
まずはものづくりに励める環境を整えたい。
納得のいく仕事ができる技術を磨きたい。
惰性や怠惰で失われてしまう時間を1秒でも救いたい。
ことにあたり、その日いちにちの終わりに達成感をえて眠りにつきたい。
それが記録され血肉になって自分が願う成果をえたい。
そしてこの環世界に観えるものたちとともに快い日々を過ごしていきたい。
さぁ今月も動いていこう。

人格のルール - rules of personality ① 

『自己成長の機会を逃すな。コントロールできるのは"今"しかない。』
"Don't miss opportunities for self-growth. The only time you can control is the now."

2024.1.31
今年もあっという間に睦月が終わる。
月末最終日に諏訪におもむき、諏訪大社二社四宮を巡る。
2017年から毎年訪れているらしい。
本年は上社 前宮 ー 上社 本宮 ー 下社 秋宮 ー 下社 春宮という順番。
四社参拝記念は今年も小銭入れだった。
こうした自社仏閣めぐりを趣味のようにたのしみにして、結構年月が経つ。
その都度身が引き締まる想いがあり、その年その年の願いや宣言を奏上するものの、実現したと胸を張れるほどではない。
とはいえ、こうした四社めぐりができる時点であらゆるものたちの加護があることを自覚しているし、心から感謝している。今日は特別な日和だったが、常日頃から祈るのは快く豊かに生きられることに対する感謝の念が先ずもって言語化される。それだけでもありがたいことだ。
これからもできることなら毎年訪れ、感謝の念を捧げていきたい。

仕事のルール - rules of work ⑫

『希望を学び誠実を胸に刻め。放棄した者はおしなべて絶望に目を向ける。』
"Embrace hope and engrain sincerity in my heart. Those who give up often succumb to despair."

2024.1.30
天候は晴れ晴れとした日々が続く。
それにも関わらず、スカッとしない気分で日々を過ごしているのはもったいないことだ。喉元を過ぎれば良くなるということはない。おためごかして自己中心的に生きることは自分自身にとっての刃となってかえってくる。
いつかを標榜せず、いまここでできる最善の行為に集中しよう。

仕事のルール - rules of work ⑪

『顔色を窺わず、真摯に向き合い、人格で対話をせよ。』
"Don't be overly sensitive to someone's mood. instead, approach them sincerely and engage in a dialogue based on their personality."

2024.1.29
今月末を迎える週が始まった。
今日も光る月がきれいに映える夜。
日々時間を大切にしたいと心から思うにも関わらず、
相変わらず早急に過ぎる感覚と、不甲斐ない現実とに相剋する。
あと何回満月を見れるのだろう。
自分ももっと深い感慨をもって行動を促していきたい気分がある。
今日だって他者と会話をする機会はたくさんあったはずだ。
めんどうを煩ってなんてことはない日々に埋没する。
在りたい自分は言葉で作られる。
培うより前に、ボロボロの未熟でいいから他者に寄与できるかもしれない言葉を発声してみよう。

仕事のルール - rules of work ⑩

『発信者であれ。大胆であり謙虚であること。説得力を生む生き様を見せよ。』
Be the content creator. Be bold and humble. Show me a way of life that creates persuasive power.

2024.1.28
くもりぎみになって寒さと淋しさが身にしみる午後。
少しずつ日が長くなった感があるものの、暦上の春も時代の春も遠く思える。

美しいものとはどういったものだろうかと考える。
昨今は音楽の美しさを文脈上から紐解くことが多い。もちろん言葉だけでなく音として、整ったものに美を感じることはある。自分が表現したいものは、どこに当てはまるのか。周波数のような数学的なものや多層で織りなす和音の圧みたいなものも興味がある。
いずれにしても、どれか自分が突き詰めたいと心から思うもので、研鑽を重ねたもの、偏愛の塊のようなものを提示したい。
何者でもないからこそ、何かになりたいという欲求が積もる。誰に役立つものでもないけれど、尊いものに遠く憧れてしまうのだろう。

仕事のルール - rules of work ⑨

『注意を払え。姿勢を正せ。認めてくれずとも視ているものがいることを意識せよ。』
"Pay attention. Correct your posture. Be mindful that people are involved, even if there are no immediate results."

2024.1.27
凍るか凍らないかの気温、清々しく快い晴天の早朝。
完全な白化粧の浅間山を眺め、言葉を綴る。
心躍るようなものはなく、ゆるゆると老いていく人生というものを眺め、侘しさや悲しさが通奏低音で響き続ける。一方で、温かい陽光や人々が織りなす長閑な生活感はチューニングがゆるい和音を奏でる。
微妙な構成で響いているこの生活、もう少しきもちのよいコードにチェンジしたいと画策することもまた趣深いものだ。
主旋律を自分においたとき、美しいメロディかどうかは他の構成される音要素によるところが大きい。そのときどきで変化する音楽を楽しみながら、一本の筋が通った主旋律であれるよう図ってみよう。

仕事のルール - rules of work ⑧

『朗らかであり、快くあれ。楽は出来ずとも楽しくせよ。』
"Be cheerful and happy. Find joy even in challenging moments."

2024.1.26
清々しい晴天の寒空。見事な冬の景色に日本の季節の美しさを感じ入る。
今日も上山田の万葉超音波温泉からスタートした。
少し昨日の酒が残っているような感覚も、交代浴のおかげですっかり回復。
よい時間を過ごすことができたが、少しずつものたりなさを感じる贅沢病が疼く。また新しい刺激が欲しいと、遠くへ、高いものへ、感動するものへ。いつまでこの成長欲を耽溺していくのだろう。

心の在りようが身体を健康にするのか、身体が健康だから心の在りようが優れるのか。いずれにしても、車輪をもって車は推進する。その車輪の数が多ければ労力は必要だが安定する。ことにあたることはエネルギーがいることだ。人生を豊かにするきもちとそれを実践する身体。その姿勢に自ら埋没することを楽しもう。

仕事のルール - rules of work ⑦

『技術を磨け。能動的に動き、最良のポテンシャルを発揮せよ。』
Refine the skill. Work proactively, and unleash my full potential.

2024.1.25
めずらしく多数のひとたちと食事会をした。
なにか特別な知見がうまれたり、進展するものがあったわけではないけれど、人々が織りなすエネルギーの渦にある感覚は悪くない。
無意味な人生であっても、笑顔で生きていけるだけでありがたいものだ。

仕事のルール - rules of work ⑥

『タスクに優先順位をつけよ。慣習と慣れ合うな。』
"Prioritize tasks. Don't adhere blindly to traditions."

2024.1.24
夜更けにパウダースノーの雪が積もり、軽やかな風合いには心おどるものがあったが、出勤に遅滞が生じるのはイヤなものがある。
自然のちょっとの変化で人間は右往左往する。不平不満を言う。
自らもふくめ、勝手な都合で自然を動かそうとする。
いつになったら泰然と受け入れることができるのだろう。

この世界に対して、やれることがあるんじゃないかとさまざまに手をつけるほど、ほんとうに在りたい自分が遠ざかる。
タスクに優先順位をつけ、やるべきことから処理する方法をとる。
そう思考しても世間の圧力、日々の生活、心地よい暮らしを求める心が止められず、結局本質的な優先事項に着手できない。
世間が気にいるような生きざまをしていたら届かないものがある。
創造者でありたいのなら、泣いて馬謖を切ろう。

仕事のルール - rules of work ⑤

『弱音を吐くな。前向きな判断を示せ。』
"Don't whine. Show positive judgment."

2024.1.23
今日はまだいい天気で3℃くらい。
大寒を越え、少しずつ春が近づいてくれればいいものを、明日からまた寒くなるらしい。こうした人間の勝手な欲望と都合を自然に求めてきた。それを変化させてしまうパワーには恐れいるが、あるがままを受け容れる姿勢もある。人間こそ理不尽なものなんじゃないかと思うところだ。

言葉というのは不思議なもので、残念な言葉を吐露したところでただの空気に帰して無意味なくせに、きもちのわるい残滓がある。
前向きな言葉も同様で、意味はないしきもちのわるさが生じるが、その言葉の多くは行動を示さないと決まりがわるい。
ひとは頭でも身体でも言葉に促されて人生をかたちづくってきた。人生という道を行くに際して、言葉を示さずにはいられない。できることなら、幸せをかたちづくれる言葉を紡いでいきたい。

仕事のルール - rules of work ④

『どのような内容にも真摯に取り組め。関われることに新たな発見を見出せ。』
"Be serious about any content. Discover new things by getting involved."

2024.1.22
「つぎつぎになりゆくいきおひ」というような自然的流れのままいまここに至る。この時期の雨模様は人間の欲望と知性が織りなして組成した致し方ない天候な気もする。自分だって暑いのも寒いのも人間関係の面倒さも避けてきた。なにを罵倒できようか。

そうした結局はどうにもならないモメンタムに流されながらも、その時々、できることをしようという気概と行動は図るべきだ。抵抗もせず流れに身を任せれば終わりは早い。人生は紆余曲折の醍醐味をたのしめる貴重なとき。いま在る課題に真剣に取り組み、思考を巡らせて実践した時間はかけがえないものとして記憶に刻まれるだろう。晩年によき思い出を振り返って感慨に浸れる時間を得るために、いまこのときの最善を尽くそう。

仕事のルール - rules of work ③

『時間に余裕を以って行動せよ。4分の1はリスクタイムと考えよ。』
"Act with plenty of time. Consider 1/4 as risk time."

2024.1.21
雨音がやみ、ここから少しずつ天候が回復していくようだ。
凍結ですべるような危険はないかもしれないが、そのぶん失われてしまったものも思いうる。拮抗していたものが反転していく過渡期なのかもしれない。

時間の大切さは理解しているけれど、思うようにはコントロールできない。
目的を定めて期限を決めてスケジュールを組んでみても、完璧な時間の使いかたができない以上、計画通りにいくことはないと覚悟しておこう。
人生はままならないことだらけだと悟ったら、成し遂げられるものは限られることも理解できる。人生を経ていくなかで収斂した大切なものを愛せるよう、諦めと覚悟を決めておこう。

仕事のルール - rules of work ②

『挨拶はこちらから。他者の中で生かされていることを忘れるな。』
"Say hello first. Don't forget that I am alive in others."

2024.1.20
雪予報だった夜だが雨模様で終結しそうな感じだ。
以前であれば大雪で明け方には真っ白という状態だったろう。
明らかに温暖化が進んでいる印象で、戻れないところまで来ている気がする。

誰かの心のなかに存在すれば、終わりを越えて何度でも蘇るひとになる。
ごまかすことなく、生きた証を遺せる行動をしよう。

仕事のルール - rules of work ①

『靴を磨け。足元は支えであり基である。世界への一歩に恥を晒すな。』
"Shine my shoes. The feet are the support and foundation. Don't be ashamed of taking my first step into the world."

2024.1.19
氷点下になることはなさそうだが、日中の気温は上がらず、冬の淋しげな雰囲気に覆われそうだ。多くの車が行き交うのを眺め、コインランドリーで仕事着の乾燥を待つ。
人は仕事という誰か何かの役立つ物事のために時間と体力知力を使う。
なぜか上手くいかないことばかりだが、多くの時間を人間関係のための仕事にあてている。
人は独りでは生きていけない。自分の生のために誰かと生きるという業を背負っているからこそ、快い状態であらねばならない。
見た目が9割であるなかで、人は一瞥して評価をしてしまう。しかも解像度が粗いにもかかわらず、全体像と雰囲気まで含めて印象を覚えてしまう。
なかでも、先端部分に対する印象は強く、またそこがおろそかになりがちだ。足元を見られるとはそういうことなのだろう。
自分の靴はいまの状態で大丈夫なのだろうか。潜在意識に根ざしてしまうかもしれない印象深いものを粗末に扱っていないだろうか。
足元をすくわれるのイメージが救うものであるように。
身だしなみのなかでも最重要の要所として整えていこう。

生活のルール - rules of life ⑫

『フィードバックで自身を省みよ。その集積が理想の自分を生む。』
"Reflect on myself through feedback. The accumulation of these creates the ideal self."

2024.1.18
穏やかな晴天となった日和、スターバックスにて記す。
さきほど上山田温泉の万葉超音波温泉で朝風呂をした。
正月のにぎやかさも落ちついて、ゆったりと素晴らしい温泉を体験。
この界隈で住んでいるからできるありがたさを感じいる。
都会の便利さはなくても、享受できるものがあるのだ。
価値あるものに触れていく好奇心と行動力があれば、どこに行っても幸福になれる。体験を繰り返して振り返り、自分にとっての大事な価値を見つけていく。そうした探究の旅が人生にたのしみをもたらすのだろう。
これからも、まだ知らないものを体験しに出かけてみたいと思う。
いま想像する理想がどんどん更新されていく喜びもまたありがたいものだ。

生活のルール - rules of life ⑪

『感動を派生させよ。心を奮わせ響かせるものを日々の暮らしの中から創造せよ。』
"Generate impression. Create something from everyday life that captivates and resonates in the heart."

2024.1.17
日々の仕事で至らぬことが続いている。
自分の能力不足と楽観思想が原因だろう。リソースの重点にも問題がある。他者に認めてもらいたいという欲求から誇張する姿勢がはじまっていて、至らぬことを露呈してさらに評価を落とす。評価されているわけでもないのだが、たいしたことないな、と思われるのがくるしい。そうした病の是正をするべきだ。自分は愚かで大したことはない。けれど、ある程度は真摯に結果をよいものにしたいとは思っている。そうしたフラットな身の丈に合った受諾と行動をするべきだ。今日はそんなことを思った。

宇多田ヒカルの4月10日発売のベストアルバム"Science Fiction"を予約した。
久しぶりに音楽CDを購入したことになる。できればライヴも行きたい。
音楽が自分の人生にとってかけがえのないものであった。それが時を経て、感動することはめっきり減った。なくても困らないものになった。
天啓のように感動が降ってくる時代は過ぎたのだと思う。
これからは自らが探し見つけて、努力と研鑽を経た先で醸成したものに、じんわりとした感慨を覚えるのだろう。それが体験できる未来を目指して、日々を全うしていこう。

生活のルール - rules of life ⑩

『視野を広げよ。気配りができてこそ心が動く。利己的、恣意的な行動を排除せよ。』
Expand the horizons. Compassion moves the heart. Eliminate selfish and arbitrary actions.

2024.1.16
今朝もまたパウダースノーの雪が舞い、日中は天候回復するも、寒さ厳しく外界の景色も淋しい空気感を漂わせていた。

今日の仕事もたてこんでいたが、自分なりの最善を尽くしたつもりだ。
とはいえ、ほんとうに他者が望むかたちで仕える事ができたかは定かではない。時に正しさは揺らぐものだ。仕事ができたかどうかのものさしは、しまいのときにこの目に映る人々が笑顔でいるかどうか。それでも実際にはわからないけれど、そうした利他の視線があるだけで、少なくとも自分の心は救われる。
気配りを空気を読むとしたっていい。
自分にとって快く豊かであることをしよう。
それがひいては見える世界の空気の清浄化になると妄信してみようじゃないか。

生活のルール - rules of life ⑨

『余裕を生め。天候・散歩・音楽・メディア、すれ違うものに心を向けよ。』
"Create some leeway. Direct my mind to the weather, walks, music, media, and other things that pass by."

2024.1.15
早朝は曇りがちな天候から日中は晴天。しかしながら寒さ極まる日々が続く。
今日は始終業務が慌ただしくなってしまった。
通勤までに時間をとられ、渋滞と信号待ちに脅かされる。
もっと早く行動できていればと悔やむ。
もっと早く起きていれば、もっと早く眠りに就いていればと、ほぼ毎日悩まされる。
計画通りに動かず、のらりくらりと時間を蒙昧に使ってしまうからこんな悩みに苛むのだろうか。

どうやらそういうことではないようだ。
何十年と生きてきた経験から思い返すと、計画通りに行動できたことにも後悔はいつもはびこる。あれもこれもできなかったとなって、もっと効率よく、もっと効果的に時間を使おうと行動のスピードを速め、タスクをこなし、より良いものを目指した。
ところがそうした考えかたで行動を促してきたにもかかわらず、世界に遺すに値するものごとは築けていない。何者でもなく何事も起こせていない。
筋のわるい努力をしてきたと思う。それでも自分なりにここまで歩んできたことに言い訳はできない。
つまり、人生はいつも何か欠けてしまう。不満はすべてに存在する。
だからこそ、いまとりうる選択の幸せを、ある意味盲目的に歓ぶ。
そうしてできることだけに削ぎ落とし、本質的に大切にしたいものを愛でる。
それ以外は遊び、ディレッタントなものとして捉えれば、なんてことはない。このパースペクティブの先にある世界は、いつだって自分自身を豊かなきもちにもさせてくれるものなはずだ。

生きかたに覚悟が決まっていれば、やることはシンプルだ。
どうということはない。ごきげんに人生を謳歌しよう。

生活のルール - rules of life ⑧

『継続的に人脈を改善せよ。合縁奇縁を通じて自己実現ができる。』
"Continually improve my network. Self-actualization is possible through good relationships."

2024.1.14
雪模様が明けて快晴の空、スターバックスにて思索する。

最近刊行された"Guitar Magazine 2024年2月号 偉大なギター名盤100"を読み、さっそくYouTube Musicでプレイリストをつくって1位から順に聴いている。
いまLed Zeppelinの"Stairway To Heaven"で大いにカタルシスを感じたところ。当時レコードで聴いた人々はこのA面の終わりにどのくらいの感動をもよおしたのだろう。きっとこぞって「あのアルバム最高だから聴いて!」となり、多くの人々に伝播していったことが想像できる。
いまやそうした圧倒的なリコメンドをしたい作品も空気も失われて久しい。
そうして現状維持の衰退をして孤独に埋没していく。

すべての名盤、というかすべての作品には人々の縁があってできている。
「合縁奇縁(あいえんきえん)」は仏教由来の言葉で、「恩愛から起こる人と人の結びつきや、思いもよらない不思議な縁」のこと。
奇縁という予想だにしない縁も含めて、人間関係を生じさせていくなかに「生きがい・やりがい」がある。その先にしか自己実現は存在しない。
もっとも疎かにしている「縁づくり」。
改めてご縁のだいじさを感じながら自らを戒め、正しい行動をしよう。

生活のルール - rules of life ⑦

『情報を最新に保て。世界の動きを読め。発見・良化の機会を逃すな。』
"Keep my information up to date. Predicting world movements. Don't miss opportunities for discovery and improvement."

2024.1.13
軽井沢書店にて思索する。
午後にはまた雪が降るらしい。

"BRUTUS 2月号 no.1000"を読み、人生最高のお買いものについて、さまざまな方の言及をみながら、自分はなんだろうかと考える。
アーロン・チェアやBLACKCLOUDのギターが思いうかびながらも、
トップになるのは、やはりパソコンかもしれない。
情報を収集し、自分の想いを発信できるこのツールのおかげで、
よくもあしくも人生を変化させてきた。
スマホがそれに取って代わるようにも思えるが、
こうして思考を逡巡させ、クリエイティブなことに向き合うには、手のひらサイズのものではなく、真正面から相対できるサイズ感がほしいのだ。
そうした時間を設けようと思えるこのツールを使って、これからも機会を、チャンスを掴みにいこう。

生活のルール - rules of life ⑥

『整理整頓・メンテナンスを定期的に。要所は責任をもって念入りに。』
"Organize and maintain regularly. Pay attention to important points responsibly."

2024.1.12
今日も真冬の鋭い冷たさに凍える一日。
飲食店のような水まわりを使う仕事をしていると末端に堪えるつらさがある。
さまざまな飲食店をみていくと、昨今は内装デザインのみごとさに目をみはるお店が増えてきた。もちろん出てくる食事も整って盛りつけられ、味もよいところばかり。しかしながら、そうしたお店があたりまえになっていくなかで感動する機会は減ってきている。
翻すと、唯一無二であることが感動をもたらす要諦なんだと思う。
それが長い年月をかけて磨きかけられ、美しいものに仕上がっていく過程でもあることがだいじ。
その類をみない純粋なものを浮かびあがらせるために、整理整頓をする。排除すると言い換えてもいい。自分にとって大切な要所に覚悟が決まれば、自ずと責任が生じ、念がこもる。
感動する唯一無二のものを虎視眈々と磨いていこう。

生活のルール - rules of life ⑤

『月2冊以上の書籍を読了し修養せよ。
資格は形を示せ。智をもって徳を成せ。』
"Complete reading two or more books a month and cultivate myself.
Prove the qualifications. Achieve virtue with wisdom."

2024.1.11
本はよく読んでいる方だと思う。
いま現在読んでいるのは、
"東浩紀 著 / 訂正する力"、
野村駿 著 / 夢と生きるバンドマンの社会学"、
"シーナ・アイエンガー 著 / THINK BIGGER"、
凪良ゆう 著 / 汝、星のごとく"

が現在進行形。
どれも作者の真髄がつまった名著だと思いながら読み進めている。
しかしながら、さまざまな読書体験を経ていながら、自分の生きざまは好転しているだろうかと問わねばならない。
すべての書籍には価値があると思う。けれど、それが自分の人生に価値を帯びるような読み方ができていないところが大いにある。
娯楽だけではなく、人生にとって価値ある読書にしたい。
どちらにおいても有意義な時間となるよう、改めて読書体験を見直し、知性を磨いていこう。

生活のルール - rules of life ④

『計画的なトレーニングを。最善のパフォーマンスで臨み、理想を維持せよ。』
Planned training: Strive for optimal performance while upholding the ideals.

2024.1.10
いまだ鼻詰まりが治らない。
体調自体はそれほど悪くはないけれど、この治りの遅さに自らの治癒力の衰えを感じいる。
すでに今年も10日。
あっというまに過ぎていく時間に身をまかせるのではなく、ホールド感をもって過ごすことをだいじにしたい。
ワークアウトにしても、眠る時間にしても、
決めたものを選びとったなかで時間の早さを想えれば本望じゃないか。
理想は叶わないかもしれない。
けれど、理想を目指す姿勢、計画を真摯に実践していければいいんだ。

生活のルール - rules of life ③

『身だしなみを丁寧に。清潔であり格好良く、紳士らしくあること。』
"Take care of the appearance. Be clean, cool, and be a gentleman."

2024.1.9
世間の年始・新春の賑わいを経て、2024年も平日モードに。
そんな頃あいに松本の旅を敢行。
長野縣護国神社 - aL coffee&bake - みなみ家 -
リサイクルショップ巡り - 由比ヶ浜珈琲 - 文殊の湯
という流れ。
今日の松本は晴天に映える雪山がみごとだった。
美しい神社では今年も無事であるように祈る。
どの場所に訪れるにしても、ごきげんで快い紳士で在れるようにしたい。
だいじなのは、いつのときも格好よさを維持できる生活習慣を整えておくこと。

生活のルール - rules of life ②

『朝食は必ず摂る。信条に沿いながら刷新していく。
 幸福な食事に感謝を想え。』
"Always have breakfast. I will update it in accordance with my beliefs.
Be grateful for food."

2024.1.8
雪景色のいちにちに真冬の様相。
いまだ風邪ぎみな体調がはびこる。
朝食は野菜の味噌汁。
それと黒仙石大豆納豆にえごま油とバルサミコ酢をかけたもの。
多くは必要ないけれど、身体にだいじなものは摂りいれる。
日々栄養が戴けるだけでもありがたい。
健やかさを保ちながら、雪解けを待ちたい。

生活のルール - rules of life ①

『午前5時の目覚めに意義を創造せよ。
 理想の実現への一歩を踏み出せ。』
"Create meaning in waking-up at 5 a.m.
Take the first step towards realizing your ideals."

2024.1.7
睡眠時間の最適解を7時間と決めた。
ところが身体のほうはもっと寝てくれとせがむ。
日々、夜の22時から朝の5時まで眠ろうと努めているのに実際はそうならない。今日もまた23時7時の8時間就寝だった。
ある意味自分を認知したことはいいことだが、いつ改善されるのだろう。いつ理想は実現するのだろう。
ともあれ、さいきんの心情で大事にしたいのは「事に当たっている感覚時間を認識していくこと」。この記録にしてもそう。届いてもいい言葉を遺していこうとする行為は悪くない。理想を掲げて目指そうという姿勢を見せていこう。

信条 - creed ⑤

『常に最高の結果を思え 今を為し果て 日々を省みよ』
Think the best results. Life = ∑(today)

2024.1.6
10年くらい前に読んだビジネス書に
この"Life = Σ (today)"という表記があって、
この数式にいたく感動したため記録に遺していたのですが、
いまやなんの本だったのか、その本での意味はなんだったのか
記録にもなくて公式なものとは見解が違うかもしれません。
Σ(シグマ)は合計、総和(Summation)を意味します。
ちなみに小文字のσ記号は標準偏差(Standard deviation)を意味しています。
総和とは、「1+2+3+4+5+6+…+100」のように繰り返し足し算すること。
Σ記号はそうした"総和記号"として数学上で便宜的に表記されるものです。
上記の数式"Life=Σ(today)"、人生は1日1日積み重ねられてきたものの総和でできていることをシンプルに表したもの。
私が生まれてから今まで、唯一ずっと続けている「生きる」ということに想いを馳せて、この数式は素敵だなと思い、大事にしたいものになっています。

今日という日もべつになにかを成せたわけでも、絶望するものでもなかった。
特別ではないかもしれない日々の積み重ねも含めて、なんとかここまで生きている今の自分を赦すために、しっかりと反省はしていきたいと考えています。

信条 - creed ④

『人を動かせ 他心あっての人生 心床しく感謝せよ』
"Influence people. Life is with others, thank humble."

2024.1.5
仕事はじめから2日目。
働いていると献身の在りかたを考えることがあります。
報われるとはどういうことなのか。
がんばったからとて幸せになれるわけではない。
快いひとたちと常に一緒にいられるわけではない。
ただ、誰かに認知されなければ生きている証は得られない。
誰かの贈与のうえで生かされていることも事実です。
アンサングな実務者の一員として機能していると自身が思えればいい。
いまだBeingのメンタリティだけれど、
在りたい状態を積み重ねていった視座の先に、
きっと信頼を寄せられる他者がいるのではないかと信じて
日々研鑽を重ねていこうと思っています。

信条 - creed ③

『鍛練せよ 心身ともに健全であれ 志の基に惑わず 寡欲であれ』
"Train the mind and body with health. make good my resolutions, don't be greedy."

2024.1.4
昨日は初詣に地元の生島足島神社にお参りしました。
この時期の寺社仏閣は寒さ厳しく、少し風邪気味に。
そんなときは身体が温まる食べものと温泉&サウナで癒される。
拉麺酒房熊人の滋養ある味噌拉麺。
湯の花銭湯瑞祥上山田本店で温泉とサウナ。
おかげすっかり元気を取り戻しました。

暑い寒いを繰りかえし、血流を良くし、代謝を促す。
さまざまな課題や乗り越えなければならない問題を受けとめながら、幸福のために循環する。
自身のために克己して鍛錬することが、ひいては社会の健康にもつながるように励んでいきたいものです。

信条 - creed ②

『革新せよ 感性を研鑚し 知性を良化せよ 理知を以って成果を描け』
"Be an innovation. improve a sensibility, good to intelligence, exercise a reason, put out the results."

2024.1.3
新年明けてから2日連続で誰も予想だにしなかった悲劇が続いています。
2024年の1月1日は、暦注でいうと「天赦日+一粒万倍日+天恩日+甲子」という稀にみる最高吉日でした。それにも関わらず正月気分を一気に消し飛ばす地震が起こったことは深い諦めを与えるものになってしまったと考えてしまいます。
もちろん、自然をコントロールできるわけもなく、いつのときも何が起こるか分かりません。我々人間からしてみたら不条理なもの、自然に対する畏怖のきもちはより一層強まりました。
また一方で、人間が編みだした運勢を見出すなどの占星術に憮然とした面持ちになってしまったことも確かです。
いまここの時点では、自然の脅威に争いようのないことばかりで、運命に抗うのは無駄なようにもみえますが、今回の件でも人類が培ってきた歴史と科学、先人から託されたバトンがあったおかげで救われた部分も多分にありました。
人類が自然という不条理なものを受けて備わった物語を編み出すチカラは、きっといつの日か、争いようのなかった災害を超えていけるものになるはずだと思えたことも確かです。
今回の件で最初、「神は死んだ」と思いました。
ですが、神を創造した想像力のチカラでいつか人類は自然を制御してしまう。そして宇宙の摂理が発動するまで人類は諦めることをやめないで人生をまっとうするのでしょう。

いまここにいるわたしたちにできる、「バトンを受け継いでいく」ということ。「永劫回帰」の円環のなか、私自身もできることをしていこうと考えています。

信条 - creed ①

『紳士たれ 至誠を示せ 他者を慮り 弛まず本物たれ』
"Be a gentleman. shows sincerity, kindly to others, don't lose spirit, be genuine."

2024.1.2
元日早々地震にみまわれ、被災や避難にあわれている方々におかれましてはたいへん心配しており、ご困窮のこと拝察申しあげます。
私が住む地域でも揺れが続き、その恐ろしさを体験しました。みなさまのご心痛におかれましてはご同情に堪えません。
いちにちでも早い回復を祈るとともに、世界の不条理に耐えながらも前向きに生きていけるよう、私自身も含めて、鼓舞できたらと思い、言葉を遺していきたいと切に考えております。

私は今日から仕事始めです。
「仕事」とは「事に仕える」ことを表します。
蒙昧な時間を過ごすより、事に当たっている感覚に仕えていたい。
私にできることは限られていますが、私にしかできないことを大事に、この世界の事に仕えていこうと思います。

理念 - philosophy

2024.1.1
元旦から年間最高吉日という日。
改まったときだからこそ目標と信条、生活や仕事・人格のルールの言葉を掲げ、実践記録を遺していこうと思います。
タイトルに掲げた8文字の漢字は、自分が大事にしたいと考える、ねがいみたいなものが文字に込められています。

"創認鍛生 励愛成続"
(そうにんたんせい れいあいせいぞく)
『創って認め、鍛えて生きる。励んで愛し、成して続ける。』

この理念をだいじに、
快く豊かな時間を築ける言葉を遺していきます。
健やかで朗らかに励んでいきましょう。
今年もよろしくお願い致します。

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