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【音楽×珈琲 鑑賞録】9月30日~フレデリック・ショパン 子犬のワルツ

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【93日】
9月30日のテーマは、【音楽史】

とりあげる作品は、
フレデリック・ショパン /
子犬のワルツ

です。

フレデリック・フランソワ・ショパン
フランス語: Frédéric François Chopin
ポーランド語:Fryderyk Franciszek Chopin
1810年3月1日(2月22日、1809年3月1日などの説あり) - 1849年10月17日
ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家

今回とりあげるショパンの「ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1」 (Waltz in D-flat major, Op.64, No.1)は、「子犬のワルツ」(Valse du Petit Chien)「1分間のワルツ」(Minute Waltz)という愛称でも知られている楽曲です。

ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1 、「子犬のワルツ」は、当時ショパンの恋人出会ったジョルジュ・サンドが飼っていた犬をモチーフにして作曲しました。
即興的な趣きで、2分にも満たない楽曲。
小曲的に作られたこともあり、"Minute Waltz"として、多くのピアニストが手習いのように学んでいます。

この曲を含むショパンの作品64は3曲構成になっていて、第2曲が有名な「嬰ハ短調のワルツ」(Waltz in C-sharp minor)、第3曲が「変イ長調のワルツ」(Waltz in A flat major)とそれぞれだいぶ趣きの違った曲です。
通しで聴いてみると、軽快な第1曲目のあとに、寂しさのある切ないメロディが美しい第2曲で気持ちが急展開に陥る気がしますが、第3曲で穏やかに気分を盛り上げていき、転調と軽やかな音響、そして流れるように右から左へと疾走したあとに訪れる帰結音。
まさに「ロマンチックだな!」と最後には感嘆してしまう構成です。

ロマンチックなスタイルのある音楽性に、表現媒体はほぼピアノ曲のみというスタンス。
ショパンの音楽美学は誰もが認める凄みがあり憧れるものですが、スタイルとスタンスを極めるにも相応の覚悟が必要です。
学び深めた先に価値をも踏襲できる人は何人いたでしょうか。
稀代の作曲家は多くの愛憎をもたらした人でもある気がしています。

それでも、修験道は続ける。
果てなく歩み続けていくことに甲斐を求めていきたいものですね。

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