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2020s survival strategy【後編】

昨日"2010s"を一通り読み終え、自分なりに咀嚼しようと言葉を編み始めたものの、radioheadが毎週YouTubeでライヴ配信するとの報を受けて、そのことに思いが寄ってしまっていました。

”2010s”はradioheadの初期から関わりがあった田中宗一郎さんの本でもあるので、不思議な符合を勝手に感じてしまいます。
radioheadはオルタナティブであるべき音楽にも関わらず、1990年代後半から2010年代の長い期間でメインストリームの存在になってしまった。私も見事にこのオルタナティブな音楽、プログレにもハマってしまい、複雑極まりない音楽が正義みたいな気がして、イケてるインディロックを探しブートレグまで深掘りしていました。それでも、やはり"意味"を求めてしまって、いつしかこのオルタナティブ系ロックのフェイバリットは"コールドプレイ"になってしまっていました。
"2010s"を読んでから振り返ると、腸内フローラさながらの多様性に、何が正しいのか分からなくなり、"正解"を求めた結果、オルタナティブだけどヘルシーなコールドプレイに落ち着いてしまったのだと思います。

そして2010年代、その複雑化したメインストリームで起こっていたことは、政治やビジネス、社会と密接に絡みつき、アート的だった音楽が、より明示的な存在に変容していた。
自分みたいな音楽から距離を置き、社会に関心を持たない者からしてみたら、この時代の音楽はコンテクストを読み解けず、"よくわからないもの"として、いつしかポップ・カルチャーから遠ざかってしまいました。つまり、知識というか時事教養がまったく足りなかった。

いま後追いで、空白の15年間を埋めようと奮闘しているものの、当時の空気を肌で感じながら聴かなければ理解できないこともわかり、勿体無いことをしたなぁと悔やんでしまいます。しかしながら、俯瞰的な目線をもって歴史を学ぶことで、「この当時はこういう軋轢からこの音楽が生まれた。そして今はどう昇華している?」と新しい視点を持つことはできます。

ただ、時代の空気を肌でビンビンと感じながら、時代の音楽を読み解くことは難しい。それでも現在の血の巡り、音楽の脈動を測っていくことで、この社会が求めるものにアプローチできると信じています。
今回のradioheadは、過去のライヴ映像を配信していくことで、オーディエンスに対してアプローチをする。
浅い答えはすぐに思い浮かぶものの、実際的な意味は、時間を経て発酵し、それぞれの視点から価値が見出される。2020年代の社会もまたradioheadによって大いなるパラダイムが導かれていくのでしょうか。結局この時代はどうなるのかを生き証人として目撃したいので、しっかりとウォッチしていきたいと思います。

翻って、私自身もこの時代にアプローチするものの覚悟が決まりました。そのために、学びを深めることがたくさんあります。そのなかで選定したことのひとつ。

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MasterClassに入学しました!

ここから得た学びを自分なりにこの社会に還元できるように努めていきたいと思います。

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