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MasterClass Lesson: Day 16 "Billy Collins's Writing Process"

ビリー・コリンズ先生の作詩には2つのステップがあるそうです。

Step 1: Make a mess. 「散らかす」
Step 2: Tidy it up.「整理する」

作詩のために「さぁ書くぞ!」ではなくて、散歩中などで思い浮かんだことをさっと書いたり、イラストにしたり、乱雑に心に浮かんだことをメモに書き残しておく。
それをパソコンで文字の長さや行間も含めしっかり文章に整えて印刷する。

印象としては、「作詩ってそういうもんでしょ。」とイメージ通りの説明でした。
ところが、いざ自分も作詩をやってみようと今日1日励んでみたものの、数分なんとなくの文章を乱雑に書いて、今のところそこでほったらかしにされている。
つまり、「散らかす⇄整理する」という抽象と具体の往復運動こそアートワークであり、これができるかできないかが作詩家としての分水嶺なんだと思います。

この「詩」を学ぶことで、「アートワーク」とはなにかを考えてしまいました。
音楽においても、良いと思う音を発信する作家がいて、それに対して良いと思うリスナーがいてくれてこそビジネスとしてのアートが成立します。
ただ、こうした市場原理、自己実現や承認欲求のためのアートと思うと、センスという概念が這い寄り、コモンセンスの引力と生命活動の営みのためのビジネスに帰着してしまう。
かたや「詩」の世界を思うと、ビジネスのためのアートというより、もっと内的な情緒に訴えるものであり、「気づきの創発」、「美意識の言語化」など、内発的アートワークの側面がより強い気がします。

たいていの詩はふわふわと、まさしくポエムでしかなくなり、風のように飛んでいきますが、なかには心のなかに絶えない灯りのような存在になる詩があったりします。名言・金言と詩は違いますが、心に残る言葉という側面では同質性があるわけで、そんな誰かの心に残る「詩」を書くこと。これはなかなかにアーティスティック。とても興味深い世界がありそうです。

明日もまた、ビリー・コリンズ先生に講義をいただき、少しでも「詩」の世界を理解できるようにしていきたいと思います。

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