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MasterClass Lesson: Day 18 "Billy Collins's Discussion"

今回は"Marie Howe(マリー・ハウ)さんとのディスカッション回をみました。
マリー・ハウさんは、ウインザー大学で学士、コロンビア大学でMFA(美術学修士)を取得、現在は詩人として活動するなか、コロンビア大学、サラ・ローレンス大学、ニューヨーク大学などで執筆学(?)について教鞭を執っているそうです。

まーそんなすごい経歴をもつお二人のトークセッションなので、なにを語らっているのかよく分かるわけもなく。
エミリー・ディキンソンやシェイクスピアの詩について談義している様を傍観してしまいがちでしたが、一度談義を見終わったあと、日本語訳のエミリー・ディキンソンの"I felt a Funeral, in my Brain"、シェイクスピアのソネット73 "That time of year thou mayst in me behold"を読んでから、再び談義を見ると、語らっていることが分かる部分が増えていく!そして、詩世界の解像度が上がった気がします。
"Iambic Pentameter"「弱強5歩格(じゃっきょうごほかく)」という韻律を知ったのも学びでしたが、それよりも訳者によって見える世界や意味がまったく変わってくることがとても面白かった。
詩を受けて、その気持ちが分かりたくて模索するけれど、結局同質にはならない。そのなかでも寄り添おうという意思のある訳詩を読むと、共鳴しているような感覚を覚えます。ネイティブではない言語の詩を読むのはハードルが高いものですが、原著からインスパイアされ、自分の言葉で訳してみたとき、意味的には誤訳がたくさん表出しても感性を磨くための価値はとても高いと思いました。

まったくもって解説になっていないのがもどかしいですが、詩の醍醐味を味わえた感覚はあります。時間はかかってしまいますが、時折海外の原著を読み、作者の思いに寄り添うようにしていきたいと思います。

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