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ある論文を読んで、ソーダストリームを買った話

最近、「ソーダストリーム」という家庭用炭酸水メーカーを買いました。家電量販店や、ハンズなどに行くとしばしば目にしていた、ちょっと気になるマシンがソレでした。

・・・しかしこれまでは、気にはなっているものの、わざわざ近づいて手に取るまでは動機づけがされるわけでもなく、ぼんやりと「ああ、あるなあ」と見ている、そんな隣のクラスのちょっと目立つ人のような存在が私にとってのソーダストリームでした。

炭酸水好きに「ソーダストリーム」

ちなみに、使ってみると「めちゃくちゃいい!」でした。

私は、炭酸水で、美酢(ミチョ)を割って飲むのが好きなのですが、毎回ペットボトルが大量に出てしまい、モヤモヤしていました。このゴミ、本当によくないよな、、、と環境に対して悪いことをしている気もしていました。

そんな中、知人が使っているのを見て、そして後述する理由も背中を押して、購入をしました。

(ちなみに、私が買ったのは、Youtubeの炭酸水メーカーの比較で最も推薦されてたE-TERRA(イーテラ)いうボタン一つで炭酸水が完成する上位モデルですが、手間が全くかからないので面倒くさがりな自分にはぴったりでした。炭酸水好き&手間がかかるのが苦手な方には強くお薦めできます)

ソーダストリームの好感度が急激に上がった論文

さてさて、話を戻しまして、「存在は知っていたけど、特に何とも思っていなかったアイツ(ソーダストリーム)」に急激に興味が湧いてきたのは、実はある「論文」がきっかけでした。

それはBouskila,Kluger(2011)によって書かれた『強みに基づく業績評価と目標設定』というタイトルの論文です。

えっ、何がソーダストリームと関係あるの?と思いそうですが、この論文を書くためのプロジェクト対象企業が「ソーダストリーム社」でした。

当時のソーダストリーム社は、業績評価についての従業員インタビューを行った際に「業務評価はストレスが多い」「フィードバックは批判に等しく不愉快である」「壊滅的な会議だった」「プロセスは時間の無駄だった」など、かなり辛辣なコメントが並ぶ企業だったようです。

そこで、ソーダストリーム社は「強みに基づく業績評価面談」を導入しよう、ということで、フィードフォワードインタビューなどはじめ、様々な強みに基づく面談と目標設定の施策を導入していきます。

そしてその結果、社内のエンパワーメント、モチベーションが向上し、コミュニケーションも改善された、という結果になったのでした。

従業員を大事にする会社は応援したくなる

さて、このことから何がいいたいか、ですが「従業員を大事にする会社は応援したくなる」という話です。

実は、炭酸水メーカーを選ぶときに、競合になるいくつかのものも見ていました。すると、もっと安価で同じような機能を持つ商品もいくつもありました。

それでもなお、「ソーダーストリーム社」の炭酸水メーカーがよいと思ったのは間違いなく、この論文を通じて企業の人や組織に対する姿勢を感じたことでした。

使うたびに、どんな会社が作ったかわからない製品よりも、こうした取り組みをしている企業を応援しているんだと思えると、単純な炭酸水を作ってくれる機能以上の付加価値を感じることもあると思うのです。

最近は「人的資本経営」が投資の対象になると言われていますが、対ユーザーからしても、たしかにこのような視点で見るようになっているな、と肌で感じた瞬間でした。

人を大切にする、良い組織を作ろうとする。
便利なだけではなく、そうした価値も求められ始めているのが今の時代ではないか、そんなことを思った次第でございます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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