見出し画像

ソウル

(71番)  2024年   5月

ソウルへ行ってきました。
日付を見て「あれ?」と思われた方、そうです、2020年の2月にコスタリカへ行って以来4年ぶりの海外です。
今後の海外旅行は長時間飛行機に乗る必要がなく、日本を出てから同じ日にホテルに到着して寝ることができる国だったら、行こうと思っていました。
ただ、一般的なツアーだとほとんど行きつくしており、旅行会社から毎月
どっさりと届くパンフレットを見ても行った所ばかりで興味が湧きませんが。😓

今回行ってみようと思ったのは、一つは珍しいコースだったのと
二つ目は今年の4月から12月まではK-ETA(電子渡航認証)が日本人は免除になったからです。
行ってみるまでは「マダガスカル」の予定でした。
いや、これはあまり日本人に知られていないし、自分自身とても感動したので投稿することにしました。
それは2日目の夜に行われた「燃灯祝祭」という仏教のお祭りです。
他の見学場所はポピュラーだと思うので、飛ばして読んでいただければと思います。

今回は添乗員なしで参加者は女性ばかり5名でした。
韓国は8回目ですが、ソウルは久しぶりです。

出発当日は朝7時に空港に集合との事で、人生初の「前泊」という事を経験しました。
いつも通り、自宅を出れば何とか間に合うはずですが、渋滞や事故などが起きればと心配だったのです。過去に1度だけ、大雪で電車がストップしてしまったことがあり、あの時は焦りました。

ソウル市内

1日目 5月10日 
✈ 09:00 発 成田:アシアナ航空(A330-300)
小さなモニターはついているが、古くて飛行ルートのみが表示されるタイプだった。
  11:30 着 ソウル:仁川(インチョン)空港

出口でガイドさんが待っていてくれました。

🚙 早速、市内観光へ
松島(ソンド)セントラルパーク
空港からたったの15分。高層ビルと自然のコントラストが美しい広大な公園を散歩。中には小さな博物館もあった。

Gタワー展望台
松島が見渡せる33階建てのタワー。この辺りは国際都市として開発されており、大手の企業の本社が集まっているとか。タワー自体のデザインも未来的でカッコいい。

Gタワー

仁川チャイナタウン
朝鮮王朝時代末期から140年の歴史があって、漢字が書かれた建物がズラリと並んでいる。俳優さん達の写真が飾ってある建物は韓国でヒットしたドラマの撮影で使われたのだとか。
ここで、紅豆餅(ホンドゥビョン)という今川焼に似たおやつを食べ歩き。
中のあんはクリームチーズ、マンゴー、ダークチョコなどがあったが、
私は小豆を選んだ。日本の餡とは若干違うが、あまり甘くなくて美味しかった。値段は日本の倍以上する。😓

ドラマの舞台となった家

仁川日本通り
日本の租界時代を元にした伝統的建造物の保存地域。
港に近いために最初に造られたホテルがあり、博物館として開放されている。
近くには荷役人夫の像が置かれていて、重い荷物を運ぶ当時の様子が分かると同時に辛かっただろうなと思わせる像であった。昔の人の苦労を若い人に知ってもらうにはこういう試みはとてもいい考えだと思う。

近年、この辺りは人気が出て人通りが増えてきているそうだ。
スピーカーを使って中国語で案内をしている電気カートが何台か通り過ぎて行った。いつも思うが、彼らはリッチだわ。

富平(プピョン)総合市場
日本では見ないような食材(特に魚類)や雑貨などがたくさん。
バナナがりっぱなので、どこから輸入しているのかガイドさんに聞いてみるとフィリピンとかタイからだとか。
日本からわずか2時間の海外で、こんなにも食べる物が違うなんて、本当に面白くて、飽きなかった。

韓定食の夕食:数種類ものおかず(パンチャン)や料理を一度の食事で味わう事ができる。
数年前には宮廷料理を頂いたことがある。今回は家庭料理を頂いた。
辛い料理もあったが、すべて美味しかった。

韓定食(3人前)

🛏 ソウル泊
海外へスマホを持って行くのが初めてだったので、使えるかどうか心配だった。事前に確認をするとそのままで使えるとの事で安心。
「ローミング」をオンにするだけで良かった。
どんな秘境へ行っても空港に到着して外へ出ると「SIM Card !」と呼び込む売り子達が必ずいるから。今はe-SIM Cardという物になっているらしいが。
ホテルでWi-Fiを設定するために画面を開くと自動的に部屋番号が入っていて既に繋がっていたので、ビックリした。😯
これで問題ないのか、何か情報が盗まれやしないかなどはよく分からないが。

2日目 5月11日
🚙 引き続き、市内観光へ

汝矣島(ヨイド)公園
ここも緑が多くて、漢江沿いにある綺麗な公園。
土曜日という事もあってジョギングや散歩をしている人が多かった。

ザ・現代ソウルデパート
2021年にできた自然を取り入れた明るい館内で人気のスポット。
地下にあるパン屋さんに美味しそうな物がたくさんあったが、値段が高すぎて見るだけ。😋

明洞(ミョンドン)にて自由散策と自由昼食
韓国は一人で食事をするのが難しいので、事前に調べていくつもりだった場所は今はやっていないとガイドさんが調べた結果判明。
それで紹介してもらったレストランで「スンドゥブチゲ」を食べた。
これまで食べたものの中で一番美味しかったし、値段もリーズナブルだった。
ここを歩くのは15年ぶりで大分雰囲気が変わったようだ。

青瓦台(せいがだい/チョワンデ)
言わずと知れた旧大統領府で、後ろの山は「北岳山プガッサン」。
2022年に龍山(ヨンサン)に移転したために、現在は見学ができるようになっている。

青瓦台

景福宮もここも風水によって建築されたそうだ。
大統領や大統領夫人の執務室などもそのままになっている。

大統領の執務室
大統領夫人の執務室


中には韓国を訪問した各国の要人からのプレゼントなどが所狭しと展示してあった。その国の特徴を表していて、ほとんどの国を訪問済みの身としては面白かった。例えば、トルクメニスタンの小さな馬の像で、あれは「アハルテケ」という汗血馬の祖先だ。
日本からは「キリコ」が展示されていた。

カッコいい額が飾ってあったので、「これはどういう意味ですか」とガイドさんに聞くと「そんな質問した人初めてだ」と言われた。
済みません、興味を持つと何でも知りたがりでして・・・

素敵な額

新世界デパート
免税店だが、いくら税金が免除されているとはいえ、元値が高いし、今や貧しい日本人に成り下がった身では見るだけ。😉

トッポギ食べ放題の夕食: 食材を自分で選んで鍋の中で煮て食べる方式のレストラン。
食べ放題なので、若者が多くて我々シニアは浮いていた。

燃灯祝祭(ヨンドゥン チュッチェ)
韓国に仏教が伝来したのは2世紀ごろで、朝鮮王朝時代には廃仏政策により、深刻な弾圧を受けたという歴史がある。
韓国では仏教徒が22.8%、キリスト教徒29.2%(プロテスタント
18.3%とカトリック10.9%)でキリスト教徒の方が多い。

これは韓国仏教最大の祭典でお釈迦様の誕生日(旧暦4月8日)を迎える時期に毎年ソウル市を上げて行なわれる。
仁寺洞(インサドン)にある仏教の総本山である曹渓寺(チョゲサ)が中心となる。

自らの知恵と慈悲の精神を世に広めたお釈迦様の生誕を祝い、改めてお釈迦様の教えに理解を深めようとするもの。お釈迦様の誕生日が近づくと韓国各地で色とりどりの提灯が飾られる。

実はガイドさんも見たことがなくて、スケジュールなども知らず、係の人から何時にここへ来てくれと言われていただけのようだった。
確かに旅行会社の案内でも「たまたまこの日にあたるのでお連れしましょう」という感じでしか載っていなかった。

お昼ごろからの大雨で全身ビショビショになりながら、観光客用の屋根のない場所の椅子に座って待ち、始まったのは18時50分ごろ。
挨拶から始まって、演技団のダンスに続き、東大門から鍾路までのパレードが始まった。
チャンゴという楽器に合わせて民族舞踊なども披露しながら進む楽隊もいた。

チャンゴ?

一言で言えば、青森の「ねぶた祭」に似ている。皆、レインコートを着てはいるが、折角のチマチョゴリなどは裾しか見えないので、雨が恨めしい。
お寺ごとに信者達が独自の提灯を持ち、行進していく。その提灯の数は何と10万個。

次々と龍、虎、亀、鯉など韓国で幸運とされる動物たちの巨大な張り子が目の前を通り過ぎて行った。

もちろんお釈迦様の張り子もあったが、圧巻だったのは龍の張り子で人が横に数列に並んで龍を被って行進していった。中の人達には前が見えていないはずだ。表紙の写真がそれ。

ネパール、タイ、ミャンマーなどのお寺も参加をしていた。ビックリしたのはフロートの上で20名ほどの僧侶たちがゆっくりと踊っていた時だった。お坊さんが踊っているのを見たことがないので。比丘尼のお寺も結構あった。

僧侶たちのダンス

レインコートは無償でくれたが、全く役に立たないほどの大雨だった。
時間が進むにつれて観光客は離れて行ったので、一番前の席まで進むことができたが、何しろ、傘が雨漏りをするほどの量で、さしていても意味ないじゃん状態。それでも必死になって写真を撮り続けた。
MCが雨の中、見学している我々に向かって「来年はきっと晴れるから又来てくれますか」と呼び掛けていた。
我々の周りには日本人はいなかったようだ。
ガイドさんの説明では「多分、2時間くらいかかる」と言われていたが、実際には3時間だった。

こんな立派なお祭りなのに、日本ではあまり知られていないようなので、もっと宣伝をしてお客さんを呼んだらいいのにと思った。

まだ終了していなかったが9時くらいで後ろ髪を引かれながら、次の目的地へ。

Nソウルタワー
「よりによってこんな日に」とグループの1人が言ったが、全くその通りで我々の貸し切り状態だった。上に昇るとちょっとだけ、雲にかすむソウル市内が見えた。有名な南京錠の数たるや圧巻だった。
寒さで声がおかしいぞ。

南山(ナムサン)243mにある電波塔でタワー自体の高さが236mあるので展望台は479mになる。

Nソウルタワー

🛏 ソウル泊

3日目 5月12日
🚙 引き続き、市内観光へ

龍山(ヨンサン)米軍基地跡
長い期間をかけて米国と交渉をして返してもらった土地。
米軍の家族が使っていた家がそのまま残っている。二つの家が解放されていて、台所など使い勝手がよさそうで、住んでみたいと思わせる作りになっていた。
ここは「文禄・慶長の役」の時には秀吉が陣取った場所でもある。

梨奏院(イテウォン)
米軍基地に近かったことから、古くから外国人向けのショッピング・ストリートとして発展した場所。ドラマで有名になったお店もあった。

ドラマで有名になったお店


あと、大惨事となった狭いストリートにも寄ってみた。あんな狭い場所だったとは・・・

事故があった場所

カルグクスの昼食: 韓国風のうどんで味に深みがあって、おいしかった。キムチは激辛だが、味は美味しい。

弘大(ホンデ)
ユニコーン ドーナツ(クァベキ)を頂いたあと、通りを散歩
流石に大学の町だけあって、若者だらけ。ショッピング・ストリートを歩いても10代しか着ないようなファッションばかりで、おばさん達には無縁の場所だった。

空港へ

✈ 18:30 発 仁川: アシアナ航空(A330-300)
モニターは映画も見られた。
  21:00 着 成田

「燃灯祝祭」は本当に感動したので、お勧めします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?