「予定を伝えてくる人は脈ありなのか？/尊敬の条件」

いらっしゃいませ。バーテンダーのtakumiです。

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本日はコトバー・サウダーデの第103夜をお届けいたします(→この企画のコンセプトはコチラの記事にて)

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今夜も2つのご質問にお答えしていきますね。

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僕自身はキープとかあんまり考えたことがないのでキープする人の気持ちはわかりません。

けどそれを踏まえても、普通に考えてあなたがキープなら自分の空いている日程を全部伝えるようなことはしないんじゃないでしょうか？

キープってことは「あなたのことをいいと思っているけど、他にもっといいと思っている人がいる」か「あなたのことを悪くはないと思っているけど、もっと本気になれそうな人を探したい」状態ですよね。

それを考えたらキープの人に自分の日程を伝えるメリットってそんなにないですよ。本命に割く時間も少なくなる可能性があるわけだし。

もし本命に日程を割いた状態であなたに残りの日程を送ってきているというのであれば、それは策士ですよね。この質問からでは少なくともそれは断定できません。

その方、休みの日程を送ってきてどうするのでしょうか？

まさか事務的に毎月空いている日を伝えてくるわけじゃないですよね？

「もし君も空いている日があれば遊ぼうよ」とかっていうアプローチがあるんでしょうか？

それともお相手の中ではもうほとんど付き合っている状態だからお互いのスケジュール把握しておきたいってことなのかな？

いずれにしろ僕的には脈ありなんだろうなとしか思わないです。

相手に対して不信感を持つことは簡単ですけど、それをしはじめるとキリがないですよ。これだけ相手がアプローチしてくれている(わかりにくいかもしれないけど)なら、こちらからも少しアプローチして関係を前進める努力をしてみてもいいかもしれませんね。

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そうですねぇ。

僕にとって尊敬できる条件はふたつあるかな。

・掛け値なしに自分が欲しいと思える部分がある

・人格者である

「掛け値なしに自分が欲しいと思える部分がある」というのは、要は「僕にない物」を持っていて「その部分を僕が欲しいと思える」ということです。

僕にない物を持っている人はそれこそ人の数ほどいると思いますが、いかに優れた能力を持っていても「僕が興味を持つ能力」であることが条件です。

たとえばけん玉世界一の人がいるとして、僕はけん玉には(申し訳ないけど)心底興味がないのでけん玉の技術自体は全く憧れません。

でもけん玉で世界一になるまで技術を研磨してきた「努力」や「精神力」には憧れますし欲しいと思うので尊敬します。もし、なんとなくけん玉を初めて天才的なセンスがあってなんの努力もせず世界一になっていたらあまり尊敬しないと思います。

これが例えばバーテンダーの世界一だったら違います。仮に努力せずに世界一になっていたとしても、僕はバーテンダーの技術には強い興味があるので、それが努力の賜物だろうが完膚なき天賦の才であろうが尊敬します。

分かりやすい例として技術的なものを挙げましたが、例えばコミュ力であったり美容であったり、内的なもの外的なもの問わず人が持っていて素直に「欲しいな」「羨ましいな」と思うものを持っている人は尊敬に値します。

ただそれだけだと実はほとんどの人がそれを満たしてしまいます。先ほども言ったように僕に持っていない物を持っている人なんて人の数ほどいるわけですから。

そういう意味ではどんな人も尊敬に値する部分はあると僕は思いますが、そこで重要になるのが人間性です。

どれだけ素晴らしいものを持っていても、やはり人格者でないと手放しに尊敬するとまではいかないものなんですよね。

では「人格者って具体的には？」という話になるのですが、これはもう人によるとしか言えません。

ある人にとっては人格者で優れた能力もあって手放しに尊敬できる人物であっても、じつは全く別の面から見ている人からすると「あの人は尊敬するほどの人じゃない」みたいなことってよくあることです。

だから僕から見て人格者かどうかっていうのは、(なるべく客観的に判断しているつもりではあるけれど)僕が接していて「この人、きちんとした人だなぁ」と感じさせる人としか言いようがないわけです。

こういう仕事をしていますから、おそらく多くの人から尊敬されているであろう立場の人のプライベートもたくさん見てきましたが、やはり裏の顔って誰にでもあるものですから。良くも悪くも、ね。

だから尊敬できる条件をまとめると、結局それって「僕にとって見習うべき部分が多い人」みたいに言い換えられるのかもしれないと思うのでした。

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それでは本日もご来店まことにありがとうございました。

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takumi