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三度の肩たたきとその真意:カウンセリングの現場から独立への道

教育相談関係の機関やスクールカウンセラーとして勤めていた頃、
私は全力で仕事に打ち込んでいました。
早く一人前になりたい一心で、
目の前の親子にどのように貢献できるかを常に考えて行動していました。
その甲斐あって時折、顕著な成果を上げることもありました。
これは上司にも認められていたと感じています。

しかし、当時の環境に強い愛着を持っていた私とは異なり、
何人かの上司や先輩たちは異なる意見を持っていました。
彼らは私の熱意と努力を評価しつつも、
「君は他の場所でさらに大きく成長できる」
と私にアドバイスをしていました。
「え〜、肩たたきですか?勘弁してくださいよ〜」
と軽く受け流したこともありましたが、
彼らは真剣な表情で「君はここではなく、もっと大きな場で活躍すべきだ」と言い続けました。

当時は、少し傷つくこともありましたが、
彼らは私が小さな現場での仕事に甘んじる人間ではなく、
もっと大きな役割を果たす素質を持っていると確信していたのです。

今振り返れば、
これらの言葉がいかに重要だったかが理解できます。
彼らは私を真に理解し、
若造の私に対して最大限の賞賛と信頼を示してくれました。
その時の賞賛は、見せかけのものではなく、心からのものでした。

これらの経験が、
数年後の独立への道を決意させる大きな一因となりました。
そして今、完全に独立して生活している現在があるのも、
かつての先輩方の言葉があったからこそです。

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