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調子が良いときのカウンセリングも効果がある

こんにちは。介護者向けのオンラインカウンセリング「counse」を運営している河合です。

これまで、カウンセリングに対して、

・とても大きい不安や問題を抱えている人が受けるもの
・精神的に大変な状態になったときに受けるもの

つまり

調子が悪いときに受けるもの

というイメージを抱いている方が多かったと思います。そして、きっと今でも多くの方がそうでしょう。

実際、counseを利用された方の多くも

辛くなったらまた相談に来ます

という感想を言ってくださいます。

もちろん、辛くなったときに頼って頂けるのは本当にありがたいことですが、

その一方で「別に辛くないときでも利用してくれていいのにな」とも思っています。

カウンセリングは必ずしも調子が悪い人を対象にしているわけではありません。

自分ではとくに不調を感じていないときでもカウンセリングを受ける効果はあるのです。

今回は、カウンセリングはとくに不調を感じていないときでも効果があるよ、というお話をします。

「予防」としてのカウンセリング

まず、とくに不調は感じていないときに、今後来るであろう問題に備えて「予防」としてカウンセリングを受ける、というやり方があります。

介護をしていると予期せぬ問題が突然降り掛かってくることがあります。

要介護者が怪我をしてしまったり、要介護者の認知症が進行したりという出来事は必ずしも予想できる問題ではありません。

そして、これらの問題が起きると、途端にせわしなく対応に追われることになります。そうなると、次第に心身の負担が重なっていき、いつの間にか調子が悪くなってしまう、、

もしかしたら、すでにそういった経験をしている方も多くいらっしゃるかもしれません。

問題が起きたときにどう対処していくか
どのような事を大事にして介護を進めていくか

こういったことは、問題が起きてからだとなかなかじっくり考える余裕が持てません。

そのため、自分の調子が悪くないとき、要介護者の状態が落ち着いているときに、予め今後の介護の方針を整理しておき、問題が起きたときにも適切に自分が納得できる対処をできるよう、準備しておくことが重要です。

この準備が、実際に問題が起きたときに、気づいたら余裕がなくなって調子を崩してしまう事態の予防につながります。

つまり、介護に関する問題そのものの予防ではなく、その問題によって生じる自分の不調の予防としてカウンセリングを利用できるのです。

もちろん、ケアマネさんなどと相談しながら、具体的にどういう制度やサービスが使えそうか、どんな機関に頼れそうかを考えることも重要ですが、

もう少し踏み込んで、自分の生活や仕事と介護のバランスをどのように考えていくべきか、要介護度が進行していく家族を受け止められるか、といった不安を、

カウンセリングでカウンセラーと考えを整理しながら、自分なりにまとめていくのがおすすめです。

「調整」としてのカウンセリング

また、調子が良いときに客観的に自分を見つめ直して「調整」するという意味でカウンセリングを利用するやり方もあります。

調子が良いときは、肉体的にも精神的にも力があるので、色々なことが頑張れてしまい、むしろ「頑張り過ぎ」な状態になってしまうことがあります。

調子が良くて「頑張り過ぎ」な状態になっているときは、自分自身ではあまり疲れを感じていませんが、着実に疲れは溜まっています。

そうすると、なにかのきっかけで溜まりに溜まった疲れが溢れ出し、途端に調子が悪くなる場合があるのです。

調子が良いときは疲れを感じず、様々なことが順調にいっているので、カウンセリングを受けようなどとは想像しないと思いますが、

そういうときこそ一度立ち止まってみて、客観的にいまの自分を見つめ直す機会を設けることが重要になります。

落ち着いて自分を客観視しながら、頑張りすぎていないか、無理をしていないかを振り返るのが、「調整」のカウンセリングです。

これも今後起こるであろう問題の予防といえますが、今後の問題への対処ではなく、自分自身の状態を客観視することに重点をおいているという点で先述の「予防」のカウンセリングとは異なります。

最近、色々と順調で調子が良いな、頑張れるな、というときこそ一度カウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

また、「調整」のカウンセリングは調子の良し悪しに関係なく、定期的に受けることで、つねに自分を客観視する習慣を身につけることができます。

調子が良いときにカウンセリングを受けるのも当然あり

冒頭でも書いたように、カウンセリングというとすごく調子が悪い人が受けるものというイメージを持たれていますが、決してそんなことはありません。

「予防」のカウンセリングや「調整」のカウンセリングのように、調子が良いときに受けることで実感できるカウンセリングの効果もあります。

「いまは大丈夫」
「まだ大丈夫」

そう思っている方も、カウンセリングを受けていいのです。

ちょっと今の自分を見てもらおうかな~

という軽い気持ちで、気軽にご相談ください。

「介護するすべての人に、安心を」

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