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小学1年生で端末活用開始! 1人1台奮闘記R3①

 本校の1年生14人に端末を配付しました!…と言っても、2年生以上が配付されているWindowsタブレット 2in1PCは足りません。
 学校にあるiPadのうち10台を1年生用にし、WindowsPC4台を合わせて、14人分としています。

 iPadを持つ10人と、Windowsタブを持つ4人の1年生。なかなかない状況だと思います。それでも1人1台端末のメリットの方が断然大きいと判断し、踏み切りました。

1 Teams

 まず、Teamsの説明です。「あの、芸人さんの、T、T、TTTTTのTだよ」「青紫のこれ」と言いながら、大型画面に映し出して、アイコンを教えます。1年生はTどころか平仮名もまだ読むのが難しい児童もいます。画像、視覚が頼りです。

2 クイズレット

 キュビナを見ると、1年生の算数は「たし算」からしか問題がないので、それまでの数の合成分解等はその他のアプリで学習しました。

 単純な計算ほど、視覚的な助けがあることや、楽しく繰り返せること、正誤判定が即時で自動であることが、教師にとっても児童にとっても重要です。そして、この計算の基礎の基礎が身につくかどうかで今後の計算領域、いえ、算数に対する苦手意識が大きく左右されます。これまでの経験からそう感じていたので、今回は、できるだけ早く使用を開始したかったのです。

 塾で筆算を学習済みの子と、6本の指を1、2、、、と順に数えてやっと6本と分かる子、だれもが満足できる授業。プリントを一瞬でやり終えて「できました!」と丸付けを待つ子の方に教師が行っている間に、自分の名前を書くところで手が止まっている子がいる。自分で丸付けをしてねと言って答えを教卓に置いていても、密になってしまう。違っていても丸を付けてしまう1年生。隣同士で丸付けをする方法もあるけれど、そのザワザワで集中力が途切れてしまう子。・・・そんな状況を解決できるのがICT端末です。

 まずは、10までの数。○と数字の対応です。「5といくつ」「5より1少ない」など、5や10を基準にする見方が自然に鍛えられます。もちろん、指や数図ブロックでもできますし、しています。が、数図ブロックの磁石で遊ぶことに夢中になってしまったり、速い子が大きな声ですぐ発表してそれを聞いて他の子が答えたりするよりも、一人一人が自分のペースでできる方が満足度が上がるし、着実に力が付きます。そして、タイムが上がっていくので成長実感が湧きます。
 なお、音読の宿題と共に出している「算数音読」でも、「5はいくつといいくつ」と「10までのドットを見てすぐに数を言う」ことを毎日家庭でするようにしています。家庭で毎日、学校でも毎日行うこと、個に応じた指導で、力を伸ばすことができました。

https://quizlet.com/593816807/match

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 「学習」「テスト」など、いろいろなモードがありますが、「マッチ」モードが単純明快なので私は多用しています。PCでは答えを重ね合わせるだけ。タブレットでは、「問い→答え」を順に押すだけ。正解なら消えていきます。

 その後、「いくつといくつ」を、6、7、8、と進めました。授業の5~10分はクイズレットに取り組みました。①ドットあり ②数字のみ の各2種を段階的に行いました。

①ドットあり https://quizlet.com/594889166/match

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② 数字のみ

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 子どもたちは目を輝かせて取り組みました!速い児童はタイムを競い合い、私のタイムと競う子もいました。ゆっくりペースの児童は、教師と一緒に指を使いながらしました。

 ところが、iPadが順調なのに対し、タブレットPC4台の方は何度が通信が途切れてしまいます。また、5月下旬から取り入れられたフィルターのせいなのか、何度やっても閲覧できないこともありました。

 余談になりますが、このように、今回の状況下でPCとiPadの差がよく分かりました。iPadの方が断然ネット接続が安定しているのです。PCは、フィルターがインストールされる前も後も、何かと接続が不安定で、なかなかつながらず待たされたり、切れてWi-Fiマークを押して再接続したり…ということがよくあります。

3 Qubena(キュビナ)

 キュビナの初期設定は、2年生以上では児童にさせましたが、iPadではMicrosoftアカウントとの連携がうまくできなかったので、担任の私が全部しておきました。児童に「キュビナ」というものの説明。iPadの子には「緑の宝箱だよ」と。PCの子には「青と緑のぐるぐる(エッジのショートカット)」です。
 「国語」の平仮名の学習をしました。平仮名の正しい字形、読み方、筆順、なぞり、小さい「つ」や、濁点など内容です。

 数日間、時間にしてトータル1時間くらいした今、もう「片仮名」までいってしまった子がいます。算数に比べて問題数が少ない印象です。

 絵に落書きをして楽しんでいる児童がいたので、指導すると共に、パソコンのトラブル対応などに手を取られ、手助けや励ましが必要な児童がおざなりになっていたことを反省しました。

 前述のとおり、PCの通信が途切れてしまうことはありましたが、14人で同時に行って、通信が重くて進まないということはありませんでした。

つづく

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