ハイブリッド授業 ノウハウ2(基本編2)
1 起こったトラブル、失敗、解決法 あれこれ
① 「リモート」というチャネルで教師がビデオ会議を開いているのに、児童端末に会議が表示されず、入れない。(iPad mini)
→他のチャネルを今後はリモートの代わりにすることにした。半年前にも学校でリモートテスト中に起こった(iPad)。ログアウト、再ログインしてもだめだった。
② 大型モニターをiPadのカメラで映そうとしたが、光が入り、見えにくい。
→諦めて、教師機iPadで教科書画面を「画面共有」(↑ボタン)→下の2の②(図工で「ビスケット」)をご覧ください。
③ ビデオ会議進行中に(終了せずに)「Teamsに送ったリンクを見て」と言っても、事前に練習をしていなかったので1年生児童には難しかった。
→iPadなら画面左上の戻るボタンを押します。
PCなら、右上の「最小化」ボタンを押せばよいです。復帰するには下のバーのTeamsのマークを押せばよいです。
④ 音楽で歌を歌ったり、みんなで揃えて読んだりするときに、教室のメンバーとの間でタイムラグが発生し、揃わない。
→まず「教室メンバー」、次に「リモートメンバー」の2部に分けて言わせると揃う。(低学年では、どの教科でも「言う」「読む」活動は必須です。テンポを生む意味でも、字を読む練習、発音の練習の意味でも、集中力を切らさない意味でも。)
⑤ リモートの子+教室の子のグループで話合いをさせようとしたが、ヘッドホンなしでは周りの音が入ってできなかった。
→「リモートの子」だけで話合いをさせた。教師機のマイクはOFF。今後は、ヘッドホンがクラスにいくつかあれば、教室の子ともできそう。班に1ページのパワポやクラスノートブック、ホワイトボードアプリの使用にも今後は慣れさせたい。
⑥ 教室でみんなが話合いをしている時に、教師がリモートの子らとだけ話したいが、教室の雑音が入る。
→廊下に出て話した。教室の物を見せながら、または台を使って話す必要もあるので、今後は教師用ヘッドホンを用意したいです。
⑦ リモートの子が、家庭事情などで遅れて授業中に入ってくる、または、途中退席する、または、一日のうち一部しかリモートに入れない。
→一日の授業の予定、内容、教科書ページ、プリント画像、リンクがあればリンクを、あらかじめTeamsに投稿しておく。授業の板書など写真を授業後にTeamsに投稿する。
⑧ リモートの子と課題などのやりとりや、雑談を含めた会話をしていたら、授業時間も休み時間もあっという間に終わって昼になる!
→45分授業を40分で終わるつもりで設計する。一斉授業の時間は短めにし、演習や作業の時間を必ず取る。
⑨ パソコンを1カメ(教師と黒板)、iPadを2カメ(教室全体)にしようとしたが、同じ教師アカウントではできなかった。
→1カメと2カメを違うアカウントで行う必要があるようです。今度試してみます。誰のアカウントを使うのがよいのでしょう。使っていない教室内の児童の端末を使うしかなさそうです。
2 意外に、できた、よかったハイブリッド授業
① 体育
体育館で縄跳びとサッカーをハイブリッドで行いました。安全管理のため、カメラは放置気味になることを、事前に、リモートのご家庭には了承いただきました。縄跳びを画面越しに見せ合う姿は微笑ましく、スケボーを見せてくれる子もいて、リモートならではのよさも感じました。
外でサッカーをした際も、体育館付近はWi-Fiが入るので、できました。
② 図工で「ビスケット」(プログラミングでアニメーションづくり)
ブラウザで操作しているところを、ビデオ会議で「画面共有」し、それを教室の大型モニターに映し出すことで、リモートの子も、教室の子も、同じ用にできました。
また、サイトのURLを予めTeamsに投稿しておいたので、リモートでリアルタイムで参加できない子も、そのサイトのチュートリアル映像を見て、できました。
作品を保存してそのURLをTeamsに投稿する子もいて、見合って盛り上がりました。
③ 算数で「何時何分(時刻を読む)」の学習の NHK for School 動画リンクをTeamsの予定表に貼っておいたら、リモートでない子も進んで見ていました。教科書にはQRコードで2分のクリップ動画が紹介されていたのですが、元の番組を紹介しました。
同様に、啓林館の「スマートレクチャー」のリンクを貼るのもよいと思いました。復習したい子は自由に見られます。家でも見るかもしれません。
授業と家庭学習が自然につながるって素敵!
https://wakuwakumath.net/index.html
https://wakuwakumath.net/pages/w_grade01.html
④ 重いけれど、この1週間は、金曜以外、毎日端末を持ち帰らせ、持ってこさせました。
家庭で、キュビナの他にも、授業の続きの動画撮影やプログラミングをする子もいました。
宿題の計算カードの代わりに、Scratchのサッカーゲーム(数の合成)(繰り上がりのたし算の要素を含む)をして音読カードにタイムを書いたり、スクリーンショットをTeamsに投稿して得点をみんなに見せたりする子もいました。切磋琢磨!
https://scratch.mit.edu/projects/472256230
ただ、やはり、「充電器を忘れる」「充電してきていない」「本体を忘れる」子もいました。これも経験です。
次からのページで、
■クラスノートブックで資料を配付
について書きます。