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モンゴルの起業家

「ソルジャー♪」と陽気に始まるモンゴル在住の日本人起業家ソルジャーさんのYouTube。モンゴルについて色んな角度から紹介しているのでとっても面白いです。

モンゴルのイメージといえば、相撲取り、チンギス・ハーン、大草原、馬、元寇など、多くの日本人はそのあたりで止まっていると思いますが、現地モンゴルではとんでもなく経済発展が進んでいて、注目すべき国になっているそうですよ。

それではソルジャーさんのお話をどうぞ(^_-)

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☆モンゴルでのビジネス
・大学3年の時にモンゴル人留学生と仲良くなり、モンゴルに遊びに行った時にたまたま朝青龍と出会う
・その時、朝青龍から「モンゴルはビジネスチャンスがたくさんあるから来るべきだ」と勧められ決意
・学生時代から将来を見越して色んな経営者と仲良くなり教えてもらう
・大学卒業後すぐにモンゴルへ。観光業や飲食業を始める
・当時はラーメン屋が3店舗しかなく、日本人経営者ではなかった
・ラーメン屋さんはうまくいったのですが、ちょっとトラブルがあってあえなく断念
・そこからナイトクラブ(踊る方)を始めた
・モンゴル人はウォッカが大好きでアルコールが入ると気が強くなる
・モンゴル人はほぼ全員がモンゴル相撲ができる
・最初は1対1で喧嘩が始まるがそのうち大乱闘になる
・モンゴルでは飲食業には必ずセキュリティがいるのだが、止められない
・経営は上手くいって3年続けたが、毎晩、喧嘩沙汰になるので嫌になってナイトクラブは辞めました
・そこからモンゴルに進出する日本企業のコンサルなどを始める
・日本人が経営するお店だと日本企業の社員は全員来店してくれるので、そこで作った人脈が生きた
・なんと白鵬のお父さんもお店に通ってくれていた
・学校食堂を2年契約し安定的な売上がたった
・日本食の弁当の配達を始めた。当時のモンゴルには弁当はなかった
・最初は日本企業などに配達していた。コロナになって弁当が注目されるようになってモンゴルの一般家庭にも配達するようになった
・唐揚げ弁当や鶏南蛮などの日本食がモンゴル人が大好き



☆モンゴルについて
・鉱物資源が多く、ほとんどが中国へ輸出しているので中国の景気に大きく左右される
・政府は資源に頼らないITやAIなどに力を入れている
・電通もモンゴルの大学と組んでITの人材発掘をしている
・モンゴルは優秀な学生が多く(進学率が高い)、グーグルなどに就職する学生も多い
・地下鉄はない。日本企業が調べたら何かが埋まっていて工事が出来ないと判断された
・よって人口330万人のうち120万人が住むウランバートルでも一人1台の車社会
・交通渋滞が半端じゃない
・5年前までコンビニ、ファストフード、カフェがなかった
・韓流ドラマがずっと人気で、韓国系カフェが大流行で40店舗出店
・外資が入ってきて一気に様変わりして今はたくさんある
・医療環境がよくない
・コロナで強い規制をかけたことに世界が評価したが、医療体制が貧弱すぎるのでそうするしかなかった
・衛生面もまだ遅れていて、手袋を使いまわしたりする
・健康保険制度作りに日本のJICAが協力している
・チベット仏教の流れを組む伝統医療がある

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☆日本との関係
・日本が大好き。親日国。
・1989年に社会主義から資本主義になってから一貫して日本はODAなど無償援助を続けている
・よくテレビで日本特集をやって日本の素晴らしいところを報道してくれる
・70%が日本車。
・ランドクルーザーかプリウスが多い
・ドラえもん、ナルト、ワンピースが大人気


☆隣国との関係
・ロシアと中国に挟まれている
・ロシアとは友好的
・モンゴルには中国人が一番多い
・中国は好きではない
・中国人は女性関係のお店でトラブルを起こしたりする
・数年前に、薬草の甘草を中国人が根こそぎ乱獲して大問題になった
・一度採ると二度と生えてこないので
・お隣の中国の内モンゴル自治区とは実は仲が悪い
・内モンゴル自治区の人はモンゴルを外モンゴルなどと呼ぶ
・お互いが正当なモンゴルだと主張している
・合併することはなさそう

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☆モンゴル人
・遊牧民は減っている
・バイクに乗って、ゲルには太陽光発電が乗って、冷蔵庫もある
・都会の若者もゲルには行くことがあるがリゾートゲル、まるでグランピングのような施設を利用している
・平均月収は4万円ほどだが億ションが売っている
・国民の11%は富裕層
・財産地域と呼ばれるお金持ちエリアがあり、そこはまるで別の国
・お金持ちは鉱山事業者が多い
・68%が30歳以下
・平均寿命が67歳と短い
・原因は第一に食事のバランスが悪いこと
・夏は30度、冬はマイナス40度なので農作物を育てにくい
・中国から野菜が輸入されているが中国製品は買いたくない
・その反面、日本のカゴメの野菜ジュースが馬鹿売れしている 
・第二に環境が悪いこと。
・冬になると石炭をたくさん使うので大気汚染が深刻で奇形児がたくさん生まれている
・日本のJICAが解決するために力を貸している
・男性はお酒ばかり飲んでフラフラしている人が多い
・その分女性が強くてしっかりしている
・女性が家を守るという意識が強い
・90%の女性は束縛が強い
・昔は相撲が強くてがっしりしている男性が人気だったが、最近は韓流の影響でシュッとしている男性が人気
・男性だけに兵役がある。18~22歳の間の2年間。
・ただ、留学していたら免除されたり緩い
・性格は楽観的
・お金がなくても平気でめげない
・今を楽しむことを大事にしている
・常に笑っている
・日本人は言いたいことをなかなか言わなくて回りくどいので嫌がられる
・言いたいことはズバッと言う。遠回しにしない。
・イエス・ノーもはっきり
・人間関係は明白でスッキリしている
・年齢の上下は関係ない。実力のある人が評価される
・見栄っ張り
・ランドクルーザーは見栄の為
・マンションを売ってランドクルーザーに暮らしている人までいる
・時計、靴、車にお金をかける
・靴が大事。まず相手の靴を見る
・自慢させてあげることが大事
・お土産はウイスキーが喜ばれる
・特にサントリーの角は日本食レストランで一本1万円で売っているほど
・遊牧民なので環境が変わることに強い
・すぐに現地に馴染み仲良くなり、その国の言葉を覚える
・世界最大の帝国を作ったというプライドはものすごく強い
・チンギス・ハーンは神様
・なので下手にチンギス・ハーンの話は出来ない。ちょっとでも解釈が間違うと大変なことになる

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・美容と健康には富裕層に限らずお金を惜しまない
・美容は韓流ドラマの影響が強い
・一部整形も流行っている
・日本人でエステティシャンとして起業している人がいて、脂肪吸引や脱毛が人気
・チベット仏教を信仰している



☆モンゴルにビジネスについて
・ビジネスはスピード重視
・日本はNATOと言われていて、No Action Talk Only(話すだけで決断しない)
・日本は返事が遅い、中国は1日、韓国は一週間、日本は1ヶ月かかる
・藤田さんはなるべくその場で決断して信用を得るようになった
・ちょっとでもモンゴル語が話せると喜ぶ
・ビジネスを始めるときは銀行から融資を受けることは少なく、親戚から投資してもらう
・日本人が始めるときは現地のパートナーが必ず必要
・パートナーの見極めが難しい
・日本に留学していたという日本語が堪能な元留学生などが寄ってくるが注意が必要
・モンゴル人は話を盛るくせがある
・根拠もないのに「できます」という
・お金を預けて任すと100%騙される
・うまくいく日本人は毎月定期的に現地を訪れて、毎日ZOOMなどで会議している
・ある日本企業は社会主義時代のマンションを買い取ってリノベして投資商品として日本人に売って成功している。
・そこでは日本人の職人さんが工事を請け負っている
・モンゴルの輸出商品はカシミヤ、岩塩、乳製品などがある
・デザインセンスがなく、パッケージがダサい


☆その他
・おすすめモンゴル料理店 東京の青空
 http://www.aozora-mongol.com/

・コロナで入国すると2週間のホテルで隔離、そのあと自宅で1週間隔離
・あと3~4ヶ月でワクチン接種は終わる
・ほとんどがロシア製

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以上です。モンゴルがいかにビジネスチャンスに溢れているか知ってびっくりしました。それに「過去を悔い、未来を憂いている」人が多い日本人と違って、今を楽しんでいる価値感を学びたいです。とっても大切なことだと思います。さらに日本のJICAがどれだけ世界で貢献しているかを知って嬉しくなりました。「親日国」だと思われているのはアニメだけじゃなく、こうした地道な努力の積み重ねがあってのことなんですよね。有難う御座います。

名前からしてソルジャーさんなのでどんなアウトローな人なんだろうって思っていましたが、とっても真面目で、我々の質問に対し真摯に答えてくれました。有難う御座いました。


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