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「花束みたいな恋をした」満足度3.9!

あらすじ

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音 やまね 麦 むぎ (菅田将暉)と 八谷 はちや 絹 きぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生! (公式サイト参照)


前半はサブカル好きの二人が運命的な出会いをして、好きなものやファッションがドンピシャにマッチして付き合うという流れ。
いちいちでてくる固有名詞や本棚がもうただただサブカル好きのそれというか、それしかアイデンティティがない人みたいでそのパートは観ていて寒かった。
でもそういう人っているよなぁって、この映画ずっと嫌な部分も良い部分もリアルというか、そういうことあったなぁ。って思える作品ではあるので、割と共感性が強く、評価されてるのだと思った。

その後付き合ってから同棲し始めるのだが、もうずっと幸せ!みたいな。家が駅から遠くても、お金無くても二人でいれば大丈夫みたいな。
最高の時間をみせてくれるのだが、やはりお金がないと生きていけないから2人とも就職する。
資格をとって安定した事務職に就く絹と定時で帰れるとなっていたが実際は夜遅くまでバリバリ働かなければならなくなった麦。
そこから2人のズレが浮き彫りになっていく。

この2人とも良い人だからこそ大喧嘩にならないというか相手に合わせてあげようとする事によるストレスの重ね方がもうなんともリアル。

あと、麦はめちゃくちゃ忙しいのに大変じゃないと言うが、実際漫画も頭に入ってこないし、訳のわからないベンチャーに転職する絹に苛立ってしまうし、パズドラしかやる気が起きないってもうあの日の私自身でしかなくてかなり身につまされる思いであった。

そしてお互いの気持ちが離れる速度は加速していく。
友人の結婚式の帰り観覧車に乗り、ファミレスに行くシーン。お互いが別れを告げると決めるのだが、麦の方は決意とは逆に結婚しようと言う。
もうね、痛いほどわかる。
久しぶりに今日1日楽しかったからまだやり直せる。だってあんだけ楽しい日々を過ごしてきたじゃん。私たち!みたいな。
でも絹は、今日がたまたま楽しくてまた今までの生活に戻るよ。と、言い2人の関係は終わる。

その後絹が新しい家に越すまでは同棲を続けるが、とても仲良く過ごす。そしてお互い新しい恋人とカフェにいる時に再開する。END

どうしても、交際してる時はなんか相手に期待したり無理に合わせたり合わせてもらったり、期待外れた時とか合わせる時のストレスが無くなったらまた仲良くなれるのかなって思えた。

映画中も観終わってからも自分のこれまでと重ね合わせたりこれからを考えたり、麦と絹のこと考えたり余韻がすごい映画でした。見応え抜群。

余談ですが、佐々木インマイマインに出てた2人がかなり同じようなポジションで出ててちょっとテンション上がりました。あの地味な男の人2作品とも美人と結婚してる。笑

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