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字を書くのが苦手な子の視線を追いかける話。【日曜日のつぶやき】

次男は、字を書くのが苦手です。

ひらがなも大変だったけれど、漢字はもっと大変。
どの「読み」に、どの「漢字」を当てはめるのかがよくわかっていないようす。

そこで、いつも宿題に付き添っています。
いろんな方法で漢字の学習を試しているんです。


例えば、シール付箋に1つずつ漢字を書いておく。問題に当てはまる漢字を選ばせて、答えの部分に貼る、など。

やっている様子を見ていると、どうやら気が散りやすいようす。
算数でも数字のミスを連発していたので、こんなものを用意してみました。

クリアファイルをカットして作った、窓付きのシート。
窓から見える問題を解くんだよ、と言ってやらせています。

これは、かなり効果があったと思う。
どこに書くのかの目安があるのは、重要なポイントみたいです。


でも、漢字はなかなか書けない。
なぞり書きですら、はみ出してしまう。

そこで、書いている様子をよくよく観察してみました。
で、気づいたんです。

この子、鉛筆の先を見ていない……!!


なぞり書きって、なぞり書きの線と鉛筆の先が一致するところで書き始めないと、なぞれないんです。
次男は鉛筆の先をしっかり見ていないから、同じように書くことができない。

「鉛筆の先をみてごらん」
「なぞるところと、鉛筆の先がくっついてからスタートするよ」

そう言ってみて、ようやく少し意識できるようになりました。


つまづきポイントは、そこだったのか……!!


これは「目と手の協応」が出来ていないことで起こる現象なんです。

目と手の協応とは、目で見た情報に合わせて、体を動かす機能のことです。

この機能が苦手な場合、「黒板の文字を見てノートに書き写すことが難しい」「転がってきたボールをキャッチすることが難しい」などの状況が考えられます。

ビジョントレーニングとは?発達障害との関わり/専門家監修

ここで「発達障害」という言葉が出てきましたが、次男は「発達障害ではないか」と誰かに言われたことはありません。

そもそも、発達障害って「ここからここまで」と線引きできるようなものではありませんからね。

当人の得意なことや不得意なことが、生活をする上でのお困りごとになった場合に「発達障害」として捉える、というのがわたしの持っている印象です。

ですから、よく言われる心理検査(DSM-5など)だけで判断できるものではないと思っています。

それに、検査したからってすぐ何かが解決するわけではないんですもの。
発達障害と認定しようがしまいが、それ自体は何の解決にもならないんです。

大事なことは、検査するしない・結果の有無に関係なく、本人が困っている理由を把握して、解決のための方法をいろいろ試す。

発達障害は、診断されたら終わりではありません。
お困りごとを解決するためのレベルの判断でしかないんです。

「自分が何で困っているか」
お困りレベルがわかったら、あとはそのレベルを上げるだけ。
最終的に、本人が生活する上で困らないようになればいい

わたしは、そう思っています。
(心理系大学出身の元小学校教師だった自分の経験に基づいた個人の考えです!)


次男の話に戻りましょう。

考えてみると、彼は小さい頃から塗り絵や迷路などをしたことがあまりなかったんです。

枠の中に色を塗る。
線をなぞる。

そういった経験の不足によるものなのかも。

わたしは、迷路や塗り絵を用意して、少しずつやるように声をかけてみました。


もちろん、最初はできないし、嫌がることも多い。
「できない」って知っているから、嫌がります。そりゃあそうだ。
できる自信がないものは、誰だって嫌だよね。

けれど、気長にやっていくうちにできるようになるものだと思っています。

無理せず、細く長く。

まだ始めたばかりだけれど、今後の経過も少しずつ報告できたらと思っています。


自己紹介はこちら。


放課後ライティング倶楽部(AWC)の『66日ライティング✖️ランニング』完走いたしました!!

放課後ライティング倶楽部については、こちらをご覧くださいね。


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