見出し画像

雷雨

昨日まで、日照り続きだった。それが、寝ていた間に雷雨があったみたいで、意識の薄い中でも、遠くに雷の音が聞こえていた。夫さんも「雷雨だ」と言っていたのはなんとなく覚えている。

朝、起きたら窓からいつもより涼しい風が入ってきた。白い雲が厚めにかかって、日差しも昨日までより弱めだった。

洗濯は微妙かなと思ったけど、他の家の軒先には洗濯物が干してあったので、自分の勘より他の家が干してあるからという希望的な観測のもと、洗濯機を回して昼前に干した。最近は遅めに干しても2時間もあればカラカラに乾いてるし。

しかし、夫さんが首のこりでマッサージに出かけたあと、つけていたラジオから「赤坂は急に暗くなってきました」と流れてきた。その時点では、明るい曇りだったので聞き流していた。しかし「気温が急に下がって冷えてきています」との声を聞き、外を見るとたしかに暗くなってきていた。ポツ、ポツ、という音がしたのが、一気にバラバラバラッと屋根にたたきつけるような大粒がやってきた。外干しは諦めて、まだ湿っている洗濯物を取り込んだ。

とはいえ、家にいるから私はのんきなものだ。あちこち光り、雷鳴がとどろくのに、あー、やっと一雨が来たなどと言って、いくつかの鉢植えを水やりが必要そうな順に雨水が当たりそうな場所に並び替えたりしてみる。

バリバリバリバリッ!と近くに落ちた時は、さすがにビクッとしたが、それが過ぎると眠たくもなってくる。

しかし、気にすべきは傘も持たずにマッサージに出かけて行った夫さんのことである。きっと今は施術の最中で、すぐには見ないだろうと思いつつ、もし必要なら傘持って迎えに行く旨メッセージを入れておく。

でも、眠気がどんどん増してきて、radikoも止めて、ベッドに横になりたくなる。やる気の出ないことしきり。丸まってゴロゴロ、外では雷もゴロゴロ。夫さんからは返信があり、コンビニで傘を買うから大丈夫とのこと。おー、それはよかったと、伸びながらスマホを置き、本格寝に入る。全部気圧のせい、とはなんと良い口実か。

うっとりしたまどろみに落ちる、かの頃に、ブーンとスマホの通知がきた。やっぱり雨が降り続いてる、迎えに来てほしい、とのこと。コンビニで傘買うなんてたぶんしないだろうと思ったら本当だった。まぁいっか。わかった、迎えに行くとだけ返事して、やっと起き上がった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?