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今年が終わる

随分と書いておりませんでした。

#ses100 札幌演劇シーズン2020夏に、自分の劇団で参加していたわけなんです。
この2020年にです。

大変だった…!!

5月の時点で、参加団体と主催側の会議があり、公のイベントということもあり(何せ”札幌”演劇シーズンだし…)これは、やるのか…?という雰囲気がひしひし出ていまして、ここで客席は当然半分になると決まっており、正直、今年は95%くらいやらないだろうと思っていたのですが、なんと開催が決定しまして、予定していた劇場が閉鎖中のため、結果2度変わった劇場。5月に始まったリモート稽古。でもでも、中止になるだろうと思っていたら、殺陣の関係的にももうそろそろ立ち稽古を始めないといけないという時期まで来てしまい、あれ…?ここまで来たら、やりたいぞと。でも出来たら奇跡なんじゃないの?という思いはずっとあり続けました。

だって、一人でも発熱者が出たら中止せざるを得ないし(2ヶ月以上に及びいまだに関係者は全員検温結果・体調を報告することが決められておりますので、他所から代役を急遽連れてきたりとかは絶対出来ないわけです。)、と思っていました。

ただでさえ大変な稽古量をこなさなくてはならないのに、全く体調を崩さずに全員が完走出来るなんて奇跡でしかない、と。

祈るような気持ちで(何を隠そう今回の稽古期間中に稽古場に神棚が出来ました)、いつもなら欠かさない稽古場飲み・外飲みも禁止、消毒に消毒を重ね、稽古場に入るときも出るときも手洗いうがい、日に2度の検温、そしてマウスガード着用で公演をすることに決め…お客様や関係者を極力不安にさせないようネットリテラシーのガイドラインを定め、マスクを着用しない状態での私語禁止。稽古場での食事可能な場所・不可能な場所を設定。そうしているにも関わらず東京の劇場で感染のニュース…厳しくなる締め付け…

公演を無事終わらせる、という全員一致の強い目標が無ければ、とっくに折れていたと思います。

公演中に一人、持病による発熱者が出、なんと急遽演出と殺陣指導が代役に入るという展開になりました。ハイライトでした。

当人たちはもちろんですが、よしやろう、とスッと(またはパニックになりながら)切り替えて魅せられる役をこなした全員が素晴らしいなと、本当に思います。

ちょうど半分に当たる5公演をそれでやったわけですが、発熱した本人も解熱から48時間後(保健所と運営により定められた期間です)に無事復帰を果たし、一人も欠けずに千秋楽を終えることが出来ました。

もう2度とごめんだけど、2度と味わえない達成感の公演になってしまいました。(2度目、あったら嫌だなあ…!)

みんな、「終わった…!!」「終わった…!!」と叫んでいました。

公演終了後2週間がまだ経っていないので、本当の終わりではないのですが。義務付けられている日々の検温が終わりを迎えたとき、本当に脱力しそうで怖いです。

そんなわけで、今年はもう他の出演予定も無くなってしまい、あとは消化試合なのです。でもなんとか時間をかけて素敵な台本を書こうと思っています。よろしくお願いいたします。

あ、「ねお里見八犬伝」というお芝居をやったのですが、もしご興味あれば、DVDなど買ってください。(宣伝!)

#怪獣八犬伝シーズン

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