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NFTはバブルかとかはどうでもよかった。

コロナで明らかに余力ができたので,NFTアートに参戦してみた。

朝散歩して,朝飯食べて,仕事して,昼飯食べて,仕事して,夜飯食べて,寝る生活にNFTを入れてみた。結論意外と悪くなかった。

30を過ぎてやれることが多くなったけど,その分コンフォートゾーンだけでしか息してないことに気がついて,とにかく息してみようと思った。

ジャックドーシーの最初のツイートにうん億円の値がついたり,小学生の絵が数百万円で売れたりしていることが日々ニュースになっていた。

Rakutenや,SBI,エンタメ各社も取り組んでいて,次世代の風を感じざる得ないが、その分かりにくさもまた異常なものがある。

いつもだったら,対して羨ましがりもせずに,流していたけど,コロナが火をつけたのかもしれない。

やっぱりやるのと,みてるだけでは差がある。

やはりDoerであるべきだった。

00|やったこと ※読まなくてもOK

まずはNFTがどのマーケットで取引されるのかを調べたところ、openseaというのが最大のマーケットであるということを知った。そして、取引通過は仮想通貨のETH(イーサリアム)。ETHを準備して、オペーンシーに臨めばいいわけだが、ETHを入れる財布が必要になる。ここが離脱したくなるポイントの一つ目。ETHなんてかのバブルの時にしか聞いていないものをデジタル上の財布に入れるという概念が追いつかない人もいそう。その財布って何。すでに盗まれそうな匂い。その財布も何種類かあるっぽいけど、metamaskというやつがデフォっぽいので、それを選択。DLして、ETHを買い付けたbitFlyerから送金。久々に開いたbitFlyerをいじる不安も加わり、大丈夫なのかよと不安になる。※このあたりのことはデスクトップonlyではあるけど結構記事がある。ただしiPadやiPhone版はないのでてこづる。メタマスクに移したETHをベースにopenseaで口座を開設して、いよいよデジタルデータ(静止画でも動画でもなんでもいい)をブロックチェーン上にのせてNFT化する。この手続きも兎に角英語かつ、やや見たことない単語でやばい。かなり離脱したくなる。その上、サーバが重すぎて全然進まない。焦る。なんとかETF化したデジタルデータを見た時は、深夜2時だったが、結構エモい。我が子よ、どこかのラッパーが高値で買い取るのか?!という気持ちになる。でも安心していい。そんなことはかなりの確率で起きない。

01|情報があまりない

とにかく参加者がかなりのアーリーアダプターなのか,情報が少ない。特に日本語での解説はかなり限定されている印象。今でさえ,小学生の夏休みのおかげで日本語での情報が出てきたが,ここがマジで苦労した。

あと,情報があっても基本的に限定されたものだったり,理解となるベースが共有されていなかったり,これが夜明けなのかもしれないと思った。散切り頭な気分でネットのオープン情報を拾いまくり,iPadのメモを取りまくり,理解を進めた。とはいえ,なんとかなる。

02|とにかく英語

兎に角英語。兎に角マーケットが世界。

日本でもないし,アジアでもないし,アメリカ(がおそらく中心)。Openseaというマーケット(市場みたいなもの)がメインとなっているが,もちろん英語。Google翻訳使いながら,なんとなく理解しながら,兎に角進めてみる。

思ったのは中学から大学まで英語の読み書きはやらされたお陰で,意外となに言ってるかはわかることも新たな発見だった。

あとNFT村のコミュニティなるものがTwitterやインスタにはあるわけだけど,ここのはスラングで,余計にわからない。スラングは学校教育ではやらない。

03|ブルーオーシャンというよりもキャズム前

進めてみてわかったことはブルーオーシャンというよりもキャズム前のサービス感がすごい。17(イチナナ)とかのライブ配信のコロナ前のイメージ。誰もいない。いるのはイケハヤと,ゴールド欲しさのアーティスト。しかも基本は外人。

システムの難しさと,単語の難解さと,すぐ固まるサーバーとに苛立ちを覚えながら進めるあの感覚は,iPhone搭載のスムーズなことがデフォになってしまったこの世界では激レア体験。

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        ↑キャズム

04|売れない・・・全く売れない→デジタル戦略立案

やっとの思いで辿り着いて、openseaという名の大海原に一枚のデジタルアートを展開してみたけど、全く売れない。売れないというか、みんなみてる?存在されてる?遅いサーバーの苛立ちを未知の領域の不安で、売れない理由をかき消そうとしていたけど、、、

圧倒的な戦略不足ということに気がついた。。

あぁ、ここはなんでもありのマーケットだったと気がついた。

ルールも追いつていない市場でお利口さんに待っていても無風なのは当然だった。兎に角何かしなきゃ・・・

①マーケットリサーチ

売れるデジタルアートは何か、売れている人は何をしているか。ひたすらマーケットにインしながら、観察を繰り返した。このあたりは仕事と似ているじゃないか。

②マネする(=トライ&エラー)

だってタダなので。自営業とか、個人的事業主の気持ちがわかった。さらにここはデジタル世界なので、なんでもあり。誰かに見つけて貰えばこっちのもので、この世界は弱者に寄り添っている世界だと気がついた。今までの既得権益も関係ないし、誰にも犯されない(=ブロックチェーンによって保有者が特定される)。

おそらく大切なことは

*世界観の作り込み(既存アートの焼き回しではなく、これ用に作り上げる)

*宣伝媒体確保(Twitter、インスタの開設運用)もちろん世界観を踏襲する。コミュニティの皆さん(ほとんど外人)に存在を認めてもらい、#検索してもらう。ページに来てもらう。

*コレクティブであり、希少性があること(儲かりそうな匂いがするもの、レアなものは受けがち)

*少額で兎に角セールス実績を作り、転売から受け取る製作者マージンで稼ぐ(1ETHとか高額でつけたくなりがちだけど、兎に角信頼をうるために少額でのセールス実績が大切)

あたり。doerだから学べることがあった。これはマジで勉強になった。アクションしないと結果も出ないので、振り返ることすらできない。


05|Doerであることの大切さ

bystanderではなくてdoerであることで色々なことが学べた。

*Twitterやインスタで外人から鬼フォローされる。中には(とうぜん)英語でメッセージくれるやつもいて、明らかに怪しいんだけど、それはそれで勉強になる。日本語の怪しいやつは秒でわかるけど、日本語じゃない怪しいやつは、そっちも秒でわかるwむしろわかりやすい。怪しいと書いた紙を貼って向こうからくる。

*クローズドのSNSしかやってなかったが、完全オープンのアカウントを持つことで、知らない誰かと“ゆるく“繋がる心地よさを知った。これはこれでいい。

*NFTという明らかに怪しいジャンルではあるし、そこにいるのは超アーリーな人だけど、iPhoneに並ぶ人や、メタバースの世界に想いを馳せる人たちに少しでも目線が合うことは、ダサいおじさんにならないためには超必須だと気がついた。

*エンタメの世界に少しでも身を置く身としてはNFTを語れないのは恥ずかしい世界になるかもしれない。ここでもbystanderでは語りきれないものがある。失敗の歴史がものをいう。(まだ成功もしてないけど)

*ちなみに重要なポイントで今回のチャレンジでかかったコストは以下の通り。

 ーETH購入費用(なんとなく5万円)流通通過がETH(イーサリアム、仮想通貨)しかないので、これを買わずには参戦できない。

 ーMeta maskというデジタル通過を入れて置くお財布(=無料)

 ーOpenseaに最初に支払うGAS代(ガソリン代みたいなことなのか、OpenseaにNFT化したデジタルアートを載せる時に支払う。これが運営費のメイン収益になるっぽい。変動しているようで、やったときはおそらく2万円くらい。昔は数千円の模様)

06|エンタメの世界はどうなるのか

NFTによってエンタメの世界はどう変わるかは結構論じられているが,ハンズオンしてみたことによってわかったことがある。

$既存商圏の外にいるクリエイターにも有利な側面がある。つまりは若者で、まだヒットも実績もない人にチャンスがある。超いいシステムっぽいけど、既存のマーケットで有名な人はもちろん強い。現にアーティストの村上隆がNFT参戦?となれば爆盛り上がり。そんなものである。

$世界市場であること。今のリアルのエンタメでは韓国が最強(BTF、韓ドラ、選挙系アイドル市場)なわけだけど、それは国内マーケットの貧弱さに起因していてハナっから世界線を世界市場に向けていることが主要因と思う。そんなリアルな話とは違い、最初からNFTは世界。英語がデフォ。兎に角世界市場でウケるデジタルアートは何か。をハナっから考える。考えないと何もできないし、存在していないと同じ。これは日本のエンタメは強くなると思う。ここで練習して削ぎ落とされて行ったら強くなる。夢ある。

$初値よりも転売に真のバリューがある気がする。これはまだ収益化がうまく進んでいないからはっきりとはわからないけど、初値(最初の値付け、最初の保有者)よりも転売されてみんなで価値を認め回すことに価値があるというのは、エンタメを変える可能性がありそう。ネットフリックスができて長時間アニメを見るようになれたみたいに。ハード→ソフトの変化が起きそう。いつ起きるかは知らんけど。


おしまい。

ここまで来て、いやアカウント公開せんのかよと思うけど、なんか宣伝ぽくなるし、デジタルの大海原でひっそり誰かに見つけてもらう方がおもろい。どっかの有名なラッパーが突然100ETHで買ってくれることを祈る🤞www

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