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好きって言いたい!

こんにちは、奏葉です。

突然ですが、私は「好きなこと」を声高に叫ぶのが苦手です。
例えば自己紹介。例えば履歴書の “趣味” の欄。
振り返ってみると、私はいつも「自分の好きなことを好きだと言えない」ということに悩んでいた気がします。

始まりはおそらく中学生。
その時の私は絵に描いたような優等生でした。
テストはいつも学年1位か2位。運動部では部長もやっていて、読書感想文やら何やらで表彰されることもしばしばでした。

でも、そんな私を作ったのはきっと、「私はつまらない人間だ」という気持ちだったんだと思います。

それは、中学校に入学してから抱くようになった気持ちでした。
複数の小学校から生徒が集う地元の中学。
そこでは、平和な友人達と自由気ままに過ごした小学校時代とはかけ離れた日々が待っていました。

垢抜けたモデルのような女の子達。
女子の容姿に順位付けをして楽しむ男子集団。
挨拶が聞こえないと難癖をつけて集団無視をする先輩。

そんな衝撃的な日々の中で、次第に私の中では「劣等感」と「生きづらさ」が育っていきました。

可愛い訳でもなく、大した趣味もない。
芸能人も分からないし、好きなドラマやバンドの話もできない。
今までは何もなくても幸せに過ごせていたけれど、中学校生活の中では「私は本当につまらない人間なんだ」と感じる機会が多々ありました。

そしていつしか、
私には何もない分、勉強や部活を頑張らないといけない。
勉強や部活を頑張らなければ、私には何もなくなってしまう。
そんな風に思うようになって、劣等感を抱えたまま「優等生のわたし」が出来上がっていったのです。


私が本当に憧れていたのは、好きなものを好きだと言える子達でした。
好きなアイドルグループや歌い手さん、はたまた小さい時から習っている楽器やスポーツ。
中学生の時も高校生の時も、周りにいる子達はみんな、自分にとっての特別な「何か」を持っているように見えました。
勉強が得意ではなくたって、部活に入っていなくたって、
私は何が好きなんだ、と話している子達はみんなキラキラ輝いて見えて、ずっと眩しく感じていました。

だから、頑張って「優等生のわたし」になっても自分のことは認められず、
いつしか私にとって、「自分には「好き」と言えることがない」ということがコンプレックスになっていました。


でも最近、履歴書の「趣味」の欄と睨めっこしたり、友達と話をしたりする中で気付いたんです。
別に私には好きなことがなかった訳じゃなかったんだ、って。

私はずっと、自分の「好き」に自信が持てなかったんだと思います。
きっと今まで私を縛っていたのは周りじゃなくて、「何かにつけて周りと比べて自信をなくしてしまう」という私の悪い癖。

例えば、私の好きなことに「音楽を聞く」ということがあります。
中でも好きなのはいわゆる“邦ロック”と呼ばれるジャンルで、色々なバンドの曲を聞いています。
そしてその中にはもちろん、特にお気に入りのバンドや曲もあります。

でも、人前で「バンドの音楽を聞くことが好きです」と言おうとすると、色々なことを考えてしまうのです。

“このバンドの曲は好きだけど、バンドのメンバーとか歴史については詳しく知らないし…”
“このバンドのあれこれについては多少知ってるけど、トーク配信とか定期的に見てないし…”
“そもそもライブに行った回数も少ないし、大きいフェスに行ったこともないし…”

などなど、「自分よりもっともっとバンドが好きな人」のことを考えてしまうと、“自分なんかが「好き」なんて言ってしまって良いのか” という気持ちが生まれてしまい、自信を無くしてしまうのです。

確かに「この曲が好き」とか「このバンドのボーカルさんの声が好き」とか「ここのギターのメロディラインかっこいい!」とか、自分の中にはたくさんの“好き”があるけれど、それだけじゃ人前で「好き」というには不十分なのかもしれない。
つい、そんな風に思ってしまいます。


でも、最近色々な方の「好き」が綴られたnoteを読んで、
「好きなことを好きだと言えること」の素敵さに触れて、
改めて「私も自分の「好き」を書いてみたい」と思うようになりました。

周りに同じことをもっと好きな人がいたって、固有名詞がつくような大したことじゃなくたって、
自分が日々の生活の中で、確かにそのことに支えられているなら、きっとそれは「好き」と言っていいことなんですよね。

なのでこれからは怖がらずに、もっと「自分の好きなこと」についても書いてみたいと思います。
いつか自分の好きなことをまとめた自己紹介なんかも書けたらいいな。


何だかまとまりのない文章になってしまいましたが、これからはもっと自分の好きなことも書いていきたい、という宣言のような文章でした。

これから書いていく「わたしの好きなこと」の中には本当にちょっとしたことや、自分の方が全然好きだよ、と思うようなものもあるかもしれませんが、暖かく見守ってくださると嬉しいです。

そして皆さんの「好き」も知りたいので、お時間があったらぜひ教えてください。

三連休も最終日。
明日からの日常に向けて、皆さんがパワーをチャージできるような素敵な1日になりますように。
良い午後をお過ごしください。




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