見出し画像

「どうしようもなさ」に負けて、PARCOで泣いちゃった日のこと

「ああ、これダメなやつかも。」

メールを開いた瞬間、お腹の底から眉間に向かって段々と上がってくる「どうしようもなさ」がわかった。

隠れたい、どこか人がいないところに。

いつもなら、お洋服を買いに来るのに。
いつもなら、新しい本と出会いに来るのに。

その日は隠れるためにPARCOに入った。

メールに書かれた「残念ながら~」の文字。
フリーランスだし、オーディションだって何度も受けて何度も落ちてきたし、もう見慣れたはずだった。

でも、最近なんだかちょっと調子が良くて浮かれていたの。
波に乗れてきたのかも?なんてちょっとした甘さがあったの。

今月に入って3回目の「残念ながら~」の文字を見た瞬間、意図がプツリと切れてしまった。

個室に入って息を吐くと、鼻の奥が痛くなって、喉がキュッとしまって、おでこがジンジンして、静かに涙があふれてしまった。

たくさん泣いて、スッキリした!

――なんてこともなく、とりあえず疲れて外に出て、久しぶりにマスクをして「私、秋の花粉症なんです、あー、目がかゆいわあ」なんて顔をしてしばらくPARCOを回遊する。

無心で歩き、エスカレーターに乗り、また無心で歩くことをしていると、フツフツと小さな怒りを感じた。

「私、さっき、“私なんて”って思ってなかったっけ?」

1つダメだったから全部ダメ。
ご縁がなかったから私もダメ。
極端すぎん???

これまで自分がやってきたこと、がんばってきたこと、全部をなかったことにして「はい!私!ダメ!おわり!」なんて、過去の自分に失礼すぎん???

それに、いま一緒にお仕事をしてくれている人たちは、いまの私を信頼して任せてくれているのだ。決して、“私なんて娘”と仕事をしたいわけではない。

もちろんもっと磨いたほうが素敵になれるけれど、今の自分で素敵な部分もたくさんある。

1つダメだった、はそのまんま、1つダメだっただけ。100ダメだったわけでも、ましてや自分自身が否定されるわけでもない。

トライした事実を認めて、また新しいトライを重ねればいい。

元気出せ~~!!!!!

***

追伸.
小さい頃に好きだったお菓子をコンビニで見つけたから買ってみたよ。
元気出る~~!!!!!

この記事が参加している募集

眠れない夜に

仕事について話そう

いただいたサポートはクリエイターの労働環境向上のための活動費に使わせていただきます💐