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八百屋からフリーランスライターへ。社会問題と向き合うための「武器」をMarbleで磨く

「書く+α」を学ぶコミュニティ型スクール「Marble(マーブル)」の1期生インタビュー企画。

今回は八百屋からフリーランスライターへ転職した、おのまりさんにお話を伺いました。

もともと興味があったという社会問題と向き合うための武器として「書くこと」を選んだおのまりさん。Marble受講のきっかけや、講義を通してなりたい自分像を語っていただきます。

おのまりさん(撮影:@hashinon12

おのまり
韓国旅行が趣味で、学生時代には韓国留学を経験する。大学卒業後、ソーシャルビジネスを扱うスタートアップ企業で働いたのち、ブロガー・SEOライターを経てフリーライターへ。2022年2月にMarble入校。ブログ「おひとりさまアジア生活」更新中。

ジャージと軍手で出勤していた正社員からフリーランスのライターへ

ーーまず、おのまりさんがこれまでやってきたことを教えてください。

おのまりさん:
私は、2022年からフリーランスのライターをしているのですが、それまでは社会問題の解決を目的としたソーシャルビジネスを扱う会社で、八百屋事業をしていました。
毎日ジャージを着て軍手をはめて出勤していたんです。

八百屋事業に携わっていた、おのまりさん

ーーへえ!  たしかに、プロフィールに「八百屋」と書いてあって気になっていました。おのまりさんも実際に店頭に立たれていたんですか?

おのまりさん:
はい、私は実際に農家さんのもとへ集荷に行ったり、お客さんのもとへ販売に行ったりもしていました。学生のころから豊食と貧食の世界があることに疑問を抱いていて、ソーシャルビジネスを扱う会社にいたので社会問題、特に食料廃棄の問題にすごく関心があったんです。

八百屋事業では、一般の流通だと捨てられてしまう、いわゆる“規格外”と呼ばれるような野菜たちを、自分たちの流通に乗せて販売するような仕事をしていました。

ーーそんな取り組みをされていたんですね。

おのまりさん:
そうなんです。でも、「社会問題をビジネスの力でなんとかしたい」という想いがありながらも、当時の自分には何のスキルもなくて、何を持って社会問題に向き合うのかが明確ではなかったんですね。

そこで、「責任感だけが先走っちゃうのはもうダメだ」「私も何か社会問題と向き合える武器を身につけなきゃ」と感じて。ちょうど体調を崩した時期とも重なり、退職を決断しました。

ーーなんて真面目な退職理由…。そこからどうしてライターへ?

おのまりさん:
会社をやめてからは、もともと書くことに興味があったので、しばらくブログをやりながら、アルバイトをして生活していました。

そのうちに、ブログが発展して、クラウドソーシングでライターのお仕事が取れるようになってきたことで、流れでフリーランスライターになりました。

おのまりさんが運営するブログ「おひとりさまアジア生活」

ーーブロガーからライターへ転向されたんですね。どんな記事を書いているんですか?

おのまりさん:
もともとはSEO記事ばかりをお仕事にしていたんですけど、友だちの紹介でインタビューを始めてからは、インタビューがめちゃくちゃ楽しくて!

初めて「書くのが楽しい」って思ったぐらいです。インタビューを始めてから半年ちょっと経った今は、インタビューがお仕事の8割ぐらいを占めています。

社会問題と向き合うための「武器」が「書くこと」だった

学生時代から社会問題に関心を持っていたおのまりさん

ーーおのまりさんは、もともとは社会問題に関心があったということで、ライターのお仕事でも社会問題に携わってきたのでしょうか?

おのまりさん:
今までは全然そんなことはなく、それこそSEO記事中心だったので社会問題とはまったく関わりがありませんでした。

でも、今やっとライターとして歩み始めてから1年が経ち、自分で書くテーマを選べるようになってきて、社会問題に関われるようになってきたんです。

自分の好きな「書くこと」を突き詰めていった結果、ようやく「書く」というスキルを持って、社会問題に発信する立場で向き合えるようになってきたと思っています。

ーー素敵です! その武器である「書く力」をもっと伸ばしていきたいということでMarbleへ入ったのでしょうか?

おのまりさん:
そうですね。これまではインタビューを独学でやっていたんです。初めて仕事を受けるときって、正直自分が本当にできるかどうかはわからないじゃないですか。

ーーたしかに、やってみないとわからないですよね……。

おのまりさん:
「インタビューできます!」って言って受けるんだけど、果たして良いパフォーマンスができているのかも、やり方が合っているのかもわからない。

そんな状況でこの半年間過ごしてきてしまったので、自分の書く実力とちゃんと向き合えずにいたところがありました。

だからプロの方に取材やインタビューを一から学び、企画書も書けるようになって、書くスキルをもっとレベルアップしていきたいと思って、Marbleに入りました。

「フィードバックにハッとする」語り手や編集者にも配慮した企画のために

「インタビューのスキルを身に付けて企画が立てられるライターになりたい」(撮影:@hashinon12

ーーインタビュー講座を2回目まで受講してみてどんなふうに感じていますか?

おのまりさん:
自分が今まで気を付けてこなかったところがボロボロ出てきて...。そもそも「自分にはない視点だ!」と思う瞬間がたくさんあります

インタビュイーや編集の方も含めて、みんなのことを配慮して企画作成しなきゃいけないのに、まだまだ自分のためだけに書いてるなと思いました。そういった客観性もフィードバックをいただいてハッとしています。

ーー講師からのフィードバック、とても丁寧でしたよね。

おのまりさん:
本当に! 先ほど課題のフィードバックをいただいたのですが、まだ見るのが追いつけていないぐらいです。丁寧にフィードバックしてくださっていました。もう1回ちゃんと見ようと思っているところです。

ーー今後、Marbleを通してどんな自分になっていきたいか教えてください。

おのまりさん:
やっぱり、インタビューのスキルをちゃんと身に付けて、企画が立てられるライターになりたいです。

社会問題を扱うメディアなど、書きたいメディアはまだまだたくさんあるんですけど、今はまだ実績がなく、営業してもなかなか通らないことが多いんです。

この講座が終わったあとは書きたいメディアに営業をかけて、1つでも案件が取れるような自分になっていたいな、と思います。

「書く+α」を学ぶコミュニティ型スクール「Marble」

八百屋からライターへ。一見、まったく異なる分野に転職したように見えますが、おのまりさんの「社会問題と向き合いたい」という根本の想いは変わりません。ご自身の課題と真摯に向き合い行動する姿が印象的でした。

Marbleにはおのまりさんのようにさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーがいます。個々の課題や目的に合わせた丁寧なフィードバックで「書く+α」を伸ばしていきたい人は、ぜひMarbleに参加してみてくださいね。

〈取材・文=こつ(@cotsu_ghn)/編集=いしかわゆき(@milkprincess17)


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