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『リボルバー』

一丁の錆びついたリボルバー(拳銃)をめぐる
ゴッホとゴーギャンの物語。


作者の原田マハさんは、アートの史実に基づいたノンフィクションの本をたくさん執筆されていて、本書もそのうちのひとつ。


今まで原田マハさんの存在は知っていたけれど、
読み始めたのはここ数年。

最近は何かとマハさんの本を手に取ることが多く、今回は5月に発売された新刊を手に取りました。


マハさんはご自身もキュレーター(学芸員)を務められたご経験があり、アートへの造詣が深く、登場人物の心理描写が細やかで感情移入しやすいです。

この本の中に登場するゴーギャン、ゴッホ、ゴッホの弟テオといった実存した人物像もそれぞれ人間味にあふれた描かれ方をしています。


マハさんの前作『たゆたえども沈まず』では、ゴッホとテオの関係性を中心に描かれていました。

今回は大半がゴーギャン目線で描かれていて、ゴッホとゴーギャンの葛藤や苦悩が描かれていました。



本書はゴッホの黄色い〈ひまわり〉の表紙が印象的。この作品も作中に登場します。

花瓶に生けられた15本のひまわりが、ただの花ではなく、15人の個性的な人々だという記述があって、マハさんの豊かな感性を感じました。

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