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あけまして……100mile……応援

あけまして2カ月以上たちますが、おめでとうございます。忙しくて書く暇がなかった、ではなく、ただただぼんやりしていたら今になっていた、のそれ。〜せねばならない、と自分に課したところで何も生まれないのは分かっているし、放っておくととことん堕落していく性分であることも忘れてはならない。筆の鈍りは精神の鈍り。いやいや生活に直結するので、書くこと(だけ)はきちんとしよう・・・を、2022年の目標にしたい。

近況といえば、、、九州初の100マイルレースである「球磨川リバイバルトレイル」の応援にいってきた。100マイル(1.60934km×100=160.934km)を走るレース —— 書けば一行で終わるが、熊本・水上村〜五木村〜山江村〜八代の山野を越え、街を抜け、不知火海のゴールを目指す超過酷レース。ちなみに「リバイバル=復活」を指す。2020年7月豪雨で多大な被害を受けたエリアだ。源流から河口まで —— 球磨川の始まりと終わりを見届けるトレイルジャーニーを通して、人と自然の関わりを見つめ直し、被災地の復興を後押しするのがテーマであり、ミッションである。

100マイルコースの制限時間は42時間。同時開催で100kmコースもある。こちらの制限時間は24時間。疲労、睡魔、寒さ、、、辛いことを全部盛り込んだかのような、正直、普通に生きている人々には意味が分からないだろう。ちょっとかじっている私ですら意味が分からないもの。それぐらいクレイジーなレース、ってことだけ理解していただければ十分だと思う。

後半のゴール付近を賑やかそうと軽い気持ちで向かったが、いやいやどっこい、寒いし、眠いし、キツいし、十分辛い。スタンバった地点はゴール15km手前の球磨川河川敷。今回訳あって161km→172km、100km→106kmに延伸されおり、選手のみなさんは極限状態であることはたしかだ。泥だらけ、汗まみれ、疲労困憊な様子でヨレヨレであったが、みすぼらしくもなく、汚らしくもなく、闇夜を照らすヘッデンの灯りのごとく煌々と輝いてみえた。とにかく、あと少し。ゴールに向かって足を前に出して。ただただ、声を張り上げるしかない。せめて一歩だけでも、後押しできれば……。

夜明け前にゴール会場へ。だだっぴろい芝生の公園にはギャラリーもほとんどいない。正直、さみしい。パラパラと上位選手がゴールゲートをくぐりだしたころ、真っ暗だった空は次第に薄紅色に染まり、闇と光のグラデーションに包まれる。そして、澄んだ青空と蒼く輝く不知火海が一面に広がった。

IBUKIという専用無線で選手の位置を確認しながら、まだかまだかとゴールに待機するわけだが、いかんせん時間も読めないうえ、とにかく長い。応援、撮影、選手の送迎など仲間うちにせよ繰り返していると休む暇もない。選手はもっとキツいよな……などと心身を奮い立たせながら、次々にゴールしてくる選手の元へと走る。

一歩一歩を噛みしめるようにゴールする選手、最後の力を出し切るかのごとく倒れ込む選手、ペーサーとともに肩を抱き合いテープを切る選手、涙で濡れる顔もあれば、喜び弾ける笑顔もあり、そしてその全ての顔に安堵感と達成感、なによりやり遂げた自信が満ちあふれていた。いつも見慣れている仲間の顔もまるで別人に見える。1つステージが上がる瞬間を共有できた気がした。そう思ったら、私まで泣けてきた。みんな、よくやった。誇りに思うよ。

そんな感じだった週末。だらけている場合じゃないぞ、私。確定申告も終わったことだし(ある意味、春の訪れ)、そろそろギアチェンジしなきゃ。

イマイチうまく締めきれないので、お馴染みKING GNUの最近のお気に入りの歌をがんばったみなさんに贈りたい。映像と合わせて、歌詞もお楽しみあれ。まぁまぁ大人になったBoy's&Girl's、君は誰より素敵さ!

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