北アルプスへの道④ 1日目・・一の沢登山口〜常念岳+前常念岳(途中まで)
2021.9.19〜22
一の沢登山口〜常念岳〜大天井岳〜東鎌尾根〜槍ヶ岳〜上高地
Total 42km +3400
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ダイジェスト・・・北アルプスへの道③ ダイジェスト:台風、地震ニモマケズ
北アルプス初心者にお勧め。一の沢登山口からスタート
松本市内に前泊し、まんまと飲み過ぎたため、分かりやすくテンションマイナススタート。松本駅→穂高駅→タクシー(バスなし/事前に予約/所用時間約30分/6000円ぐらい)で一の沢登山口へ。常念岳への最短コースかつ初心者向けではあるけれど、一の沢登山口(1,320m)→常念小屋(2,450m)までで累積標高1,000m越える。勾配もキツく、九州の低山慣れしている身には「ぐへっ」なしんどさがあった。
憧れの「槍ヶ岳」と対面。涙がポロリ
とはいえ、足下にはキラキラ朝露を浴びた苔、木の種類が違うせいか森林の香りが強く感じられる。そして、空を見上げると台風一過の澄み渡った晴天。幾度となく沢を跨ぎながらの山歩きは、「最高かよ」のひとことに尽きる。歩き始めて約5時間半。空と陸が重なる一線に届いた瞬間、目の前にドカーンと穂高連峰のパノラマが広がった。正直、そのスケールにあっけにとられ、ポカンとなったほど。でも、正面にそびえ立つのは、紛れもなく槍ヶ岳だ。「私たち、ついに来たよ」相棒Kちゃんと二人、抱き合って泣いた。
日本百名山のひとつ「常念岳」へ
本日の宿である常念小屋にチェックイン。マスク着用、消毒、名簿提出など感染対策は徹底している。ちなみに、現在の山小屋は基本的に予約制。受け入れ数も少ないため、一泊二食13000円(ほぼ一律)だ。安くはないけれど、初体験の北アルプスでテン泊荷物を背負って縦走は厳しいと判断(結果、間違っていなかった)。安全と快適はお金で買おう。荷物をデポして昼食を取り、身軽になった体で目指すのは、常念岳(2,857m)。日本百名山のひとつで、美しい三角錐の姿は遠くからでも一目でわかる。
引きで見る様子と違い、石が重なりあったガレ場かつ急登が続く登山者泣かせのルートだ。高度もあがり酸素も薄くなるため、さらに息が切れる。1時間ほど登り続けると頂上に到着。穂高連峰の更に奥、水晶岳や鷲羽岳など北アルプスの全貌とまではいわずとも、綿綿と連なる山々の景色は圧巻だった。
話しがけがち、、、が、さらにスパーク!
道中、きつい気持ちを紛らわすそれもあるのだが、たくさんの人と触れあう機会があった。ザックやウエアを見て似たような趣味とおぼしき人、トレイルランナー、山小屋でご一緒している方々…写真を撮ったり、インスタやFacebookのアドレスを交換したりいつも以上にフレンドリーになれるのも、雄大な自然のおかげというべきか。ということで、みなさま、今後とも仲良くしてくださいね。
「前常念岳にも行ってみようか」すでに15時を過ぎているし、夕食の時間までに戻ってこれないかも…ま、行けるとこまで行ってみよう。険しいコースのため、登山者も少ない。というか、ほぼいない。痩せ尾根と岩場の稜線を辿るが、なかなかスリリング。次第に陽もかげり、雲が出てきた。でも、この景観よ! ゾクゾクするほどカッコイではないか。私とKちゃんはこれ以上進むと戻って来られないと判断し、Nくんのみ頂上を目指す。
(推定)震度4の地震に遭遇!
夕食にギリギリセーフ。着席し、さて、いただきます。味噌汁を二口ほど啜った頃だった。ガタガタガタガタ!!!地震!!! 簡易的な木造建築の山小屋ゆえ外に居るより揺れを強く感じる(と思う)。木材が軋む音、ガラスが揺れる音、食器があたる音、、、冷静な山小屋スタッフに「落ち着いて」と促されながらも、一同騒然。
台風が去ったと思ったら、今度は地震かい…悪運良運、引きの強さにやれやれと思いつつも、いつでも避難できるようヘッデンとヘルメットを枕元に置き、早々に布団に入った。余震の恐怖、気持ちの高ぶりもさることながら、ギチギチの空間で「寝てください」と言われて眠れるものではない。何十回、いや何百回も寝返りをうち、悪夢と余震と喉の渇きで眠れなかった。想定内といえ、結構堪えた。これは、Kちゃんも同じだったようだ。
そんなこんなで、長い長い1日が終了。
2日目に続く
<1日目のまとめ・雑感>
・一の沢コースまでタクシー(バスなし)だが、そのぶん混雑しないし、
人数(〜4名)ならむしろ格安(約6000円÷人数)で移動できる
・水場は多いので、500ml〜1l程度持参すればヨシ
・常念岳は浮き石が多いので、ストックなどがあった方が安全
・ビール(350ml)は1缶600円が相場
・前常念岳(蝶ヶ岳・三股ルート)は難コース
良くまとまっていたサイト。
ルートのことはコチラを見てね。
【日帰り登山】常念岳登山-初心者も楽しめる難易度別ルート紹介
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