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子どもが助けを求めることの難しさ

17歳のお兄ちゃんが6歳の妹ちゃんを殺害してしまう事件がありました。
最初はジャングルジムからの転落ってことで注目されていた事件ですが、思わぬ展開に💦

ネグレクトが原因だとか、児相は何してたんだとか、色々論点はあるのですが、個別の事件についてどうこうするのは、もうこの先警察から裁判所におまかせするしかないので、子育て支援に関わるものとしては

どうしたら、この悲劇は食い止められたんだろう

…と考えてみたいのです。

お兄ちゃんはきっと事件の日まで、ギリギリまで耐えてたんじゃないかなと。
「もう無理!」って気持ちを、もし誰かに伝えることが出来て、誰かが手をさしのべられていれば、たぶんこうはならなかったはず。

…で、17歳の子が助けを求める場所ってあるかな?と考えると、実は結構沢山あるんですよ。

児相に自分で駆け込んでもいいし、電話で相談を受けるNPOも色々あって。
学校にはスクールカウンセラーもいたりして。

でも、恐らく彼はそれを知らなかった。
もしくは、相談してみようかな?という信頼を彼から得られなかった。

これってものすごく根が深い問題で。
乳幼児の虐待案件もそうなんですが、行政に相談したら子供を採り上げられてしまうと恐れて、相談を拒むママさんもいましたし。

ここで大事なポイントは2つあって。

ひとつはまず、認知。
知って貰わなければ話が始まりません。これはもうインスタ広告でも、YouTube広告でもポスターでもCMでもなんでもやるしかない。
マナーがどうとかいう公共広告出してる前に、こういうことをちゃんと伝えて欲しい。

もうひとつは信頼構築。
マーケティング関連の人はよく知ってるような話になるのですが、案外行政とかNPOからするとすぽっと抜け落ちがちです。

行政がやってるんだから信頼されるって?
それは国民をなめすぎというか、自己評価たかすぎというか。
行政だから、NPOだからこそ警戒されることもあることを知るべきです。

誰だって、信頼できない人にセンシティブな相談なんてできません。
ターゲットになる相手に、どうすれば信頼してもらえるか、安心して相談してもらえるのかを、考えなくてはならない局面に来ているのではないかな。

で。
いちばん簡単な信頼構築は、もっと情報を開示することかなと考えています。
もちろん個人情報もらせというわけではないですよ!
そんなん漏らすところ、余計相談したくないので!

NPOとか行政はとかく情報発信が苦手なところが多いのですが、まずは自分たちの思いや、こんな場所だから心配いらないよ!、気軽に相談してね!という皆さんが毎日思っているありのままを、見える形で発信して欲しいなぁ。
かっこよく編集された動画も要らないし、読みやすくて綺麗な文章もいらないから、ただ誠実に想いを伝えて欲しい。動画で噛んじゃっても、誤字脱字があってもいいから。むしろそういう方が、相談者は安心出来るくらいですよ。

…とはいっても、みんないっぱいいっぱいで人が足りない中ギリギリふんばってるのもわかってる訳で。
こういうところ、Web界隈の人間の出番かもしれないなぁと思っています。

発信で困ってる方を後方支援できる方法、考えていきたいなー。
こんなことに困ってる!ってのあれば、是非教えてくださいね😊

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