見出し画像

大人だけで保育園の評価をしていていいのか?

先日、地震で揺れている時にすぐに考えたことは、

「逃げる時、どのズボンを履いて逃げようか…(パンツいっちょだった)」

です。

こういう見方もあると面白いよねーということと、それと同時に結構マジで重要だと思っていることを話したいと思います。


認可保育園だと、第三者評価という評価機関に園の評価をしてもらう必要があります(全国共通なのかな?)

その頻度は園の方針だったり、各自治体によってまちまちです。

内容としては、

・利用者調査(保護者アンケートと職員アンケート)
・園の運営と保育の取り組み

保護者からの評価が高かったとしても、保育士からサービス(あえてサービスという言い方をします)を多く提供されているのは言うまでもなく子どもですが、「子どもからの評価」というのは蔑ろにされているように思います。

「子どもにはまだその判断が難しい!」

って?

そんなことは全くありません!

子どもは好き嫌いの意思表示だってできますし、個人差はありますが、4,5歳になれば「なぜ」かを伝えることもできます。その表現を汲み取るのは大人なので、子どもの表現を捉えるときは「〜ということを言いたいのかもしれない」など「かもしれない」「と思う」など断定してはいけないです(これは日頃の保育でもそうですし、そもそも他人が考えていることは誰も明確にはわからないので、そのように考えるべきだと思っています)

これだけできれば、「子どもたちからの評価」は保育園の評価をする上で欠かせないことじゃないでしょうか?

しかし、現状は保護者が保育園の良し悪しをつけることがほとんどです。

大人だけで話し合いを進め、当事者(子ども)の意見や感情はガン無視です。

そして、そのガン無視されている子どもたちの評価は低い。ということは往々にしてあると思います。

ただ、子どもたちから意見を聞くときには、その聞き手となる大人と子どもの関係性やこれまで受けてきた保育や教育の影響や経験がすごく重要です(これは大人でも一緒)
その関係性や経験によっては、かなり流されてしまいます。

子どもは素直です。繊細で、従順です。
大人より体が小さく、力は弱く、生きていくための自分を守る方法が大人よりも圧倒的に少ないので、防御策として従順になることだってあります。

なかなか子どもに評価してもらうことは難しいかもしれませんが、「評価」ではなく「意見」や「感情」を聞くとした表現のほうが肩肘張らずに大人が対応できるのかもなと書いてて思いました。

そして、子どもたちの「意見」や「感情」の中で子どもからの「やりたいこと」や「やりたくないこと」、「やってほしいこと」や「やってほしくないこと」を大人が受け入れて、真摯にやれる環境を準備してあげたり、取り組んだりすることがまずはすごく大事だと思ってます。

その姿勢を子どもが見て、「自分の話を聞いてもらえた!」「この人は信頼できる!」って思ってもらうことで、やっと子どもとの関係づくりのスタート地点に大人はたてるんじゃないかなと思います。

大人って、その準備もせずに我が物顔で子どもとの関係を築こうとしてるよなーって思います(親も保育士も)

裸足で100m走のスタート地点に立っている、いやもうスッポンポンで立っているようなもんです。それぐらい準備できていない状態です。「私を信じなさい!隣に並んでいる(フル装備)人よりも速く走ってさしあげましょう!」などと言っているようなもんです。

話を戻して、

子どもの気持ちを受け入れて、大人が真剣にやってみせる。

をまずは実行することで、子どもの「意見」や「感情」を聞ける土台が築け、それから子どもの評価に取り組むことがいいのかもしれないですね。

これは保育士だけでなく、親も理解した上で、保育園運営をしていくと面白い園になるんじゃないかなーって思います!
もちろん、「子ども」にとって面白い園です!

大人にとって面白い園なんて正直いらない!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?