非漢字圏の学習者におすすめ 漢字テキスト5選
非漢字圏の日本語学習者にとって漢字は高いハードルのひとつ。漢字の面白さに気づいてハマる学習者もまれにいますが、多くの学習者はその形の難しさ、量の多さ、読み方の多さから苦手意識を持っています。「どうやって漢字の勉強をすればいいですか」「先生、いったい日本人はいくつ漢字を勉強するのですか」といった質問、よくされるのではないでしょうか。
日本語の漢字は「読み(音声)情報」を持つだけではなく「意味」もあわせ持った表意文字、実に情報量の多い文字です。よくできているなぁと感心している場合ではありません。学習者にとっては複雑怪奇以外のなにものでもありません。(「よくできているなぁ」なんて気づいた学習者自身は、もう自分で学べますから、私たちの助けはいらないでしょうね。)
それでもって、漢字をテキストに出てきた順にひたすら書いて覚える、、、いやいや、この勉強方法、拷問です。「漢字は書いて覚える」というやり方は日本人ならではの学習方法です。そのままのやり方を学習者に強いるのはいかがなものかと・・・。どんどん漢字学習へのハードルが高くなってしまいますね。
学習者にとって漢字学習の負担は非常に大きいということをしっかりと受け止めつつ、漢字の難しさから日本語の勉強をあきらめてしまうことがないよう、漢字学習においても私たち日本語教師は楽しく効果的な授業作りについて考えておきたいものです。
近年は漢字学習をより楽しく効率的に、と考えられたテキストが出版されています。漢字学習は学習の目的やレベルなどに合わせて、さまざまなアプローチがあります。イラストを使ったり、パーツで分類したり(これは部首やつくりだけではありません)、音を意識したり、ストーリーで覚えたり、カテゴリーで分けてみたり、、、人によってレベルによってピッタリくる方法は異なります。
ちなみに、私は記憶に残るなら多少の作り話もOK派です。覚えられればいいんですっ!由来をまともに話したら、余計に難しくなってドツボにハマることがありますからね。そういう意味でも、授業準備は大切ですよ〜。
講師は色々なテキストを見ておき、色々なアプローチがあることを知っておき、ここぞと言う時に頼れるガイド役が担えるといいですね。
というわけで、前置きが長くなりましたが、おすすめのテキストを5冊ご紹介します。それぞれの特長&詳細はコトハジメのブログに書いていますので、そちらを是非ご覧ください。
・パーツと意味と音にフォーカス!→『どんどんつながる漢字練習帳 初級 』『 どんどんつながる漢字練習帳 中級』
・文字に苦手意識がある漢字入門者→『かんたんルールとパーツでおぼえる きほんの漢字99』
・マッピングで関連語彙も一緒にまとめて覚えたい!→『語彙マップで覚える漢字と語彙 初級1400 』『 語彙マップで覚える漢字と語彙 中級1500』
・イラスト+ストーリーで覚えたいなら→『KANJI LOOK AND LEARN』
・体系的、段階的、効率的にガンガン学びたい人→『KANJI IN CONTEXT 中・上級学習者のための漢字と語彙』
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