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子どもの頑張りはどこから?:ノンフィクション

こんにちは。

今日は今まで実際にお話しを聞いてきた子どもたちのことについて1つのストーリーをお話ししていきたいと思います。

クリスマスプレゼント
ある施設へきたお母さんと子どもちゃんのお話しです。
11月下旬、元気に走り回って楽しんでほしいと施設にやってきた親子でした。
2歩歩いただけで転んでしまう4歳の子どもちゃん。
アンパンマンが好きなとても笑顔が素敵な子でした。

何回も歩いては転んで立ち上がって転んでは立ち上がっての繰り返し。
そんな状態で先生がいった一言は
帰るまでに「100歩歩けるようにしましょう」の言葉でした。

親も私も目をまんまるくさせてびっくりしました。

練習をしてもお母さんが迎えがきた瞬間に力が抜けてしまい、すぐに転んでしまう。転んでも笑っていたけれどだんだん繰り返していくうちに疲れて駄々をこねてしまう。
どうしたら、やる気を保つことができるのだろうか。

子どもにやってといっても聞くわけでもない。
そんな時、救いの手は『アンパンマンのマーチ』の歌でした。

子どもちゃんは泣きながらも歩く練習をしながらアンパンマンのマーチを歌い続けました。
子どもであるけれど、やけくそになりながら前に進んで練習している姿にものすごく心を打たれました。
大人や子ども関係ないなと感じた瞬間でした。

12月19日。
親子が施設を出る2日前。
一直線の廊下を子どもちゃんは歩きました。
一番端っこにいる手を広げて待っている母親の元へ。
後ろから私たちは「1!2!3!4!」大きな声で数えながら応援しました。
一直線に長い廊下を左右フラフラと歩きながら転倒しそうな体を立ち直らせて歩いていました。

「87!88!!!」

転んでしまいました。歩けてもどうしても100回までいかない。

3回目!

「100!!!!」

母親の胸の中へ飛び込みました。
子どもちゃんは楽しそうにニコニコしながら大笑いして
「できたー!!!」

母親は泣きながら笑顔で
「すごい!!!よくできたね!!」
「最高のクリスマスプレゼントをありがとう!!」

その姿を見て嬉しさのあまりに涙が止まらなかったです。


終わったあと、子どもちゃんと話していてなんで頑張れたのと聞いてみました。
子どもちゃんは
「笑顔!!!!」
と母親を指して言いました。

母親の笑顔が見れることが嬉しい。
嬉しさで頑張れる。
とても背中が逞しく見えた子どもちゃんの姿でした。

その後もいろんな子どもさんを見させていただきましたが、頑張る子どもの先には親の笑顔があるなと感じることが多くありました。

私自身も、親になったときはたっくさんの笑顔が溢れる親になりたいと感じました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんにとって素敵な1日となりますように。

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