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「村松二六」物語~守り継がれる丸子の和紅茶~


歴史

明治初期、多田元吉翁が中国、インドから持ち帰った茶の種を日本で育てるも風土に合わず枯れてしまいます。しかし奇跡的に日本の風土に合ったチャノキがあり、その原木が丸子にありました。一時は国産の紅茶も栄えたものの、戦後の混乱と紅茶の輸入自由化により海外産の紅茶が主流となり国産の紅茶が衰退の一途をたどります。
茶園を営んで3代目の村松二六氏が、和紅茶の衰退に危機感をもち、平成元年より日本茶葉を使った和紅茶づくりに力を注ぎ始めます。茶園の土づくりから茶樹の栽培、加工に使われる萎凋器、発酵機の独自開発などお茶の全てを学び、日本で初めて民間での【紅富貴】の栽培に成功。【和紅茶発祥の地】丸子の紅茶を今も守り、さらなる発展のため研究を重ねています。

いつまでもパワフルに研究を続ける村松二六さん

匠宿との出会い

丸子を代表する生産者ということもあり、匠宿オープンのときにはすでに声がかかっておりリニューアル前には機械を持ち込み実演や対面販売を行っていました。

作り手の想い

美味しい紅茶をみなさんに楽しんでいただきたいのはもちろんのこと、和紅茶をもっと知ってもらい盛り上げていきたい。新品種の開発も良いが今ある品種の良さを最大限出すことが難しくもあり一番大切なことなので、これからも学びながら試行錯誤を繰り返し全力を注いでいきたいです。

全国から二六さんの元にお茶づくりを学びに来る人が後を絶たない

人気商品

紅富貴は村松さんが「出会えてよかった」と言うほど心血注いで作り上げてきた逸品。【ミルクティーにならなければ紅茶じゃない】という村松さんの言葉の通り紅富貴はミルクにも負けない香りと紅色が美しく、気品ある味わい。冷めても濁らずホットでもアイスでも楽しめます。

取材に伺った時に淹れてくださった紅富貴のミルクティは忘れられないほどの美味しさ

実績・賞・メディア掲載等

県知事賞 受賞
しずおか食セレクション ブランド認定
しずおか葵プレミアム 認定
2023年 O-CHAパイオニア賞 受賞

最後に一言あれば!!

紅茶づくりは研究のようなもの。
おいしい紅茶が完成しても満足せず、もっともっと
上を目指してこれからもやっていきたい。

紅茶づくりに欠かせない道具や作業工程を丁寧に説明してしていただきました

取材者の感想

紅富貴という紅茶があるのは昔から知っていましたが、正直なところ凄さをしっかりとはわかっていませんでした。実際に村松さんに話を聞くと和紅茶の良さや紅富貴の魅力が知れたのはもちろん、紅茶作りの工程や美味しい紅茶の淹れ方までたくさんのことを教えていただきました。村松さんの凄さ、丸子紅茶の良さをこれからもたくさんの方に伝えていきたいです!
来年は茶摘み、加工の現場にもお邪魔してお手伝いさせてもらいたいなと思います。

奥様と二人三脚で丸子紅茶を守り続けている

店舗情報

住所:〒421-0103
静岡市駿河区丸子6775
電話番号:054-259-3798
定休日:不定休(臨時休業あり)
駐車場:あり




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