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天才の父を持つと...③

※かなり前に出した作品なので、忘れられてるかもしれませんが...笑


蓮希:ママー!おはよ!

蓮加:ふぁ...おはよ...

蓮希:素振りしてくるっ!

蓮加:う〜ん...zzz


蓮希は朝に素振りをするようになった
本人は楽しそうにバットを振っているけどね...

朝が弱い蓮加にとっては、痛烈な目覚ましなのよ

だって5時よ?朝の5時!
蓮希には悪いけど、ゆっくり寝かせてくださいって思うこともある...笑




蓮希:ふんっ!ふんっ!

○○:おっ、今日もやってるね!

蓮希:パパ!おはよ!

○○:おはよ
今日もママに声かけてから始めたでしょ?

蓮希:うんっ!
だって朝のママ、めっちゃくちゃ可愛いもん!


○○:(うんうん...それには同意するけども...笑)
やりすぎるなよ~?ママ怒らせると怖いんだから

蓮希:わかった!
あっ、パパ今日もキャッチボールしよ?

○○:いいよ
じゃあパパも動けるように準備してくるね

蓮希:うん!




朝早くから仲のいい親子






蓮加:ふわぁ...あれ?○○...
って蓮希の練習相手か


蓮希に起こされてから1時間半後
隣に寝ている○○がいないことに少しだけ寂しさを覚えながら起きて、家の事に少しずつ手を付け始める

と言っても、洗濯と風呂掃除は私が起きる前に○○が終わらせてくれるし...
私がやることなんて朝ごはんづくりしかないんだけどね....




柚乃:...ママぁ...おはよぅ

蓮加:おはよ、柚乃

柚乃:にぃには?

蓮加:にぃにはほら、あそこ

柚乃:にぃにだ!ピョンピョン

蓮加:もうちょっとで終わると思うから待ってね~

柚乃:えぇ...はぁい


柚乃も成長し、今では年少さん
そして……生粋のお兄ちゃんっ子となっていた
いつも蓮希にくっついて離れないし、ずっと一緒に居る


蓮加:うん、いい子いい子

柚乃:えへへ//

蓮加:ふふっ
さてと...


それから急いで朝ごはんの準備に取り掛かる

柚乃は保育園の年少に入り、蓮希は小学校2年生になった
まだまだ手はかかるけれど、ひとまず大変な期間は乗り切ったんじゃないかな


でもそれは蓮加一人ではできなかった
○○の存在がすごく大きかった

積極的に子供たちに関わってくれるし、家族サービスもしっかりしてる
かと思えば、家事もしっかりやってくれるし...

ほんとに不満はない、完璧でほかに自慢したくなるような夫で...
えへへ//





柚乃:ママぁ~、くさ~い

蓮加:へっ?あっ!!


ジューー

蓮加:あちゃ...焦がしちゃった...



惚気話を展開していたら、お魚焦がしていた
はぁ…やっちゃった…



蓮希:ご飯♪ご飯♪


柚乃:あっ!にぃに!

ギュ

蓮希:柚乃、おはよ

柚乃:おはよっ!スリスリ

蓮希:柚乃~、ほっぺスリスリしないで~

柚乃:えぇ~、やだ~
にぃにのほっぺきもちいいもんっ!

蓮希:えぇ...


○○:ふふっ、仲のいいのはいいことよ笑



柚乃は蓮希のことほんとに好きだからな~
兄妹で仲良くしてくれるのはほんとに嬉しい

嬉しいんだけど、若干柚乃が姉ちゃんみたいになりそうで…笑
まぁ、蓮加に似て可愛い女の子だから今は親バカが発動しないように気を付けないと…笑

そんな中のいい2人を横目に、キッチンでは少し落ち込んでいるように見える妻の姿が…


○○:蓮加どうしたの?


蓮加:ふぇ!?い、いやなんでもないよ?

○○:うそつき~、何か焦がしたな~?

蓮加:うぅ....

○○:それは俺食べるから、綺麗なの3人で食べな?

蓮加:こ、これは蓮加が食べるって!

○○:いいっていいって笑

蓮加:....ごめん

○○:なんで謝るのさ笑

蓮加:...なんか私ってダメだなぁって

○○:えぇ...急にどうしたのよ

蓮加:蓮加...○○がいないと何にもできない...
2人の親として...なにも...


ギュ

○○:は~い、それ以上言わないよ

蓮加:○○...

○○:俺の自慢の奥さんの事を悪く言わないでほしいなぁ

蓮加:....

○○:蓮加と一緒に来れたから、俺もここまでやれてきたんだよ
それはこれからも、ね?



優しい...
優しすぎるよ




蓮希:柚乃~、放してってばぁ~

柚乃:や~だっ!にぃにと一緒にいるのっ!


兄妹、夫婦
全員が朝から抱き合っている
なんて平和な朝だろう



○○:ほら、ご飯食べよ?
柚乃も蓮希もご飯食べるよ~

柚蓮:はぁ~い


○○:じゃあ…

『いただきます!』


蓮希:...柚乃?

柚乃:あ~んして!

蓮希:えぇ...

蓮加:柚乃、自分で食べれるでしょ?

柚乃:やぁ~だ!にぃにが食べさせてくれないとたべないっ!

蓮加:もう...

○○:いいじゃん、蓮希食べさせてあげな?

蓮希:もう...明日は自分で食べてよ?

柚乃:うんっ!


もう何回目かな、蓮希のその言葉…笑
まぁいっか…笑


蓮希:はい、あ~ん

柚乃:んっ!うまっ!


○○:(可愛すぎる...笑)




蓮加:...ジィーー

○○:(ちょっとまって、蓮加から視線感じるんだけど...)

蓮加:ジィーー

○○:蓮加さん?

蓮加:ん?

○○:まさかとは思いますが...

蓮加:そのまさか

○○:えぇ...

蓮加:いいじゃん、やろうよ

○○:子供に感化されちゃったか笑
ほら、あ~ん

蓮加:んっ!うまっ!


蓮希:あっ!ママも柚乃も一緒の反応した!

○○:そうだね笑
可愛いね

蓮希:うんっ!

柚乃:えへへ///柚乃かわいい?

蓮希:うん、可愛いよ!

柚乃:えへへ///柚乃かわいいって!

○○:よかったね~笑

蓮加:蓮加は~?

○○:可愛かったよ、ね?

蓮希:うんっ!ママも可愛かった!

蓮加:ほんと?ありがとね~


幸せな食卓
これだよこれ、これこそ至福の時間
家族全員が笑っている
幸せ…



○○:蓮希、急がないと学校の時間じゃない?

蓮希:あっ!やべっ!ガツガツ

蓮加:がっついて食べると詰まっちゃうよ笑

蓮希:ん~!

○○:はい、お水

蓮希:ゴクッゴクッ...
はぁ...びっくりした~

○○:食べたのはこっちにおいておきな?

蓮希:うんっ!じゃあ準備してくる!
ごちそうさまでした!

蓮加:はぁ~い

柚乃:パパ~、たべさせてぇ~

○○:ふふっ、わかったよ
はい、あ~ん

柚乃は○○に食べさせてもらって、ご機嫌に朝食を終えた



さて、大変なのはこれから...


蓮希:柚乃~、放してよ~

柚乃:やぁ~や!
柚乃もにぃにといっしょにがっこういくぅ!

蓮加:柚乃ちゃんは保育園でしょ?
ほら、お兄ちゃんも学校行く時間だから、こっちおいで

柚乃:やだっ!

蓮加:もう...

蓮希:柚乃、ほんとにお願い放して?

柚乃:にぃには、柚乃きらい?

蓮希:嫌いじゃないよ?嫌いじゃないけど...


上目遣いでお願い事してくるなんて、ほんとに蓮加そっくりだ…笑


○○:ふふっ、ほんとに親そっくりに育ったわ~笑ボソッ
柚乃~、こっちおいで~

柚乃:やだもん...にぃにといっしょにいたいもん...

○○:柚乃の大好きなチョコレート一緒に食べようと思ったのにな~
来ないなら柚乃の分も食べちゃおっかなぁ

柚乃:だめっ!

○○:なら、ほらお兄ちゃんに行ってらっしゃいって

柚乃:うぅ...
にぃに...いってらっしゃい...

蓮希:うんっ!行ってくるね!
帰ってきたら一緒に遊ぼうね!

柚乃:うんっ!

蓮希:ママ、パパ、行ってきま~す

○○:いってらっしゃい

蓮加:気を付けてね~



○○はほんとに子供の扱いが上手いなぁ…
私も○○から学ばないと…


そのあと、柚乃を保育園に送り...
子供達よりもお兄ちゃん、お姉ちゃんのはずなのに、遅くに活動を開始するルテとソヌにご飯をあげて...




蓮加:ふぅ...

○○:にぎやかだけど、いい朝だね笑

蓮加:だね...笑
今日は?解説のお仕事?

○○:そうだね、ロッテと楽天の試合だったはず

蓮加:ナイターか

○○:うん
だから15時ぐらいに家出れればいいかな

蓮加:そっか...


○○:どうする?
買い物行く?

蓮加:えっ?いいの?

○○:いいよ笑
いつも子供たちの面倒見てくれてるお礼も兼ねて

蓮加:やった♪

○○:じゃあ俺らも準備して行こっか

蓮加:うんっ!




何気ない日常
何も起こらないけど、幸せな1日






...fin

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