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My role 45話




○○:ふぅ....


皆が書いてくれたエントリーシートを読み進める毎日


ただ...
大量のエントリーシート

菊池さんがツアーに帯同していることもあり、
ある程度の枚数を一人で読み進めるのは、ちょっとキツイ...


一応全部データベース上に置いてあるから、菊池さんも見てくれているとは思うんだけど...



○○:今の子たちってすごいなぁ...
こんなに趣味の質が高いこと高いこと...



自分たち...
って言ってもまだ若いはずなのに、応募してきてくれた子たちのポテンシャルの高さをものすごく感じる

この中から1次選考を抜けれそう...
いや、乃木坂46に入った時に違和感のなさそうな子をピックアップする


それを自分含め複数のスタッフで行い、1次選考の通過のお知らせと2次選考の案内を出す





そして...



菊池:どう?

○○:あっ!もう準備はできてます!

菊池:早いねぇ~、じゃあ送る通知の中身を確認して封をしようか

○○:はいっ!


1次選考を突破した子たちに向けた封筒と書類の準備をして送る

一つ一つを丁寧に見たことで、時間がかかってしまった
その分焦らしてしまったのは、申し訳なかったけど…




さて、大変なのはここから...
突破した子たちにのみ公開しているサイトで、
Web面接の予約をしてもらうにした

その運営も行っていかないといけない



まぁ...
一般企業の選考と似たような感じではあるんだけど...



そのサイト作りも自分が担当した

前職の強みを生かしてくれる配置
本当にありがたいことだなと思う



ピロン


○○:おっ!もう、通知が届き始めているのね
もう予約を...って明日!?




2次選考は期間内に自分のタイミングで空いている時間を予約してもらい、Web面接を受けるスタイル



だから受付開始と同時に、面接も開始される


この2次選考の面接担当は、自分と空いているマネージャさんで行う

現場で実際にメンバーを見ている人たちから見て、一緒に働きたいと思ってもらえるかどうか
そこを見たいからね



○○:明日か...
明日だと...小林さんと自分か



自分が1次選考で詰まっている間、
乃木坂46は全国ツアーを成功させ、現在メンバーとスタッフさんは夏休み期間となっている

みんな実家に帰ったり、時期が時期だから国内を旅行しに行ったりして過ごしているらしい

そんな報告を横目に見ながら、面接の準備を進める



そして...


小林:○○くん!

○○:あっ!小林さん、お疲れ様です!

小林:お疲れ!久しぶりだね!

○○:ですね!お久しぶりです!

小林:元気だった?

○○:まぁ何とか...笑

小林:まぁそうだよね...

○○:夏休み期間にすみません...

小林:良いの良いの!
気にしないで!

○○:ふふっ、ありがとうございます

小林:...にしても、これ全部○○君が準備したの?

○○:まぁ...はい笑

小林:すごいなぁ...


WEBカメラにマイクスピーカー
2台のモニターにエントリーシートが映されていて、スクリーンに応募者の映像が映る

そんな感じで作った面接ルーム


小林:これこれ!
このエントリーシートが映るやつ、すごくありがたいんだよ

○○:ふふっ、ありがとうございます!
じゃあそろそろ時間なんで...

小林:そうね!頑張ろっか

○○:はいっ!




それから初めての面接を行うことになるのだが...




○○:こんにちは~

??:こんにちは

○○:では番号とお名前をお願いします

??:はい
217番 井上和です



この子...
エントリーシートを見た時に、一番衝撃を受けた子

余りにも完成されすぎている...

エントリーシートを見た時点で、順番をつけるなら...
俺はこの子に1番をつけていただろう



小林:はい、ありがとうございます!

○○:一応こちらも挨拶しておきますか

小林:そうだね

○○:乃木坂46のマネージャーをしています、中元○○です

小林:同じくマネージャーの小林詩です

○○:よろしくお願いします!

和:よろしくお願いします!

○○:じゃあここに書いてもらったものを中心に聞いていくけど...



そこから30分聞きたいことを聞いていった



○○:じゃあ、本日は以上となります

小林:結果は...郵送だっけ?

○○:そうですね
郵送で届くので、また少しお待ちくださいね!


和:はいっ!今日はありがとうございました!

○○:ありがとうございました!






小林:...すごくない?

○○:はい...




二人で見合わせて一番最初に出た言葉が、一緒だった
それくらい、受け答えもはっきりしていた



○○:すごいなぁ...今の子たちは

小林:このレベルの子たちがゴロゴロいるんだもんね...

○○:はい...
このあとの面接がもう怖いです...笑

小林:わかる...笑




それからは、もう面接の毎日

でも自然と苦ではなかった
毎日毎日、魅力的な子と出会えることが、すごく楽しかった





菊池:○○くん、どう?
面接の調子は

○○:かなりいい子が多いなって印象です

菊池:そうか...
3次に向けて大変になりそうだな...笑

○○:ですね...笑

菊池:3次まで行ったら、後は案内を出すだけになるから
明日の2次の選考終わったら、休み取りな

○○:はい、ありがとうございます




そう、2次面接は自分たちがメインで選考を行うが...

3次の歌唱審査、4次のダンス審査は専攻している方々が見て...

5次と最終は、秋元先生、今野さんを中心とした上層部がメインで選考を行う形式となっている


だから2次が終われば、少し稼働が落ちる


休みかぁ...
なにするかなぁ...





ガチャ


美波:あっ、○○

楓:ほんとにいた...

○○:お疲れ~、梅、でん

美波:お疲れ
5期生のオーディションだったんでしょ?

○○:うん

楓:いい子いた?

○○:うん、とんでもなく

美波:マジ!?

○○:これはマジ

美波:そっか...

楓:よかったね、梅

美波:うん...

○○:ん?何が?

楓:旅の途中も梅はずっと心配してたんだよね

美波:...橋本さんが卒業するタイミングで私たち3期生は入って...
そこから生駒さん、西野さん、桜井さん、白石さん

ファンの時に見ていた人たちがどんどん卒業しちゃってるからさ...


楓:うんうん...

美波:託された私たちに憧れを持ってくれる子たちがいるのかなって、ちょっと心配でさ...

○○:なるほどねぇ...

美波:だから、ちょっと嬉しかったな

○○:そうね、俺も面接していて嬉しかったもん

この人が憧れです!って言ってくれることが多いんだけど、
あぁ、この子のこんないい所を見ていてくれているんだって

美波:そっか...

○○:すごかった
まぁ飛鳥に憧れを持っている子は多かったけど...
それこそ美月さんに憧れてとか桃子、与田、史緒里、そして梅
3期生に憧れている子はかなり多かったな

楓:ねぇ私は?笑

○○:個人、ではなかったけど、3期生の良さをめっちゃ言ってくれる子はいたよ

楓:ならいいや笑

美波:早く会いたいなぁ~

○○:まぁ楽しみに待っててよ

美波:うん、頼んだ

○○:任せとけって
そういえばどうだったの、軽井沢


楓:めっちゃよかったよ!

美波:うん、めっちゃ涼しかったし!

○○:だよなぁ~、いいなぁ

美波:○○も来週から休みでしょ?

○○:うん、確か

美波:そっか...
なら一緒だね

○○:ん?何が?

楓:あれ?見てないの?
スケジュール

○○:スケジュール?

美波:合わせに行ったと思ってたけど...笑

○○:...



そこには...



休暇予定

中元○○
岩本蓮加



○○:マジか...笑

美波:○○が合わせたわけじゃないの?笑

○○:休み取るなんて今日言われたから、何にも...

楓:じゃあ蓮加だね笑

美波:だね笑
あの子、直接菊池さんに言ったね笑

○○:あのやろう...笑

美波:ふふっ、楽しんできなね

○○:まだ何も決めてない...笑

楓:一緒に何かすることは決まってるんだ

○○:....

美波:ナイス楓!

楓:私、誘導上手くない?笑

美波:仕掛け人は下手なくせにね~

楓:えっ?そうだった?

美波:うん笑

楓:できてると思ってたんだけど...

美波:まぁ...ゲームばっかりしてないで連れ出してあげなよ?

○○:...うん

美波:ならよしっ!


その夜、蓮加から連絡があったのだが...
それはまた別のお話で...






今野:どうだい?オーディションの様子は

菊池:かなりいい感じで来ていると思いますね

今野:○○君の力はどうだい?

菊池:優秀です、それはもうとんでもなく
ただ...

今野;ただ...?

菊池:...いえ、なんでもないです...

今野:...そう
頼んだよ

菊池:はいっ

















To Be continued...

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