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私にとって複業とは

私は大手システム会社の平社員とスタートアップ企業の社長という肩書きを持っています。このような立場から、「複業」について書いてみようと思います。

なぜ、複業を選択したのか?
複業を選択した理由は、新しい領域に可能性を感じ、新しい市場を創るために活動していましたが、組織の都合で撤退させられた経験があり、その時、いろいろな人たちを巻き込んで活動していたこともあり、組織の都合ということが自分では納得できず、協力頂いた人たちにも説明ができないという辛い経験をしました。
このような経験から、自分が可能性を感じるテーマについては、組織の影響を受けないカタチで関わり、自分で責任が取れる方法で、チャレンジしようと思い強くなり、起業という方法を選択し、今活動しています。

複業で取り組むテーマは?
30代後半くらいから社会課題を生涯かけて解決したいという思いが強くなり、すぐに儲かるからというテーマに興味が湧かなくなりました。これを実現するためには、生活をするための仕事(ライスワークと生涯をかけて取り組む仕事(ライフワーク)が必要と考え、どちらかだけではなく、どちらも必要となり、複業を選択しました。
現在、複業では出産、育児をテーマに、産後うつを予防するためにどうするかと、男性の育児参画が普及しているがパパをサポートする仕組みとがないという課題を解決するために、株式会社こそらぼ(http://cosolab/com)で活動しています。

複業によるメリット及び効果は?
システム会社では平社員ですが、複業では社長なので、「社長は社長と話す」と言われますが、まさに会話する相手と情報のレベルが格段に上がりました。それにより、仕事における情報の正確さ、説得力が向上しました。ただ私の複業のことを知っているのは取締役と一部の人に限られるため、複業を知らない人からは上層部へレポートする内容に対し、情報の入手ルートが眉唾に映るようで、口撃されることはしばしばあり、そのあたりは面倒な時があります。
また、複業で起業すると、いろいろ学ぶチャンスを得ることができ、インプットの量と質が変わります。そして、そのインプットをアウトプットしなければビジネスにならないので、学ぶだけでなく、それを実践することができる経験を非常に大きいと思います。

複業を経験して得たことは?
個人のスキルの観点から、起業して痛感したことは、あまりに知らないこと、できないことがたくさんあることを知り、それを受け入れざるえないことです。だから、知っている人を探し、教えてもらうことを躊躇わず、課題を解決することに真剣になり、学ぶことに集中できるようになりました。組織の中いると、経験を積むことでポジションが上がり、知らないことが減少していくため、このような感覚になることは少ないように思います。

複業でなくなったものは?
自分で会社を起業したことで、組織の中での昇進という欲求が全くなくなりました。だから、組織の中でパイの取り合いがなくないため、誰ともフラットな関係で仕事できるようになった気がします。

複業のデメリットはない
自分がやりたいことをやりたい方法でやっているので、全くデメリットはありません。全ては自分自身なので。
ただずっと寝ている時も頭の中でいろんな仕事のことを考え続けている感じがします。だからそんな生活が嫌な人には起業による複業はおすすめしません。

#日経COMEMO #肩書を複数持つ必要ありますか


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