助産師のシゴト
私たちは産前産後の課題をビジネスとして解決できないかと考えています。
男性視点で産前産後の課題を考えたとき、キーになるのが「助産師」という仮説を持っています。
あまり男性が「助産師」について語ることはありませんが、これから育児がスタートする人たちに是非とも知っておいて欲しいので書かせて頂きます。
助産師がキーとなる理由
初めて出産を控える女性も男性も、小さい頃から周りで育児をしている人たちを見たことがなく、大人になってからも他人の赤ちゃんに接した経験がないため、出産、育児は我が子が初めての経験となります。育児は本能でできることではなく、事前に学び、知識を得て、スキルを磨き、できるようになることであるので、夫婦共に初めての二人が「ぶっつけ本番」で育児をスタートさせることは大きなリスクを抱えることになるからです。
つまり、育児について、出産前に正しい知識を正しい人(=先生)から学ぶ機会(=学校)が必要で、もし学校で学んだことを実践でしてみて、うまくいかなかったときは、個別に教えてくれる人(=家庭教師)が必要ということです。
この先生や家庭教師の役割が、助産師と考えていて、学校の機能を私たちが作ろうとしている「産前産後ケアプラットフォーム(仮称)」で実現できればと考えています。
しかし、現状は。。。
産前に、産後の育児のことを想像できている人はほとんどおらず、みんなできているから私もできるはずと思っています。また両親学級に参加して育児について学べばなんとかなると思っているのも現実です。育児は本能ではできない、知識を得て行うことであることを理解していません。
また、実際に誰かに教えてもらうと思っても、誰に相談すればよいか分からないのも現実です。実は、助産師がその役割を担っているのですが、そもそも助産師の存在やシゴトを知っている人は少なく、助産師に産前から相談してみようという関係もありません。
助産師について
助産師について、ここで少し解説します。
助産師は、看護師の資格を取得したあと、助産師になるための教育機関で数年学び、助産師の国家試験に合格した人がなる職業です。日本では36,000人がアクティブに助産師として活動しています。また、助産師は出産、分娩に関わる専門職のイメージが強いですが、産前、産後だけでなく、女性の生涯に関わる性に関することに関わる職業でいろんな世代の女性をサポートするシゴトです。
また助産師は、医療従事者の中で医師と同様に開業権を持っていることが特徴です。自分で助産所を開業することが可能で、日本には開業届を提出して活動している助産所は2800箇所あります。
これからの助産師との係り
新型コロナウイルスの感染拡大のため、リアルな対面でのイベントの開催が難しくなり、産前の学びの機会、両親学級の開催が不透明になっています。そんな時、自分で学ぶ機会を確保する必要があります。
オンラインで開催される助産師によるオンラインでの産前教育、両親学級が増えてきているので、育児が「ぶっつけ本番」にならないように、事前に育児を学ぶ機会を確保しましょう。女性だけに任せるのではなく、男性も意識して育児を学ぶ機会を確保しましょう。
また、産前に育児について学んでいる中でわからないことがあれば、「教師」である助産師へ相談する関係を見つけておくことも大事です。さらに、産後、自分たちで育児を実践した時に、困ったことに遭遇したら、気軽に相談できる「家庭教師」となる地域の助産師を見つけておくことも重要です。
これから出産を控える方々へ
育児は本能ではできないので、事前に学ぶ必要があります。
一般的な学びのプロセスは、inputから「知識」を得て、知識をTrainingして「スキル」を身につけ、そのスキルを実際に試してみることで「成果」を得ることができます。自学自習もありますが、人から教えてもらいながら学ぶ方法もあり、自分にあった学習方法で「育児」について準備を進めていくことをご提案します。
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