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生活、そこに立っている音楽

 バンプのstrawberryのMVをみて「お」と思った部分があったので、そのことを書いておく。自己の複数性について、またバンプの歌に出てくる「街」について、うっすらと考え続けていて、その関心をとおして映像をみた解釈と感想なのだが、だったと思うのだが、読み返したらあまり関係ないことばかりだった。なお、わたしは映像表現についてかいもく無知で読解にもほとほと自信がないので、見当違いを言っていたら教えていただきたい。  メンバー四人がそれぞれべつの部屋で一人で楽器を弾いていて、それ

    • 美術館を出たあとの地面

      内藤礼展「生まれておいで 生きておいで」を見たあとのメモ。  てざわりが重要と思う。てざわりが重要。美術作品は基本的にどこでもさわるのを禁じられているのがオーラの偽装って感じで邪魔くさいと思っていたしいまでも思っているが、「見えるけどさわれない、さわれないけどとても近くで見える」ということが生み出す感触がある、制限(さわらせない)を逆手にとるというか。毛糸でできた球や白い風船がまうえから吊り下げられているそのすごいささやかな重力とか、つりあいとか、人の動く空気の流れが糸をゆ

      • ありがたい音楽

         スイートラブシャワーの8/31に友だちから誘われたときは、「遠いしなあ」「お金ないしなあ」「暑いしなあ」「山の天気は読めないしなあ」「自分で選ぶなら出演者的に8/30か9/1だなあ」だったけどそんなこと言ってたら一生行かないので、「行きま〜す」といって、行った。ザゼンボーイズもいたし。  午前中は晴れて日差しが痛いくらいだったが午後から台風と関係あるのかないのか雨がふりだして、ゴーゴーバニラズを見ている四時ごろがいちばんひどく降った。わたしも友だちもほかのみなさんもテンショ

        • もう大人なので

           塾講師のバイトしていたとき、ときどき授業をみていた小学生が、中学に上がってから、人を見下げたり揚げ足をとったり、攻撃的な態度をとるようになった。中学校という苛酷な環境で社会性を手探りに身につけようとしたらそうなるのもわかるというか、自分もそういうときあった、と思って、でもそれがいいことだとは全然思わないし、なんと声をかけていいのかわからなくて、たいていは「はいはい」とかって流してたんだけど、一度わたしに何かひどいこと言ってきたときがあって(詳しい内容は忘れちゃった)、「そう

        生活、そこに立っている音楽

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        記事

          わかんないってさみしいよね

          ヤーレンズのラジオ「ラジオの虎」を聴いてたら出井さんが韓国語のことをそう言っていた。「隣の国の言葉なのに」と。「勉強してみようかな」とも。同じような動機でいま韓国語を勉強しているのでちょっとびっくりしたというか、びっくりしたのはシンクロしたことにじゃなく、わかんないことをさみしいと感じる、わかんないときの感情をさみしいという言葉でいっていいということを、いつからかわかんないことは当たり前だと思ってきたし今も思ってるから、でも、わかんないのって、そうだよねさみしいよね、そうだっ

          わかんないってさみしいよね

          私記18(怒りについてのメモ)

           もうやめた仕事をまだやっていたときに書いていたもの。↓  仕事にだいぶ慣れて自分の判断で回せることが増えるにつれて「は?」と思うことも増えてきた。右も左もわからなかった頃は、なにか食い違いがあれば自分の不慣れや不注意が原因だと思うのは当然だったし、実際だいたいそうだったし、周りも気を遣ってくれていた。でも最近、「なんでそれ先に言っといてくれないんですか」とか「こないだと言ってること違うじゃないですか」みたいに憤慨するようなことがある。初めの頃は「よくわからんけどそういうも

          私記18(怒りについてのメモ)

          目的を見失いたくない〈1〉 遠さから話す

           「言い方」の話をする。何かを伝えようとするとき、内容と同じくらい大切な伝え方の話を、これからさせてほしい。  いま、パレスチナでイスラエルがおこなっている前代未聞の虐殺を受けて、これを止め、パレスチナに連帯するための運動に参加しているが、参加する中で違和感を覚えることが複数あった。内実はいろいろだが共通点をいうと、目的は一緒なのに、そのための言葉の選び方や、そこに表れる態度に賛同できない、という違和感。理由もケースごとにいろいろだが、おもに、声の上げ方によって別の差別や対

          目的を見失いたくない〈1〉 遠さから話す

          免許更新失敗

           誕生日が3/11だったので(おめでと〜)、4/11までに運転免許更新の講習を受けなくてはいけなくて、昨日行ったんだが視力が落ちてて、もう一回来いと言われた。試験場の職員の人たち、日々大量の手続きをこなしすぎているせいかこっちとのやり取りがすべて無情で隙のない「流れ」になっており、わたしはそういう相手に対するほど相槌が律儀に爽やかになってしまって、あとで沈んだ気持ちになる。誰でもあんなところで働いてたら「流れ」になるだろうししょうがないことだが、それゆえに、その中で「遠いとこ

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          イベント出店のお知らせ

          3/3日曜日、岐阜駅でのイベントに出店します。  イベントは二日間やってますがnyoの出店は日曜日だけです。  古書市が楽しみすぎるので席を長く空けるかもしれませんが(売り子の友人がいてくれます)、話しにきてくれるだけでもうれしいです。お近くの方は遊びに来てください。駅のなかなので来やすいよ  遠くて行けないけど買いたいという方は言ってくださったら取置きをします。イベント後に通販についてお知らせするのでお待ちください。  よろしくおねがいします

          イベント出店のお知らせ

          ガザ

           虐殺が続いている。具体的にすべきことはこちらを参考にしていて、同じことを繰り返すより見てもらったほうがよいと思うから、気持ちの面で、わたしなんかが言っていいんだろうかとか、無力感から目をそらさず、かつ、飲み込まれないために、いま思っていることを書く。後戻りできないように。  ガザで起きていることに意識的になったのは松下新土さん(@fnmr_s_)というひとのツイートを見かけてからで、12月のなかごろだったが、「知った」でなく「意識的になった」と書いたのは、知ってはいたけど

          短歌

          ベーコンとナスのパスタのベーコンとナスが多くてパスタ見えない 明るいと明るいなりに大変であすこのハイボール濃いよ、行こ あの夜に選んでしまった一音めだから勝手に生き延びてるよ 好きなのがつらいときある 行ってないライブのフォトのみんないい顔 適切な水分量の顔文字を選んでるのでなぐさめないで 靴下を 怒られそうなこと思い出す 花柄を無地のに変える ツアーTがもうオレンジしかなくて似合わない夏だったなほんと 方形に光がもれてきてここが扉を閉じた部屋だとわかる 明け

           フェス、好きなバンドが三組以上いないと行く気にならないくせに行くときは一バンド目当てのが見れたらあとはなんでもいいみたいなゆるい構えであんまやる気なくて、でも結局めしくっててもステージの方から音が聞こえてきたら楽しくなってお箸持ったまま見に行ってしまう。メリーロックパレードに行った。今日もテンフィートだけ見れたらいいや〜と思って行ったんだけど、ヤバTやっぱり楽しかったし、キュウソでは久々にでかいサークルとサークルの間の人になって気まずかったし、まったくノーマークだった秋山黄

          展示のお知らせ

           福岡の九大伊都蔦屋書店で詩の展示をさせてもらいます。蔦美というイベントです 10/27〜31の前半と、11/2〜5の後半にわかれ、 いろんな作家さんが展示・物販をする催しです。 わたしは前半に参加します。物販はしません。 10/30と31は現地にいます。  こういうイベントが初めてなのと、文字がメインの作品で参加するのがわたしだけでクソ緊張しているため、ちらっとでも遊びに来てくれると助かります。お近くのかたはぜひ。  ちなみに椿野ワコさんと去年作った詩画集もワコさん

          展示のお知らせ

          Flare(自己肯定について・2)

           まずはじめに、前回のを書いてはっきりしたことを示しておく。
 近年とみに見かけるようになった「そのままでいい」「だめでいい」「逃げてもいい」という自己肯定的言説がある。わたしはいっときはそれを受け入れていたし、外に向けて反復的に発信してもいたが、このやり方ではわたしはわたしを肯定することができないと気づいた。あの言説が切に必要な人もいるんだろうが、わたしは違う。真に受け続けていたらおそらく無限に堕落する。自己肯定とは易きにつくことではないし、現状追認とも異なることを銘記しな

          Flare(自己肯定について・2)

          サマーパーティー

           エルレの夏ライブに行きました。でっけー星がステージの上で燃えているみたいだった。エルレ好きになった頃からどうしてもライブで聴きたかったSliding doorを今回やってくれて、うれしかったし、うれしい以上にいろんなことをいっぺんに感じていて、よくわからないまま消えてしまうといやだから、その前に書き留めておく。  歌も演奏もめちゃくちゃうまくなっていた。ライブだとわたしはふつうに聴くときよりもその曲のシンプルな存在感を強く受け取ることが多く、技術的な面になにか感じることが

          サマーパーティー

          私記17(「うつくしい」)

           攻撃的な気分が続いている。どいつもこいつも!と思うが、そう思うときはたいてい自分が一番バカである。 「うつくしい」というひらがな表記が信じられない。いや、もう正直にいうとその書き方をする人が信じられない。こういう一面的なキャンセルはただの人付き合いの怠慢だとわかっていて、わたしにとって重大なのはそのことじゃなくて、ひらがな表記をするその人に問題があるのではなく、その書き方に問題があるわけでもなく、というかどんな表記にも、言葉には本来的に問題なんぞあるわけはなくて、いつでも

          私記17(「うつくしい」)