![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58482270/rectangle_large_type_2_d6f9ffd37861f571c25c1a02732b7541.png?width=800)
「 キングジム スケルトンモデル 『 ポメラ 』 DM200X 」
こんにちは。現場の前田です。
先日、青木( コスモテック )と話している中、青木から突然質問がありました。 「 前田が現場リーダーになる前に印象深かった仕事は何? 」
私の頭の中に出てきたのが、2018年にお手伝いした キングジムさまの 限定スケルトンモデル 『 ポメラ 』 DM200X のお仕事でした。
\ありがとう、10周年/
— キングジム (@kingjim) November 20, 2018
デジタルメモ「ポメラ」発売10周年を記念して、限定のスケルトンモデル「ポメラ」DM200Xを10名様にプレゼント!
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こちらは、キングジム 『 ポメラ 』 発売10周年記念の特別キャンペーンとして、コスモテックにてパッケージの箔押しをさせていただきました。
今回は私の印象深かった お仕事として、限定スケルトンモデル 『 ポメラ 』 DM200X パッケージの箔押しを改めてご紹介させていただきます。
全面箔押しパッケージ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58523993/picture_pc_27bc716b718a8855ba90a7d114d04b08.png?width=800)
パッケージの天面
限定スケルトンモデル 『 ポメラ 』 DM200X の当選者は10名さま。
その10名さまのみが手にすることができるスペシャルでプレミアムなパッケージの箔押しをお手伝いさせていただきました。
無機質なグレーが特徴の紙に、広い面積で銀ツヤ箔押し加工。
真っ先に目に飛び込んでくるのがキラッと輝く銀ツヤ箔。グレーの紙の地色と合わさることでスタイリッシュでクールな仕上がりになっています。
ファン目線の箔押し回路図表現
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58524037/picture_pc_4986de077fb589bfa63b9dbca60f8db2.png?width=800)
パッケージの底面
このパッケージの箔押し加工で一番の特徴は底面にあります。
DM200の実際の回路図を、『 原寸大のまま 』 箔押し加工しているのです。
おそらく、ポメラ ユーザーさまには たまらないデザインではないでしょうか?
超繊細な回路図の箔押しは特に慎重に作業を行いました。
そして、じつは箔押しは銀ツヤ箔のみではないのです!
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58525428/picture_pc_55073b642f912bb7fee722caf6f80925.jpg?width=800)
箔押しで表現した精密感 DM200の実際の回路図
なんと、箔押し加工による回路図の表現は、2色の箔で構成されているのです。 パール箔と銀ツヤ箔の非常に繊細な見当合わせになっています。
キラッと光る銀ツヤ箔で表現した回路図の中に、パール箔の回路図が見る角度によってフワっと浮き出るデザインなのです。
徹底した 「 ムラ取り 」 作業
![超精密な箔押し金型1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58525870/picture_pc_71ee3ee41d4912cc2f1d4d75572711a8.jpg?width=800)
![超精密な箔押し金型2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58525878/picture_pc_3cbca39c7387294ca2175567b0e8d9ee.jpg?width=800)
金属版の中にみえる回路図が美しい
広い面積で、しかも繊細な図案を全面箔押し表現したので、 「 ムラ取り 」 作業に時間を要したことが今でも記憶に残っています。
金属版の写真を見るとわかりますが、トンボ( トリムマーク )もあります。これは箔押し回路図で、銀ツヤ箔とパール箔の見当合わせがあるので、目視では微細な位置のブレが分からないことを想定して、トンボ( トリムマーク )も一緒に箔押しすることで、目視で箔押し位置がわかるようにしているのです。
少しの、ほんの些細な( 銀ツヤ箔とパール箔の )位置ズレで回路図の精密なデザインを損なってしまうので、精度の高い箔押し加工を実現するためにトンボ( トリムマーク )をうまく活用しています。
箔押し加工枚数10枚
一枚一枚、丁寧に、手作業で箔押し加工
繊細で美しい図案の表現のために、慎重に 「 ムラ取り 」 の作業を行うこと、約3時間かかったと記憶しています…。 本番の箔押し加工は、10枚という小部数の加工なので手作業でも3~5分ほどで終わりました。
私の日々の現場仕事で、『 準備に時間をかけ、加工は一瞬 』というお仕事は想像以上に多くあります。複雑な図案、広い加工面積になると、それだけで箔押し加工に入る前の下ごしらえの時間が長くかかるのは当然のことです。
しかし、手抜きせず、妥協せず、しっかりした前準備をすることで、お客様が求める美しい仕上がりに近づけることができるのです。
一撃で押し切ること
![箔押ししたて](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58525910/picture_pc_c6a47a893cb08f4cf6d2cdc3ffdb46e5.jpg?width=800)
コスモテックで箔押しする際は、立体ではなく、1シートの平らな紙の状態で加工します。
限定スケルトンモデル 『 ポメラ 』 DM200X パッケージの今回の箔押しでは、展開した箱の素材に天面から底面にかけて一発で箔押し加工しております。
箔押し加工後にはさらに、専用の粘着ローラーを使って細かいバリ( デザインからはみ出てしまった箔 )を、一枚一枚丁寧に取り除いていきます。繊細な図案がバリで埋まってしまっていないか、目視でしっかり確認しながら仕上げていくのです。
![箔の終わったシートもかっこいい](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58533212/picture_pc_62cb695d78bf229f7089903879df153e.jpg?width=800)
写真は 箔の抜け殻
今回ご紹介したお仕事は2018年、キングジムさま よりお声がけいただき、製作のお手伝いをさせていただいたものになります。
製作数は10部ですが、今でも私の記憶にしっかり刻み込まれている印象深いお仕事です。
【 箔押し加工 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362
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