篠原紙工 年賀状 『 紙工原人 』
2020年の年末、僕( 青木 )にとって印象深かったお仕事の一つが有限会社篠原紙工さまの年賀状製作です。
黒紙に全面金箔押し加工。
ヒョウ柄の図案の中に隠し文字で 「 2021 」 が! 遊び心満載!
ハガキの年賀状ではなく、一冊の絵本のような形状で、中身もストーリーが展開されている作品です。この年賀状の制作チームの空気感がとても心地よくて、個人的にとても思い入れの強いものになりました。
アートディレクターは Paper Parade の守田篤史さん、イラストはオハラカズヤさん、製本は有限会社篠原紙工、印刷は藤原印刷株式会社、そして僕らコスモテックは箔押し加工のお手伝いをさせて頂きました。
アートディレクター、イラストレーター、関係各社は、大変ありがたいことに全員がお互いに顔見知りの制作チームでした。僕個人としてもこのメンバーには日頃から大変お世話になっており、所属する会社は違えどたくさんの刺激を頂いている戦友のような仲間たちです。
今回の年賀状の制作プロセスはまるでリレーのような感じで進みました。
黄金のカバーを外すとそこには石板風のテクスチャーが出現!
コスモテックにて銀の泥箔を使用して箔押し加工
出来上がった年賀状を目の前にして思い浮かぶことは、メンバーそれぞれの顔や各社の印刷・加工現場で働く人たちの思いや頑張る姿です。
年賀状制作のため、年末の多忙な中、夜な夜な味わい深い版画を彫っていたオハラカズヤさんのこと。
制作した版画の枚数の多いこと… 多いこと…
藤原印刷の藤原章次さんと平澤さんとの熱いやりとり。
2色印刷で丁寧に刷り上げられている
篠原紙工のクールなリーダー 新島さんと製本現場との会話。
製本は蛇腹折りが取り入れられている
開きやすく、非常に読み易い
カバーのヒョウ柄箔押しは約330×200mmの広域に及ぶ
この作品に関わっていた全員が良く知る仲間だったせいでしょうか。
直接目にしたわけではないので僕の勝手な妄想ですが、仕上がった年賀状を見るとそこで働く人や仕事と向き合う思いが、言葉無き声としてきこえてくる… そんな錯覚に陥りました。
この作品を手に取って下さった方は、加工内容や在り方を一風変わった年賀状という形で楽しんで下さるに違いない、と思います。メンバー全員の熱い仕事ぶりも、『 ドキドキ・ワクワクを創り出す 』 という共通の意識についても 「 このチームは最高だったよ! 」 と、この note で改めてお伝えしたいと思い文章を書きました。
「 こうしよう 」
「 これをやってみよう 」
「 こちらの方がよりいいんじゃない? 」
… より良い形や在り方を求めて、紡がれる、繋がるバトン。
印刷・加工という技でだけはなく、各者の思いや頑張りの結晶なのだ… と、仕上がった年賀状を見た時、僕はそんな思いでいっぱいでした。
紙工原人
機械や道具、技術だけではなく、そこにあるのは共に働く仲間と柔軟に想像( 創造 )する力。 2021年、またこの 『 紙工原人 』 チームで何か新しい挑戦が出来たらいいなと思っています!
【 連絡先 】
ようこそ!行列のできる『箔押し印刷工房』へ
➡ http://blog.livedoor.jp/cosmotech_no1/
有限会社コスモテック 青木政憲
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362
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